メインで投稿しているフェアリーテイルを放っておいて新作に手を出す男、スパイダーマッ!
やあみんな、俺だ。いきなりで済まないが…ぜひともここは一つ、皆の意見を聞かせて欲しい。目が覚めたら知らない所で、かつ目の前にはとびきりの美少女4人が自分を見下ろしている。さあ、君ならどうする?
いやマジでどうする?(切実)
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ここキヴォトスは銃社会である。
銃を持っていない人よりも裸で出歩く人の方が多い…なんて出鱈目な言葉が納得出来るくらいに、銃を持っていない人は珍しい。
全く、総て、ノーダメージという訳では無いものの、当たった所で「痛い」で済む。何時ぞや聞いたが、『外の世界』なる所では私達のような『ヘイロー』を持った人が一人も居らず、また銃弾一発で命に関わる人達がゴロゴロ居るらしい。無論こちらにもヘイローを持たない人………人?は居るものの、それは獣人だったり機械だったり、何れも銃弾一発程度で死ぬことは無いだろう。
ここキヴォトスでは男の子が少ない。
こちらも全くのゼロ、という訳では無い…のだろうが、先に出した『銃を持っていない人よりも裸で出歩く人の方が多い』が、『銃を持たない人と男子生徒よりも裸で出歩く人の方が多い』と言い変えれるくらいに男子生徒は居ない。…いや、全学園の全生徒を把握しているわけでは無いので、もしかしたら居るかもしれないが少なくとも私は知らない。
そして突然だが今私達の前には"一人の人間"が気を失って倒れていた。
それだけでも珍しい。キヴォトスにおいて喧嘩は日常だが気を失うのは稀だ。しかも更に、『ヘイローを持たない男の子』である。
例えるなら、"
しかもそれが一見血塗れなのだから驚きを通り越して夢を疑う程だ。上下共に黒い制服?に袖や首元まで隠れるような大きめのコートを羽織っている。
それを認識した瞬間、
…だが、どうやらその献身は徒労に終わったらしい。
「………ん?……………………んん?」
目覚めた男は辺りを見渡し小首を傾げ、私達を見て更に疑問を得た様だった。その様子はさながら情緒が宇宙へ旅立ったかのようで少し可笑しかった。
「目が覚めたかしら?」
我らが社長、陸八魔アルが威厳たっぷりな
「えーっと…ここは?」
正直、怪しい。男、血塗れの様相、ヘイローを持たない、何か不穏なモノを感じてしまうのも仕方が無いだろう。
周りを見てみればムツキは笑顔の裏で一定の警戒を、ハルカは少し訝しんではいるものの判断自体は社長に委ねている様だ。
して、肝心の社長は…
「ふふ、ここはキヴォトス。数千もの学園がそれぞれ治める自治区の集合…さしずめ、超巨大学園都市といった所かしら…」
「学園都市?」
「ええ、そして私達は誰もが恐れるアウトロー集団『便利屋68』。私はその社長、陸八魔アル。」
なんか言い出したんだけど
ムツキは必死に笑いを必死にこらえてるし、ハルカは
…目の前の男からは怪しさしか感じないし、関わりを持つのは避けたかったが…まぁ、後の祭りという奴だろう。
「…ハァ」
と、自分を納得させつつも漏れ出るため息を抑えられないのは…仕方無いと思う。
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なんか後ろの方でバチクソ綺麗な人がため息ついてら。
なんとなく苦労性な気配を感じるが…
まあそれはともかくだ。名乗られたのなら名乗らねば、相手の不信や不機嫌を買う可能性がある。
「丁寧な挨拶感謝するよ、陸八魔。俺は…日本建築学校所属、3年の
…一応、身分は詐称しておく。馬鹿正直に『軍事学校』とか言って怪しまれるのは避けたい。
「ええ、よろしくオウガ。…それにしても、『ニホン』…聞いたことの無い自治区ね?無知を披露するようで恥ずかしいのだけれど、何か特徴はあるかしら?」
『学園都市キヴォトス』とか言ってた時点で察してはいたが、やはりここは日本では無い…いや、そもそも地球では無いというか…
目の前には銃を携帯した、改造した制服を身に纏った美人『陸八魔アル』。その後ろには同じく銃を携帯し、改造した制服を身に纏った美少女達。
ここ異世界じゃね?(遅
だってなんか4人とも頭に変な輪っか浮いてるし普通に銃持ってるしココ知らない所だしタカキも頑張ってるし(発作
「いや、済まない。日本は相当な田舎だし、知らなくても無理は無いさ。」
「そう?でも、その服の血は…只事じゃないわよね?」
「…あーいや、コレはだな?
