軍事学校生徒のキヴォトス入りZ   作::REX

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4話 戦闘はもうすぐ終わるといったな、アレは嘘だ

 

 

 

戦闘開始からしばらくして、閃光弾の光が見えたタイミングで私…陸八魔アルは威厳たっぷり(個人の見解です)にハルカへ命令する。

 

 

「ハルカ、そろそろよ。」

 

「は、はい!」

 

 

ふふ、ハルカったら緊張しちゃって。やっぱり溢れ出るアウトロー(りょく)は隠せないモノね。

自信の才能に慄きながらも、作戦の確認がてら先程の事を思い出す。

 

 

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数十分前、便利屋68事務所

 

 

 

「アビドスについて、多少調べてきた事がある。作戦の確認ついでに共有しておこう。」

 

 

新入社員紛いの分際でこんな提案をするのは少々気が引けたものの…どうやら聞いてもらえるようだ。

 

 

「分かった事は3つ。1つ、アビドスには9億の借金がある。2つ、ショットガンと盾持ちの超前衛、ARを持った2人の中前衛、ガトリングの後衛1人にオペ等の支援1人の、計5人の構成であること。3つ、"先生"という優秀な指揮官が居る事。…この中で今回の作戦に直接関係するのは2つ目と3つ目だな。」

 

「はいはーい!その、"先生"は結構有名だよね!」

 

 

浅黄が元気よく手を挙げながら答えてくれる。…体格もあるが中、いや小学生みたいだな…

 

 

「…(ニッコリ)」

 

「ヒェッ」

 

 

ふと視線を感じてそちらを向けば、浅黄と目が合ってすっげぇいい笑顔で見られたんだが…あいつニュータイプか怖すぎだろ。

 

 

「…あらゆる規約や法律による規制や罰則を免れる超法規的機関、シャーレの顧問。先生…でしょ?」

 

「あぁ、ありがとう鬼方。その通り、その先生だ。」

 

 

見兼ねた鬼方のフォローによって話が滞る事なく進められる。…こう、鬼方って『いい女』って感じだよな

 

 

「とは言っても、ここではその権限とかはどうでもいいんだ。重要なのは()()()()()()()()()という事だ。優秀な指揮というのは、それだけで戦力差を覆しうる。それは兵の質でも数でも変わらない。」

 

「そうだね。でも、そう言うって事はちゃんと考えがあるんでしょ?」

 

「…思ったより信頼されてるようで安心したよ。」

 

 

本当に、思っていたよりも信頼というか、しっかり話を聞いてもらえて安心している。

 

 

「そうだな。優秀な指揮官、戦略的に良いとされる手、こういうのはある程度予想出来るんだ。」

 

「…?どういうこと?」

 

「感覚的には数学とか、そういう問題にも答えがあるように、こう攻められた場合はこうする…って感じで兵学にも答えがあるんだ。」

 

「なるほど、そういう事ね。」

 

「お、鬼方は分かったか。…やっぱり察しがいいというか、出来る女って感じだよな」

 

「ふふ、だったらそっちは出来る男って感じだね。」

 

「まさか、取り繕ってるだけだよ俺は。」

 

「それでも一晩でこれだけ調べたんでしょ?十分すぎ、ちゃんと寝た?」

 

「…分かってて聞いてないか?それ」

 

「何の事かは分からないけど、後でしっかり寝なよ。…て、寝床無いんだっけ。依頼の成否問わず社長には私からも言っとくから、今晩だけでも寝てきな?」

 

「そりゃありがたい話だが、依頼は成功させるから無用な心配だぞ。」

 

「はいはい、期待しとくよ。」

 

 

そんな俺達のやり取りを見た便利屋の他の面々はポカンと口を開け、やがて慌てたり目を輝かせたりしながら騒ぎ出した。

 

 

「え!?何々2人共いつからそんなに仲良くなったの!?」

 

「カヨコちゃんヤバーイ!なんかさっきの友達以上恋人未満みたいな湿度感じちゃった!」

 

「お、おおお2人は、そそそそういう関係なんですか!?」

 

「ちょっと、やめてよ3人とも。オウガとは別にそういうのじゃないって。だって昨日会ったばっかりだよ?常識的に考えてありえないでしょ。」

 

