軍事学校生徒のキヴォトス入りZ   作::REX

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書き始めほど筆が乗る。この調子がいつまで続くか見物だな。


いや、今はシンプルに時間あるだけです月曜からはこうもいかんです。



2話 可愛い、良い子、だがペロロ教だ。

 

 

 

便利屋68を出た俺は、情報収集も兼ねて辺りを適当にブラつく…ついでに俺の目覚めた場所を調べて少しでも情報をと思ったのだが…

 

 

「治安悪過ぎだろ!」

 

 

走る、走る、走る。

あ、ちなみに今の俺の服装はコートを腰に巻いて制服も脱いで襲ってきたスケバンのTシャツを拝借している。というのも、元々着ていた仕事着は自分の血で大変な事になっていたため脱いだのだが、半裸で動き回るわけにもいかないため、やむなく…という事だ。…え?変態?大丈夫、僕見てないから。

 

 

「オラ待て!」

 

「金目のモンよこせ!」

 

「大人しく捕まれ!」

 

 

おかしいよねホント。さっき便利屋と一緒に通った時はこんな事無かったってことはアイツら結構顔知れてンのかな?

なんて考えてる間にスケバンからの銃撃が飛んでくる。

 

 

 

「っとと…」

 

 

逃げながらも後ろに向けて銃弾を一発。俺の放った弾丸は俺に向かって放たれた弾に当たり、跳ね返ってスケバンAの額へ、俺に放たれた弾丸はスケバンBの額へ、それぞれ吸い込まれていく。

 

 

「グッ!?」「ウオッ!?」

 

 

当たったスケバン共は「痛ぇー!」と蹲っている。

 

 

 

 

 

いやおかしいよね

 

 

何で銃弾を…いや、跳弾とはいえ額にくらって痛いで済んでんだ教えはどうなってんだ教えはァ!

 

 

「ひ、ひぇ〜!助けて下さい〜!」

 

 

なんてキヴォトス人の頑丈さに辟易しながら走っていると、目の前から可愛らしい女の子がこちらも大量のスケバンを引き連れて走って来る。…っておい!このままじゃぶつかるぅ!?

 

 

「ちぃ…!」

 

 

俺の手持ちの装備はコッチに来る前の戦闘で大半が破損していたり、使い切ったりで結構心許ないのだが…背に腹は代えられん。なけなしの装備の内一つ、スモークグレネードをノールックで後ろへ投擲&速射で起爆。このスモークはただのスモークでは無く、タバスコや塩コショウといった五感に強い刺激を与える物も入っているため、知らないヤツが一度くらえば…

 

 

「「「目がッ!目がァァァァァア!」」」

 

 

と、大ダメージを与えられる。

さて今の内に前方の対処をしよう。スケバンの数は10人前後。頭の中で作戦を組み立てながら、()()()()()させる。…ま、余裕だろう。

 

 

「ちょっと失礼するよお嬢ちゃん!」

 

「え?きゃっ!?」

 

 

目の前で追いかけられていた女の子まで()()()()()()、お姫様抱っこして横に建っている()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。…先程まで追いかけられていて分かったが、ここの奴らは足元しか狙わない。ヘイローを持たない俺を殺さない様にしているのだろう。おおかた、引き金は軽いが命のやり取りに対する忌避感等は元の世界と変わらないってところか。…まったく嫌になるね。

 

 

先程特製スモークぶち込んでやったスケバン共も体制を立て直し、女の子を追いかけていたスケバン共と合わせたこちらを見上げている。

 

 

「はい、ちゅうも〜く!」

 

 

奴らほ予想通り、弾を撃ってはこない。それはそうだろう。現状、奴らから見て足は死角だ。今弾を撃てば下手すれば俺が死にかねない。

 

 

「お兄さんからのプレゼントだぜ?咽び泣いて感謝しな?」

 

 

言葉と共に手に持っていた小型の閃光弾を投げ、全員の視線がそちらへ行ったのを確認してから閃光弾を撃ち抜く。

悲鳴が聞こえたことだけを確認し、胸に抱いていた女の子を再びお姫様抱っこしたまま屋根から屋根へ飛び移り、移動する。

 

 

「あ、あの!助けて頂いたのは感謝しますが!この体勢は少し!恥ずかしいと言いますか!」

 

「すまん、我慢してくれ!」

 

「そんな!?」

 

 

つーか、この状況で喋れるって結構余裕あるなこの子?いや…ココでは当たり前なのか…慣れねぇなぁ。

 

 

それからしばらく飛んで…

 

 

 

「撒けたか?」

 

 

スケバン共の喧騒が聞こえなくなってきたため一度辺りを見渡し、撒けた事を確認してから女の子を降ろす。

 

 

「えーと…助けて頂いたき、ありがとうございます。私は、トリニティ総合学園の阿慈谷ヒフミといいます!よろしくお願いします!」

 

