フライデーを追っていく中、俺達はさらに奥へと進んで行っていた。
(このままだと、エーテリアスと正面戦闘しかねない)
「フェアリー!この先に開けた場所行き止まりはあるか?」
『検索中・・・。この先の分かれ道で左折すれば、該当の場所に到着することが可能です。しかし、フライデーが右折する確率99.9%です』
「了解、つまり確実に右折するってことね!」
「おいおい、そりゃあやべえぞ!」
下手に時間をかければフライデーを見失う。だからと言ってこのスピードのまま進めば先に分かれ道に到着するのはフライデー・・。
(よし、作戦は固まった)
「ベンさん!!俺をその武器で殴ってくれ!方角は、あの分かれ道の右折さきだ!」
「何を・・!?・・なるほどな、わかった。早く肩に乗ってくれ」
意図をすぐ理解してくれたベンさんの肩に乗り込む。
「アンド―!イアスを任せた」
イアスを投げる。アンド―は少し落としそうになったがキャッチする。
「とっとっ!おい、兄弟!どうするつもりなんだ?」
その返答はせず、いつでも行けるように体制を整える。
「いくぞ、ナナシ!!」
「おう!」
ベンさんがその場に止まり、武器を構える。止まる前、慣性の力が弱まらないように前に跳躍する。
(これは、熱血パンチの応用技。熱血パンチを足に発現させる・・・!)
「名づけて『熱血ジャンプ』だ!」
ベンさんの武器を振る力を利用、+熱血ジャンプを使い跳ぶ。
空気抵抗を受けながら俺は吹っ飛んでいく。そして、そのままの勢いで右折先に到着する、その瞬間足を振り上げ踏み込む。
「『正義の鉄拳G2!』・・・安心しろ、傷はつけない!」
正義の鉄拳で押し出されたフライデーはよろつき、そのすきにクレタ達が接近する。
『ムム、無礼者め。だが、我が使命は阻ませはせぬぞ』
今、聞こえたのはおそらくフライデーの声。そのまま、左折していった。
猛烈な嫌な予感を残して。
「諦めろ『フライデー』。もう逃げ場はねえぞ」
クレタがそう言い放つ。フェアリーの計算通り左折先は見事に行き止まり。いくら素早いからと言っても先ほどのようなミスは侵さない。
「こいつ、さっきから一言もしゃべらねえが・・・言語モジュールがぶっ壊れてんじゃねえだろうな?」
「いや、その可能性はないだろう。さっき、小声だがしゃべっていた。」
そして、なんとなくこいつがどういうキャラなのかもわかってきた。
「そうだな、こいつは明らかにうちらの言語を理解してやがる」
だが、かたくなにフライデーはしゃべらない。
「・・・しゃべらないなら、こっちの仮説を言われてもらおう。これまで『恋愛脳』『熱血』の重機たちと戦ってきた。そしてお前さっき喋ったよな『ムム、無礼者め。だが、我が使命は阻ませはせぬぞ』・・・って」
「おい、それってまさか・・・」
クレタはもう気づいたようだ。
びしっと指先を伸ばし相手に向ける。
「お前のキャラは!中二病だ!」
中二病。それは、思春期くらいになる少年が、つい背伸びをした発言をしてしまうこと。分類は大きく三つされる『サブカルタイプ』『邪気眼タイプ』『DQNタイプ』だ。
そして、こいつの場合自分に何か特殊なものがあるとか何とか思っている『サブカルタイプ』の可能性が高い。
ビリーと一緒にビデオを見ていた時、中二病と言う発言が気になって調べておいたのだ!