そうだ、思い出してきた。たしか俺は死んだんだったな。
しかし不思議な事に身体は今までに無いくらいの絶好調だし、問題は無さそうだ。が…
「…」
俺を怪しむ…というより、心配を多分に含んだ目線を向けてくる陸八魔。彼女からすれば、俺は怪しさ満点の不審者の筈だ。事実、後ろの3人からはそれなりの警戒を感じ…いや、1人はちょっと違うか?
ともかく、そんな俺に純粋な心配を向けてくる彼女は相当のお人好しだろう。
ではそんな娘に「死にかけた(1乙)」なんて言えるか?流石の俺でも良心が痛むぞ。どうにか穏便に言いくるめられないものか…
「これは…アレだよ、アレ」
「アレ?」
何かいい感じの言い訳は無いか…何か…
「…!」
「模様!そう、服の模様だ!こういう模様なんだよ!心配かけて悪い紛らわしかったよな!」
「模様!?」
いけるか!?
「そ、そう…模様だったのね!言われてみればそんな気がしてきたわ!こちらこそ余計なお世話だったみたいね!」
「いやいや!こっちこそ紛らわしくて済まんな!」
いけた〜!
いや『いけた』じゃないが。
何だよ『模様』って苦し過ぎるだろいい加減にしろ(自噴)
ていうか何で信じてるんだよ陸八魔、頼むよもう少し危機感とか不信感とかそういうのを持ってくれ頼む(錯乱)
ほら、後ろのお友達も呆れとか笑いとか尊敬とか尊敬!?尊敬ナンデ!?ニンジャドウシテ!?(大錯乱)
いや、今はそれよりもだ。
ポン…と、陸八魔の肩に手を置きながら…
「陸八魔、お前はもう少し…警戒心を持とうな?」
「?」
俺の言葉に疑問符を浮かべる陸八魔と、首を縦に振るお友達3人。この構図だけで、彼女らの苦労も伺えるというものだ。
そこからの話をしよう。
俺と陸八魔の会話の進まなさに見兼ねたキレイ系の美人…『鬼方カヨコ』が上手く話を進めてくれた。
…というか、「話が長くなる」とかでわざわざ事務所まで案内された。
先ず、ここキヴォトスにおける常識を学んだ。美少女GTAらしい。
次に、便利屋68について教えてもらった。経営難らしい。
最後に、依頼を手伝って欲しいらしい。
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『アビドスの生徒を倒して校舎を手に入れる』そんな依頼が便利屋68に舞い込んだのはつい最近の話だ。
依頼自体はシンプルだし、何より裏社会でも幅を利かせている者の依頼という事もあり、受諾したのだがウチの社長は何を考えたか全校生徒5人の学校に対して唯でさえ少ない資金の大半を使って傭兵を雇った。
え?なら俺は要らないんじゃないか?…まあ、話は最後まで聞いてよ
そのアビドスは…さっきも言ったけど全校生徒5人しか居ないの。でも、逆に言えばたった5人で今まで学校を守ってきたって事。…実際、この前も結構な規模のヘルメット団の襲撃を退けたらしいんだ。
…ヘルメット団の事も知らないの?本当に田舎から来たんだね…。まぁ、ゴロツキとかヤンキーとか…そんな認識でいいよ
話を戻すよ。やって欲しいのは単純、アビドスの襲撃に君も加わって欲しい。報酬は…当面の働き口。どう?