「おおう…あー、俺は一桜我。こちらこそ、ちょっと強引な運び方でスマンな。突然お姫様抱っこ…なんて、嫌だっただろう?」

 

「い、いえいえ!そんな!その、全然嫌とか思ってませんから…!」

 

「だよな、満更でも無さそうな顔してるし」

 

「えぇ!?そ、そんな…!満更でも無い顔なんてしてないですよ!?」

 

 

見事に真に受けて照れる阿慈谷が可愛いし面白いしで笑いを堪えられず、つい声を出して笑ってしまった。

 

 

「フフ…悪い悪い、あんまり可愛いらしいモノだからついからかってしまった。」

 

「むぅぅ!酷いです!オウガ君は意地悪です!」

 

「おう、阿慈谷は可愛いな。」

 

「も、もう引っ掛かりませんよ!?」

 

「さて、このまま可愛い阿慈谷をからかうのも楽しそうだが、そろそろ話を進めようか。」

 

「まだ言いますか!?」

 

 

いくらでも言えるね。

 

 

「阿慈谷は何でここに来たんだ?結構危険な所なんだろ?」

 

「スルーですかそうですか…はぁ…。えっと、ここに来たのはですね?その、限定品のペロロ様グッズを探してまして…」

 

「ペロロ様?」

 

「!ペロロ様を知らないんですか!?」

 

「おおう!?」

 

 

突然顔を近づけてくる阿慈谷に流石の俺もビビる。…ヤメロ!ココの女の子は皆顔がいいんだから近づくな…!いい匂いする気がするぅ!?

 

 

「見て下さいッ!これがペロロ様ですッ!」

 

 

そう言って見せられたのは阿慈谷の背負っているリュック。同時に覚める俺の心。

 

 

「…これは?」

 

「ペロロ様ですッ!」

 

「…そうか。」

 

 

そうかぁ…

…やっべぇよ身構えてるのに死神来ちまったよオイ、誰だよ身構えてる時に死神来ないとか言った天パはよぉ…

え?阿慈谷はコレを可愛いって言ってんの?本気か?本気なのか?それともキヴォトスでは美的センスも変わってて実はこういうのが流行りなのか?だとしたら異端なのは俺、ここは適当に話を合わせて…

 

 

「あー、その、前衛的なデザインでいいんじゃないのか?」

 

「そうですかそうですか!オウガ君にもやはりペロロ様の良さが分かりますか!そんなオウガ君にはこの、ペロロ様ストラップを差し上げましょう!」

 

「あー、気持ちはありがたいんだがな阿慈谷、見ての通りストラップを付けるものも無いし出来れば遠慮したいなーなんて…」

 

「そんな!私達もうお友達じゃないですか!遠慮なんていりませんから!さあっ!さあっ!」

 

「いーや、いいって!要らない!要らないから!」

 

「ぇ…い、要らないんで「要ります」…!はい!どうぞ!」

 

 

その顔(上目遣い+潤んだ目)は卑怯だろう…

 

 

ペロロ様を布教できてニッコニコの阿慈谷を尻目に、少し現状について考える。

銃は2つ、『ベレッタTWO(ベレッタ90-TWO)』と『ウィンチェスターm1887』(ベレッタはハンドガン、ウィンチェスターはショットガン)刃渡り40cm程の伸縮式のブレード、スモークが2つと閃光弾が4つ、バタフライナイフが4本。…スモークと残弾が心許ない。何より明日は襲撃をかけるのだから、相手の細かいポジションや実力は分からないにしても、スモークはもう少し欲しい所だ。

 

 

「…オウガ君!」

 

 

阿慈谷から呼ばれて意識をそちらに向ける。

 

 

「なんだ?」

 

「…話聞いてましたか?」

 

「すまん、ちょっと考え事してた。テロロ軍曹がなんだって?」

 

「ペロロ様です!ロロしか合ってないじゃないですか!…理由ですよ理由!オウガ君がここに来た、り・ゆ・う!」

 

「え?」

 

 

やべっ考えてなかった

 

 

「先程オウガ君も言いましたが、ここはとっても危険なブラックマーケットです。そんな所にヘイローも無いオウガ君が来るのは危ないと思いまして…いえ!もちろんオウガ君が弱いと言ってるのでは無く、でも万が一という事もありますから…」

 

「…」

 

 

これには情けなくも唖然としてしまった。キヴォトスに来て、心から心配されるのはこれで二度目だ。流石にお人好しが過ぎないだろうか?やはりこちらが心配になる。しかもヒフミは、あの()()()()()()()言っている。それだけヘイローの有無がデカいのか、阿慈谷が優しいのか…

 

 

「…そうだな、ここには銃弾とスモークグレネードを買いに来たんだ。如何せん金銭不足でな、ここならそういったモノも安く買えると聞いたんだ。正直、その日の宿すら怪しい身だから少しでも出費は抑えたくてな。」