「喝ッ!無礼者!」
フライデーの第一声はそれだった。
「『キャラ』だと?笑止千万!凡俗の徒ごときが無礼にも口をはさみ、我が使命を阻むとは!」
どうやら、予想は的中したらしい。
「我こそは『明星の断罪者』わが師の命を受けこの地の封印を固めに参ったのだ。控えろ!」
「そ、そうなんだ・・・」
何だろう。ものすごく、背筋がゾワゾワしてきた。もしかして、記憶を失う前の俺にもあんな時期があったのかもしれない。
「プッ・・・『明星の断罪者』?おまけに封印だあ?」
「や、やめてくれ!アンド―、何だか他人事ではない気がする!」
よくよく考えたら、必殺技の名前を叫んでいる俺もこいつと同類なのではないかと思い、アンド―の言葉が俺にもグサグサ刺さってきた。
「大丈夫だ兄弟!兄弟は漢を見せてるからな!ちっとも笑わねえよ!」
(つまり、見せなければ大笑いと・・・)
「そ、それで・・・お前の言う、封印って何なんだ?」
「おい、ナナシ。こいつの話を真剣に聞くのかよ?」
確かに、クレタの言い分もよぉくわかる。しかし、これまでの重機たちを振り返ってみても色々おかしいところはあったものの、嘘はつかなかった。
ならば、こいつが言う・・・・『明星の断罪者』はおいておくとして。封印、それに師匠と言うのが気になる。こいつらに真の意味で師匠がいるかは首をかしげるが、つまり指示できる何かがいるということだ。
もし、師匠がいるのであれば他の2機も同様に影響を受けた可能性が高い。
「フン!貴様ら凡俗に答える必要などないわ!致し方なし、ここは問答無用で突破するのみ!」
再び、こっちに問答無用で突っ込んでくる。
「・・・はぁ。なるべく穏便に行きたかったんだけどなぁ・・・」
「そうだな。ナナシ止めるぞ」
ベンと俺が構える。さっきはゴッドハンドWで受け止められなかった。
「だけど!これが一番いい!『ゴッドハンドW』」
『凡俗の技などすでに見切っているわ!』
そうもちろん、さっきと同じようにフライデーは跳躍してしまうだろう。だが、ここには一度見た技を見逃す人はいない。
「今だ、ベン!」
「おう!」
跳躍の瞬間フライデーにつかみかかり、そのまま墜落する。そして、そこを。
「つかみ取る!」
ゴッドハンドWで完全にフライデーは動きを停止させた。
停止させればこちらの物、後は・・・。
「はいはい、任せて!お姉さん、想像力の豊かな子は嫌いじゃないわ?でも、続きは帰ってからにしよっか?」
グレースさんの出番だ。彼女の手にかかればちょちょいのちょいで動きを止められてしまうだろう。当然抵抗する、フライデー。しかし、抵抗むなしく、ベンさんも加わりもう抵抗すらできなくなってしまった。
『よさぬか!封印が危ういというのに、何故我を阻むのだ!』
「だから、その封印ってなんだよ!ていうか、お前の師匠って誰だ?」
『わかった言うから、聞いてくれ!嘘はついてないんだって!』
動けなくなったフライデー。観念したのか、中二病の喋り方を辞めてこちらに対話を求めて来る。
だからと言って力は緩めないが。
『本当にわが師ホルスの声が聞こえたんだ!彼の期待に背くわけにいはいかないんだよ!』
(ホルス?)
確か、その名前は白祇重工の先代社長のホルス・ベロボーグのはず・・・。
白祇重工の金をもってどこかへ消えた人物と言われていたはず。面々の顔を見るに間違いない。
そして・・・。
「どういうことだ?なんで・・・そいつの名前が出てきやがる・・・」
友好的と言うわけではなさそうだ。
思わず、吐いたつばを飲み込んだ。
皆は閑話とか、IFの話とか読みたい?
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読みたーい!(特にヤンデレ)
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読みたーい!(ラブラブ!)
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読みたーい!(好感度測定器みたいなやつ)
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いや、読みたいのは本編だ!遅れてんぞ!
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作者さんの自由で!
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こんなアンケートする前に書け