「負ける気がしないな」
(なんて、言ったはいいがどうしたもんかな…。
俺に対して2人割り当てられてる、この状況を少しでも長く続けたい…少なくとも伊草が盾持ちを制圧するまでは。しかし相手には圧倒的
『あー、あー、聞こえる?』
突然耳のインカムから落ち着いた、しかしどこか申し訳なさそうな声が聞こえてくる。
と、同時に犬耳が突っ込んでくる。躱そうとするもツインテの射撃と変なドローンにて阻まれる。これは…先生の作戦か?ツインテとドローンで逃げ場を塞ぎ、ヘイロー持ちのフィジカルで捕まえる。なるほど理にかなっているし、実際俺も少し危なかったもののやはり近接戦闘には慣れていないのか拙い動きが目立つ。そして甘く伸ばされた腕を掴みツインテの弾からの盾にする。
「ん!?」
「あー!アンタ女の子を盾にするとか卑怯よ!」
「聞こえてるぞ、どうした鬼方。」
『ごめん、盾持ちの子。思ったより堅くてまだかかりそう…というか、あっちの弾が切れるまでは続きそう。』
「把握した。…まぁ、ならこっちを急いで片付けて援護に行かなきゃな。あと、責任は鬼方じゃなくて相手の詳しい戦力を測れなかった俺にあるんだから、謝る必要無いぞ。むしろ俺がスマンな。」
「ちょっと!無視!するな!」
「せ、セリカ…痛い!」
『…』
「伊草にも謝っといてくれ…って、あれ?」
鬼方からの返事が無い。…回線が安定してないのか?
暴れる犬耳を拘束し盾にしつつ鬼方に呼びかける。
「鬼方?おーい、鬼方さん?応答プリーズ?」
『…ハァ、分かった。ハルカにも伝えておくけど、オウガからも後でちゃんと言いなよ?』
「もちのろんってな」
『…で?そっちの状況は?』
「AR二人組+先生の指揮を相手に時間稼ぎ…から制圧に変更した所だ。」
『ちょ、それ大丈夫なの?』
「大丈夫。あっちの先生ってのは大分甘いらしいし、死にはしないって。」
『いや、そういう事じゃ…ハァ。とにかく、社長の顔曇らせたりでもしたら、私もムツキもハルカも黙ってないからね。』
「怖いこと言うなよ」
『怖いこと言わせてるのはそっちでしょ…ハァ。とにかく、気をつけてね。』
鬼方からの通信が切れる。…鬼方の声が耳元で聞こえるとなんだろう、こう…ドキドキするな。これは精神衛生上非常に良くない、良くないが…いや、これ以上は止そう。通信が終わるのと同時に犬耳をツインテの方へ蹴り飛ばす。
「ごめん!シロコ先輩大丈夫!?」
「ん、かすり傷。でもセリカはもっと私に謝るべき。」
見ればホントにかすり傷ながらも仲間に撃たれて少し涙目な犬耳がツインテに迫っている。
「本当にごめんなさい!今度何か奢「ん、許す。」…しまったぁ!」
戦闘中に目の前でコントされるとか初めての経験だなぁ…(遠い目)ま、もう勝負は着いたしいいだろう。
「ん、そうと決まればアイツを速く片付ける。」
「そうね、じゃあもう一度…ん?」
「…(無言で犬耳を指差す)」
「何よ、シロコ先輩がどうしたって…!?」
「ん…ッ!?」
「な、何で…!シロコ先輩…ッ!」
「うんめぇ棒持ってるのよぉぉぉぉぉぉお!?」
「ん、美味しい」
「食べるな!」
俺がやりました、ブイ。先程拘束した時にARと交換したんだよね、犬耳はツインテからの射撃の痛みで気づかんかったらしいが。
「ちょっとアンタ!戦闘中にふざけるとかやる気あるの!?」
「無い」
「ハァ!?」
ツインテがぎゃーぎゃー叫んでいるが、仕方無いだろう。真面目にやれば間違い無く勝てる。しかし
「ん、返す」
「行くわよ、シロコ先輩!ソイツ捕まえて一発殴らないと気が済まないわ!」
ヴァイオレンスだね君。つーか、さっきと戦い方変わってなくね?…あ、そういえばさっきも犬耳は銃使わずに突っ込んで来てたから、盗るならツインテの武器じゃないと意味なくね(今更)
などと今更過ぎる事を考えていると…
キーンコーンカーンコーン
「あ?」
「ん?」
「え?」
上から桜我、シロコ、セリカ。三者三様な反応ではあるが、その疑問の対象は1つであった。
「(なんでチャイムが?いや、学校だし当たり前…か?しかし何だ、妙な胸騒ぎが…)」
「あ、定時だ」
「帰ろ帰ろー」
「…」
日雇いの傭兵って定時制なの!?おい陸八魔ァ!先に言っとけやそういう事はァ!
