『お客さん』はまるで石油を掘り当てたかのように噴き出すように現れた。もちろん、誰一人後ろには通さなかった。
グレースさんのサポートももらいながら通信を途ぎらせまいと、奮闘していた。
「はぁぁ『真・熱血パンチ!」」
近距離タイプには熱血パンチを常時発動して、対応する。
燃費の心配もあるが、エアコンとかもそうだが実は電源を付ける瞬間が一番電力を使っていたりする。それと同じなのかわからないが、俺の場合でもつけっぱの方が効率が言い時があるのだ。
もちろん『ゴッドハンド』を常に使っていればすぐへばってしまうのだが。
ともかく、頑張って時間を稼ぎ続けていた。
だが、そんな光景を見ていた誰か・・・。
【・・・あれが・・・か・・・少し、試させてもらおうかな】
中世的な顔立ちの人物は一体のエーテリアスに目を付ける。
【素体はこれでいいかな・・・】
彼?彼女?は手をかざす。すると、先ほどまでそこら辺と変わらない姿だったエーテリアスは、そうシルバーヘッドミゲルが変質した姿、デュラハンと同様の物になっていた。
【これだけだと、つまらないかな】
そう言い再び手をかざす。デュラハンの肉体は赤く染まり、剣にはもはや淡い光すら纏う、まるで中世の騎士のようないでたちのデュラハンが誕生した。
【・・・行ってきなさい『デュラハン・改』】
会釈の後、命令通り、デュラハンはナナシたちの元へ向かうのだった。
【さてと、僕の“聖剣”の力・・・少しとはいえ与えたんだ・・・。どこまでやれるかな・・・楽しみだよ】
それを最後にその場から消えるのだった。
一方、ナナシは妙な気配を感じていた。
(なんだ、急にエーテリアスの反応が少なくなった・・・。ッ!?)
感じ取った、その方角を見る。
「でゅ、デュラハン!?」
どう見てもここに居てはいけないやつがそこに立っていた。然も、なんだか体が赤い。風邪でもひいているのだろうか。
だけど、一目見てわかる。こいつ、ただもんじゃない。
「ナナシ、援護は任せてくれ」
「ああ」
しかし、グレースが数発放った弾丸。それらは、たやすく奴の盾によって防がれた。
「お留守だよ!」
だが、それはあくまで陽動狙いは接近して開いた脇腹にブローをぶち込んでやること。
「『真・熱血パンチ!』」
その狙いはたやすく打ち砕かれることになる。右腕に剣、左腕に盾と言う構成上。盾を陽動させたら、当然目の前に来るのは剣。だが、前回の戦いからあの剣は熱血パンチではじけることがわかっている。だからこそ、剣と勝負することを選んだ。
金属と金属がぶつかったような音がする。
(う、動かない!?)
むしろ、左腕はたやすくはじかれシールドバッシュによって後方に飛ばされる。
「ぐっ・・・熱血パンチも進化しているはずなのに・・・」
それ以上に奴の進化がすさまじいということなのだが。それに、あの淡い光を放つ剣も気になる。
何か仕掛けでもあるのか?考えられるとすれば閃光のように使っての目くらまし・・・。
しかし、それらの考えの答え合わせはすぐやってきた。
デュラハンは俺達が間合いに入っていないというのに剣を上段に振り上げる。
【$%&’(‘&%$#%&’)】
聞き取れない何かをつぶやくデュラハン。そのまま振り下ろされた剣から放たれのは斬撃だった。
それも、かなり高温の。通り切れていった場所の地面が溶けているのだ。
そして、その矛先は現在通信中のパイルドライバーだった。
「させるか!『ゴッドハンド!』」
斬撃はゴッドハンドに阻まれ消滅する。
(なんて重い一撃なんだ・・・。ゴッドハンドが危うく破られるかと思った・・)
止められると同時にこっちへシールドバッシュの構えと共にこちらに突っ込んでくるデュラハン。
「・・・確かに、それは有効的だが!!今度は・・・」
「ナナシがおとりだよ!」
デュラハンの攻撃をしのぎながら、背中に回ったグレースの攻撃が背中にヒットする。
「これも食らっとけ!『真・熱血パンチ!』」
続けざまにその顔に向かって拳をはなつ。
宙を舞うデュラハン。俺ばかり見て、グレースへのマークを怠るからだ。
「ナナシ、わかってるかい?」
「ああ、奴。自壊してる、多分持ってる力に耐えきれていないんだ」
戦闘は総合すればものの数分だったというのにデュラハンの体はすでに自壊を始めていた。
(つまり、あの力は後付けの可能性が高い。)
それは力を与えられる奴がいるといううらづけでもある。
【$%&’(‘&%$#%&’)】奴が直前発した言葉、なんというか技を放つ前に名前を叫ぶのは俺に通ずるところがある。もしかして、同じように必殺技がつかえる奴が裏に・・・。
だが、今は考えを振り払い目の前の敵に集中する。
と言っても奴は微動だにせず、剣に力を蓄えている。
「なるほど、最後の一撃ってわけね」
その剣の矛先はパイルドライバー。つまり、俺が避ければ今回の作戦がパーになる。
「ふぅ」
息を吐く。最適解をさがしだす。集まる力、それは文字通り奴の全てだ。
(どうする、『ゴッドハンド』で守り切れるのか?いや、そもそも『正義の鉄拳G2』でも・・・)
「ナナシ!」
呼ばれた方向に向く。そこには親指を立てたグレースがいた。
(信じてくれるなら・・・それに答えないとね)
頷く。
【$%&’(‘&%$#%&’)!!!!】
相変わらず聞き取れない発音。だが、その一撃にすべてが注がれているのはわかった。
俺は思いっきり足を振り上げ、ドンと踏み込む。
「思いを信頼を力に変えろ!『正義の鉄拳G3!!』」
放たれた正義の鉄拳はさらに黄金のオーラを纏い、斬撃と激突する。
衝撃が腕に伝わってくる。
「はあぁぁぁぁぁぁぁッ!!最後の砦は抜かせねぇぞ!!」
そのまま、正義の鉄拳G3は斬撃を押し返した。
押し返した後、デュラハンはもうそこにはいなかった。
「おい、大丈夫か!!」
気配を探ればもう、クレタ達がすぐそこまで来ていた。
「ふぅ」
肩から息を吐くのであった。
一方その頃。
【なるほどね・・・それが---の能力か守りに特化しているんだね・・・】
その光景を再び奴は見ていた。何かを見定めるように、まるでお人形遊びをするような顔を見せた。
【けれど、応用力はかなり高いみたいだね・・・。ふふっ、ならまだ早い・・・】
背中を向ける。
【また、今度会おう---。今度は、僕が相手をするよ】
姿を消す。
【同じ聖剣使いとして】
その言葉が---に届くことはなかった。
やっと聖剣の話が本格的に出てきましたね・・・。
いや~タイトル詐欺って言われないかひやひやしてたけど、これで解決だ!!
皆は閑話とか、IFの話とか読みたい?
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読みたーい!(特にヤンデレ)
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読みたーい!(ラブラブ!)
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読みたーい!(好感度測定器みたいなやつ)
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いや、読みたいのは本編だ!遅れてんぞ!
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作者さんの自由で!
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こんなアンケートする前に書け