「ちょっと慌ててなーい?」

 

「慌ててない」

 

「オウちゃんはー?」

 

「俺個人としてはとても魅力的だとは思うぞ。鬼方とそう成れる奴は幸せだろうな。」

 

「ちょ、もういいから。早く作戦の続き話して。」

 

 

と、少々怒り気味に言われてしまってはどうしようもない。手をひらひらとし了承の意を示しながら続きを話す。…流石に、もう他の3人も意識を切り替えたらしい。クソッ!もう少し鬼方いじりたかった…!すいません鬼方さん嘘です嘘だから脛を蹴らないでッ!

 

 

「…たくさん傭兵を雇ったという話だったが、所詮は烏合の衆。統率など取れるはずも無い、ので初手突撃させる。すると、恐らく盾持ちをぶつけてくるはずだ。それ以外のメンバーはガトリングの子をメインにそれを援護する形で撃ち合いになる。ここまでで何か質問はあるか?」

 

「相手の行動を断言しているけど、何か根拠はあるのかしら?」

 

「さっきも言った通りだ陸八魔。兵学的に、行動には正確がある。先生が何を元に指揮を執っているのかは分からんが、物量に対してはガトリングをメインにせねば対応出来ん。これは絶対だ。しかしそれだけでは突破される事もある、それを支えるのが盾持ちだ。もし盾持ちに高い戦闘能力があるのなら、それこそ敵陣であばれさせでもしてヘイトを集めつつ数も減らせる…という手を使ってくるだろうな。それが一番速く、勝てる可能性が高い手だ。」

 

「…なるほどね。」

 

 

『なるほどね』等と言ってはいるがこの女、実際の所よく分っていない。というのも今のアルの内心は、「オウガスゴイ、カヨコスゴイ、ジュクネンフウフ(誇張)」くらいである(酷

 

 

「で、その盾持ちだが…これは個人情報にも当たるから多少伏せて話すが、2年前…彼女が1年の頃は『暁のホルス』なんて二つ名が付くくらいには名が通った生徒だったらしい。」

 

「『暁のホルス』…!(オメメキラキラ」

 

「社長…」

 

「で、その盾持ちが疲労してくる…もしくは俺が隙を見て少しの間盾持ちの行動を制限する。そしたらそのままAR組の片割れ…あわよくば両方を叩く。」

 

「ストップよ。相手はヘイロー持ち、それも貴方の話では相当腕が立つそうじゃない。…本当に、出来るの?」

 

 

珍しくかかった陸八魔からのストップに多少驚く…が、まあ当然の疑問だろう。何せ俺はヘイロー無し、能力的に劣る前提なのだから成否が気になるのは当然だろうが…

 

 

「間違い無く出来る、こればかりは信じて貰う他ないが…間違い無く遂行「違うわよ」…?」

 

「私は、貴方の事を言っているの。」

 

「?だから、俺が言った事を出来ると「だから、そうじゃないのよ」…??」

 

「そうじゃなくて、貴方の事を心配しているの。貴方はヘイローが無い。私達とは違って、銃弾一発で致命傷なの。貴方の話では、彼女達は腕が立つのでしょう?なのに…」

 

 

あぁ、なるほど。俺の心配とはそういう…。見れば鬼方も、分かりづらいが浅黄も伊草も、瞳には俺を案じる色が見える。…これは、少し悪い事をしたか

 

 

「大丈夫。心配無いよ陸八魔、それに他の皆も。大丈夫、何も心配は要らないさ。」

 

 

その言葉には、何の根拠も無かった。出会って数日も経っていない、何が好きかも嫌いかも分からない、お互いの事を殆ど何も知らない、しかしその言葉には確かな説得力があった。…それはそれとして言いくるめられた感じが何となく癪なカヨコは意趣返しに少し突っ込んでみた。

 

「随分、慣れてるんだね?」

 

「あ〜…まぁ、な。」

 

 

過去の事を聞かれても答えられない桜我は曖昧に返すしか出来なかった。

 

 

 

 

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その後言われた、各自の役割。

 

 

・陸八魔アル 

 合図があるまで狙撃による味方の援護射撃。

 