 

「えぇ!?そうなんですか!?…まさか学校にも…?」

 

「あぁ、通っていないな。」

 

 

ここで嘘を付くのは簡単だ。陸八魔の時みたく言いくるめたり、なんなら逃げたっていい。俺にはソレが出来る力があるのだから。ただ何故か、本当に何故か、ここで逃げたら(嘘をついたら)後が怖そうだと思ったのだ。俺の危機察知センサーというか、そういうモノが全力で警報を鳴らしていた。

 

 

「…だったら!トリニティに通いませんか!?」

 

「そうはならんやろ」

 

 

なっとるやろがい

 

 

「いや阿慈谷よ、さっきも言った通りだが金が無いのだ。中々深刻な具合に。」

 

「大丈夫です!なんとかします!」

 

「いやなんとかって…どうするつもりだ?」

 

「私の知り合いにその学校でとても偉い人が居ます!その人にお願いすればきっと…!」

 

 

コネかよ

 

 

「気持ちは嬉しいが阿慈谷よ、それはやはり無理があるだろう。何より申し訳なさすぎて胃が死ぬ。」

 

「さっきも言ったじゃないですか!友達に遠慮は要りません!それになんですかさっきから阿慈谷、阿慈谷って!友達なんですからヒフミでいいです!」

 

「分かった、ヒフミ。「分かってくれましたか!でしたら早速戻ってナギサ様に報告を…!」待て待て待て待て」

 

「何ですか?」

 

「何ですか?じゃないが、俺が了承したのは名前呼びであってトリニティへの入学じゃない。」

 

「何がダメなんですか!?」

 

「何でいいと思うんだ!?」

 

 

見た目は普通の美少女なのに何だ?この押しの強さは?しかもこれ純度100%の善意なのだから余計に質が悪い

 

 

「いいかヒフミ、先ずコネの入学は普通に悪い事だ。」

 

「うっ…はい…」

 

「そしてそのナギサ様なる人にも多大なる迷惑がかかる。」

 

「ぅ…はぃ…」

 

「最後に、住む場所問題の方が先に解決せねばならんだろう。」

 

「あ!それは大丈夫です!私の家で一緒に…」

 

「お前は一体何を言っているんだ?」

 

正気かコイツ!?ほぼ初対面の異性を家に上げる!?馬ッ鹿じゃねぇの!?もしかして俺の事好きなのか!?いやだとしてもいつそんなに好感度稼いだんだよ!?

 

 

「わ、私だって男の人を家に上げるのは恥ずかしいですけど、お友達のためですし!私は大丈夫です!」

 

「いやそれにしたって異性が一つ屋根の下2人きりは不味いだろ!?」

 

「それでも!です!」

 

「強情なヤツ!」

 

「お互い様です!」

 

 

ハァハァハァ、とお互いに一旦息を整える。…あれ?そういえば俺便利屋で…

 

『住処だけど…ごめん、約束は出来ない。社長とか他の社員とも話し合って決めるから良さそうだったら依頼後に連絡って事で。』

 

住処問題何とかなるかもじゃね?

 

 

「ハァ、ヒフミ。」

 

「…何ですか?」

 

 

拗ねてね?いやそんな訳無いか…?

 

 

「いや、住処のアテだがな?無いこともなくてだな…」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、明日ちょっとした依頼を受けててだな…ソレ次第では何とかなりそうなんだ。」

 

「そうでしたか…!だったら安心ですね!少し残念ですけど、良かったです!でも、そちらがダメだったらまた連絡して下さいね!」

 

「おう、するする………んっ?」

 

 

んん?

 

 

「あれ?どうしました?そんな首を傾げて…」

 

「今『残念ですけど』って言ったか?」

 

「・・・!?」

 

 

しまった!?みたいな顔をするヒフミには申し訳ないがここまで来たら突っ込ませてもらう。もうこれは聞かなければならない…

 

 

 

男として!

だってそうだろう!?こんな脈アリな反応確かめずに居られるか?いや無い(断言)そもそも家に上げるって時点で怪しかったんだよ!その時はヒフミがとんでもないお人好しって可能性もあったけどさ!?コレは明らかに一緒に住みたいって反応だよなぁ!?

 

 

「えーと、その…」

 

「その…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お恥ずかしながら、友達とお泊り会みたいでワクワクしてて…」

 

「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






ヒフミは現状オウガ君に明確な恋愛感情は抱いてないです。顔のいい異性という事で少なからず意識してはいますが、恋愛感情ではありません。まだ


オウガ君は前の世界でもクソボケでココに来ても変わってません。クソボケです。オウガ君の能力について現状ドンピシャで当てられる事は無いでしょう。何せ情報が無いですからね。

銃については実在のモノを出しています。趣味です。


ヒフミ「そういえば、ヘイローも無いのにどうしてあんなに身体能力が高いんでしょう…?」


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