桜我、キレる!
怒り心頭な桜我であったが、耳から聴き心地の良い声が聞こえたため、少し落ち着く。
『…もしもし、オウガ?今社長が面白いくらいの青い顔で「ごめんなさい」ってハルカみたいに謝ってるよ』
「それ面白いって言うのは中々鬼畜だな」
『笑わなきゃやってられないでしょこんなの』
「すまんかった」
お労しや、カヨ上…
「ん、形勢逆転」
「そうね。こっちとしてもあんまり戦いたくないしそうしてくれるとありがたいんだけど?それはそれとして一発殴るけどね」
目がマジやん
『…逃げていいよ』
「あ?その心は?」
『今回のはコッチ…社長の不手際。オウガは充分以上に頑張ってくれたし、これ以上迷惑はかけられない。』
「…そうか。」
逃げた方がいいとは思う。現状俺はヘイロー持ちに対して有効な攻撃手段が無い。銃もダメージは入るが…微々たるものだろう。まして、あのショットガンロリは別格だ。盾の扱いも並以上だが、無くても硬い。ゼロ距離ショットガンでようやく少しダメージ入るか?って感じだし、そこに先生の指揮も加わる。勝つのはまあ無理だろう。でも、まぁ…
「…伊草と浅黄は?」
『え?…ハルカは傭兵が居なくなった一瞬の動揺を突かれて気を失って捕まってる。ムツキは
「今すぐ浅黄に通信繋いでくれ。」
『え?ムツキに?…分かった。』
乗りかかった船だし、最後まで付き合うのが筋ってヤツだろう。
『もしもし?どうしたのオウちゃん。今ちょっと忙しいから、逃げるって連絡「仕込みはどれだけ終わってる?」え?仕込み?だいたい終わってるけど…』
「そこから俺は見えるか?」
『ギリって感じかなぁ』
「問題無い。…俺が手に持ってる白い銃を手放したら起爆してくれ。そしたら鬼方の指示に従って即離脱しろ。伊草は俺が助ける。いいな?」
『…へぇ?逃げないんだ?』
「逃げて欲しかったか?」
『…あはは!オウちゃんって変わってるね!…オッケー!派手にやっちゃおう!ハルカちゃんの事、任せたからね!』
浅黄も少し考える素振りを見せたものの、最終的には信じて任せてくれた。
「うへ〜、ここは大人しく捕まってくれると嬉しいな〜。ついでに、通信してたお仲間さんも呼んでくれると、おじさん助かっちゃうな〜」
後ろから間延びした声が聞こえる。チラリと視線を向ければ。どうやらショットガンロリが俺の後ろから声をかけてきたらしい。足元には気絶して手を拘束された伊草も見える。…わざわざ連れてきて貰えて好都合ではあるが、ロリには相変わらず隙が無く簡単に伊草を助ける事は出来なそうだ。
「うら若きロリっ子が【おじさん】だなんて一人称使っちゃダメじゃないか〜?んん〜?」
「へぇ?」
安い挑発だが、少しでも矛先が向いたのなら畳々。今は少しでもこちらに意識を向けさせたい。…ガトリング持ちは警戒しなくていいだろう。あの位置からだと
「まぁいいや。何でここを襲ったのかキリキリ吐いてもらうからね〜」
「教えてやるからそこの子放してくれないか?」
「無理だね〜。そっちこそシロコちゃんに武器返してくれないかな〜」
「いいよ〜」
ポイッ…っと、そんな感じで白い銃を捨てる
「ちょっと!人の物【ドォォン!】え!?何々!?」
「ん!」
「ッ!」
驚くツインテ、驚きながらも距離を詰めてくる犬耳、銃を撃つロリ。いや〜流石に、
「『
瞬間、俺の身体は青い粒子となり消え、ロリの斜め後ろに現れる。
「!?消え…」
移動後そのまま目の前の伊草を抱え、跳ぶ為に脚に力を入れた時…
「フッ!」
やはり誰よりも速く冷静になり、俺に気付いたロリが盾をこちらにブン回す。正面から迫る盾を、タイミング的に避けられないと悟った俺は能力を最大出力に。急激な負荷に脳が悲鳴を上げるが無視する。視界からは色が消え、全てがスーパースローで見える。跳ぶ為に入れていた力を調節し、少し回転しながら跳ぶ。ちょうど今も尚振り途中の盾の面に足の裏が着く感じだ。
「イィヤッホぉぉぉう!」
ロリの力+俺の脚力で野球ボールみたいに飛ぶ俺。マリオみたいな奇声を上げながらとんでもないスピードで飛び、校門の外で着地する。…これ、まともに食らってたらお陀仏だった説ありますか?