住処が欲しい?…君、社長の心配する前に自分の心配しなよ。何の準備も無しにアビドスまで来るとかもう少し危機感を…まぁいいけどさ。
で、住処だけど…ごめん。ウチにそんなお金は…え?ここでもいい?うーん…そっちは働き振りを見て決めるって事で…良さそう?………うん。じゃあ交渉成立って事で。
…それじゃ、明日の午後2時にココに来てね。
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「…カヨコ?色々説明してもらってもいいかしら?」
オウガが立ち去った後、いつもの4人だけとなった事務所で私はカヨコの行動に説明を求めていた。…カヨコの事だから何か考えがあっての事だとは思うけれど、今回は意図が全く読めない。
「…先ず、オウガに手伝いを求めた理由だけど…それはさっきも説明した通り、相手の戦力が未知数である以上備えておくに越したことは無いから。」
「でもカヨコちゃん、オウちゃんってヘイロー無いよ?マトモな戦力になるかな?」
カヨコの言う事は理解出来る…が、ムツキの言う通りオウガにはヘイローが無い。そんな彼を戦力として扱うのは無理があるんじゃ…?そんな私の疑問を解決するように、カヨコは言葉を続ける。
「確かに、オウガにはヘイローが無かった。でも逆に、ヘイローも無いのに
「何処って…ブラックマーケットでしょ?」
「そう、あそこに行くにはブラックマーケットを通るか、砂漠を突っ切るしか無い。オウガのあの身なりだと砂漠を突っ切るのは無理。だったらブラックマーケットから来たっていうのが筋だよね。」
「えぇ。え?ってことは…」
「うん、あの服の傷はそういう事だろうね。しかも、装備も結構年季が入ってたから…」
「もしかして…オウガって強い?」
「うん。正直、情報が少な過ぎてこれ以上は推測のしようが無いんだけど…少なくとも結構戦えると思うよ。まぁ、お金をかけずに戦力補強したかったっていうのが大きいけどね。」
実際の所、このカヨコの推測はハズレもいい所なのだが、『異世界で死んでココに転移した』なんて結論をシラフで推測など出来るはずも無いので仕方が無いと言えるだろう。
そしてなんなら、アルちゃんはオウガの嘘に普通に気付いていたのである。ただ、明らかに訳ありだし知られたくない事を無理に聞くのも…という配慮、もとい武士の情けである。
「…でも分からないなぁ?カヨコちゃんもオウちゃんの事、結構怪しんでたよね?」
その言葉を聞き、少しバツの悪そうな顔をするカヨコに思わず私も怪訝な顔をしてしまう。…たしかに、カヨコは警戒心が強い。こう…初対面の男にする対応にしては大分珍しいものだった。
「…正直、今でも怪しいって思ってる。情報だけ並べたら信用とは程遠い存在みたいだし、隠してる事も多そうだし。」
でも…と言葉を続けながら私を一瞥した後ムツキとハルカを見るカヨコ。あぁ〜と一気に納得するムツキとハルカ。…え?何で皆通じ合ってるの!?仲間外れみたいで寂しいじゃない!
「ち、ちょっと!何でそんなに皆納得してるの!?私にも分かるよう教えてちょうだい!」
「「「…(ニッコリ」」」
3人共言葉にはしないが意思は一つであった。あの時のオウガの表情、アルを心から心配して危機感を持てと注意した時の顔。それがなんだか、とても…
「な、なんなのよーーーーっ!?」
とても、
オリ主なのに半分くらい出番無いやつおりゅ!?
オリ主君建築学校とか言ってるけど大嘘です。
本来、オリ主君は諜報員(?)なので相手の感情の機微には敏感ですが、善意が混じると一気にポンコツとなります。
現在のオリ主への印象
アルちゃん「その服、裏の世界の住民感あっていいわね!」
カヨコ「怪しい…けど、社長に似てるなら大丈夫かな。」
ムツキ「身長たっかーい!めちゃくちゃ怪しいけどアルちゃんやらしい目とか向けなかったし面白そうだし様子見かなぁ〜」
ハルカ「男の人!?顔怖い!?身長高い!?怖怖怖…
アル様に危害を加えたら許しません…!」