・鬼方カヨコ

 アルの護衛、並びに味方の援護。戦況の報告等支援。

 

・伊草ハルカ

 合図で小鳥遊ホシノへ突撃。

 

 

 

 

正直アル的には自分の役割に不満があったが、

 

 

『ガトリング持ちをどうするかは今回の作戦の要だ。そこを任せられるのは真のアウトローたる陸八魔、お前だけなんだ…!』

 

『真の…アウトロー…!?』

 

『そうだ!真のアウトローは派手な活躍等無くとも背中で味方の指揮を上げ、作戦を成功へと導く!違うか!?』

 

『…ふ、ふふ…!そうね!私は真のアウトロー、陸八魔アルよ!味方の援護くらい朝飯前よ!』

 

 

こんな感じで乗せられたため結構ノリノリである。

 

 

 

 

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時は戻って桜我とシロコ&セリカがぶつかろうとしていた頃、校庭中央。

 

 

伊草ハルカは走っていた。敬愛する上司(アル様)のめいれに従い、盾持ち(小鳥遊ホシノ)の足止めのため。

タイミングとしてはスモークが晴れて盾持ちが再び暴れ出したタイミング…と、一さんが言っていた。正直、一さんは苦手である。男の人だし、背も高くて顔も怖いし、でも…

 

 

『この盾持ちの足止めは任せるよ。頼りにしている。』

 

『ぁ…は、はい!』

 

 

そういって、頭を撫でられたのは少しだけ、嬉しかった。

 

 

 

走っていると、盾持ちの人…盾持ちさんが見えてきた。…えと、確か…

 

『盾持ちに近づく時は、傭兵共の背に隠れる様にして近づくんだ。なるべく奇襲をかけられるようにしてくれ。…まぁ、出来なくても大丈夫だからな?あくまで出来たらで…』

 

 

うん、大丈夫…大丈夫…まだバレてない…

 

……今!

 

 

「死んで下さい!死んで下さい!」

 

 

私の中で"ココ"というタイミングで跳び出しながら愛銃を側面から乱射する。

 

 

「!今度はそういう感じっ?」

 

 

盾持ちさんは悪態をつきながらもショットガンの乱射を盾で受け切り、逆に撃ち返してくる。私は躱さず当たってしまう。

 

 

「次………ぐッ!?」

 

「死んで下さい!死んで下さい!」

 

 

至近距離でのショットガンで倒した…と思った私からの攻撃に遅れながらも盾を構え直してくる、しかし対応し切れず数発ヒットする。

 

 

「フッ…!」

 

「ッ!?」

 

 

ダメージもある、疲労だってしているはず。にも関わらずスゴイ速度で盾を振り回される。予想外の攻撃に対応し切れず食らう。

ハルカは吹っ飛んだ勢いそのままに転がり、周りの傭兵に紛れるようにして身を隠す。

 

 

「…(なるほどね、ヒット&アウェイに徹して時間とダメージを稼ごうって訳か。)…シッ!……はぁ」

 

 

ホシノは考えながらもハルカを捕捉し発砲しようとして、何処からかの狙撃で銃口が逸れて断念する。

 

 

「(この狙撃。アヤネちゃんや先生が狙撃主を捕捉出来てないから相当距離がある、もしくは撃つ度移動してる。私達を直接狙わないのは倒せる距離まで動くと探知にかかるから…かな。)」

 

 

 

 

小鳥遊ホシノはハルカを相手にしながら周りの雑魚も狩りつつ、思考を巡らせる。

誰が考えたかは分からないが、面倒な事を考えてくれる。このままいけば…お互いに決定打は無く、コッチが弾切を迎えるだろう。…無論負けるつもりなど無いが、それでも厳しいのは間違い無い。

セリカちゃんとシロコちゃんはヘイロー無しの男の子にかかり切りだし、ノノミちゃんは雑魚狩りの最中。せめてどちらかでも手が空けば…いや無いものねだりは良くないね、先輩として、しっかりケリをつけようかな…!

 

 

 

 

と、ホシノが気合いを入れ直した時…

 

 

 

ー キーンコーンカーンコーン ー

 

 

悲(?)報、便利屋終了のお知らせ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キャラ解像度が低くて喋り方に違和感があっても許してくれさい
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