「う…ぅん?」
おっと、俺の奇声のせい(激ウマギャグ)かは分からんが、伊草が目を覚ましたようだ。しかし今は…
「もしもし陸八魔ァ!?」
『はい!ごめんなさい!許して下さい!何でもします!』
「じゃあ先生の持ってるタブレット今直ぐ撃ち抜けェ!」
『はい!ってえ!?無理無理無理よ!もし手に当たったら危ないじゃない!』
「自称アウトローだろお前ぇ!?」
『自称じゃないですぅ!誰もが認めるスーパーアウトロー陸八魔アルですぅ!』
「いいから!速く撃て!
『いきなりそんな事言われても自信無いわよ!?』
「言い訳してんじゃねぇ!おい、お前の目覚すアウトローってそんなモンなのかよ!?いっつもいっつもアウトロー、ハードボイルドって言ってるくせに、肝心な時に仕事しないとか!そんなだから
『あぁぁぁぁ!言ったわね!?いいわやってやるわよ!ここで決めて、ホンモノのアウトローでハードボイルドね陸八魔アルを見せてやるわよ!………やっぱり怖いわ、やめにしない?』
「バッカ野郎お前!今ここで撃たなきゃ俺も伊草もお陀仏だぞ!?社員の身一つ助けられないで何が社長だこのへっぽこアウトロー!」
『……ハルカが?…そうね、その通りよ!社長として、社員の事を助けるのは当然の事よ!』
「よく言った!その意気だ陸八魔ァ!」
直後、陸八魔の持つ銃―ワインレッド・アドマイアー―特有の発砲音と、弾が弾かれたような金属音が響いた。
やはり、と思い見てみれば無傷の先生と、再度の狙撃を警戒しているであろうアビドスの連中が先生を囲うように周りを警戒している。…俺のことをスゴイ睨みながら。ヤベー、スゲーヘイト買っちまったなぁ…
「ナイス陸八魔」
『弾かれたのだけど!?いえ、これも折り込み済み?』
「ああ、指揮官にしてはやけに前出てるしな。そのくせ、銃弾への警戒は疎かなんだから何かしらの対策があるとは思ったが…アレは何で弾かれた?」
『分からないわ…ただ、見えない何かに弾かれたような感じだったけれど…』
「見えない何かね……ま、何にせよサンキュー陸八魔。」
『どういたしまして……でいいのかしら?』
見えない何か…バリア的なモンか?しかしバリアか…
いや、これも後でいいな。今は俺の腕の中で赤面しなかまら困惑している伊草に状況を説明せねば。
「よ!おはよう!」
「お!?おはようございます…」
急に俺が喋りかけるもんだからびっくりさせてしまった…(要反省)
陸八魔とかにやっても面白い反応みれそうだな(反省の色が見られない)
「えと…私は何故、抱えられて…?」
「伊草気絶、便利屋総出で奪還&逃げ中。おーけー?」
「ぁ…すいません!すいませんすいませんすいません!い、今すぐ死にますので…」
「バッカ暴れるな!待っ!落とすぅ!?」
「役立たずですいません…足止めもこなせないグズですいません…生きててすいません…」
ちょ、力強っ!?おい陸八魔ァ!この子の自己肯定感どこやったぁ!?
「しっかりしろ伊草!生きろ!生きるんだ伊草!」
「むむ無理です!皆さんに迷惑をかけるくらいならいっそ…」
「おっ前バカか!?今お前を便利屋総出で助けたって言ったよな!?その意味分かるか!?」
「そ、それは…」
「いいか?
「なら…?」
「陸八魔の乳を揉む」
『えっ』
おっと、通信越しから困惑1つとツンドラのような目線を2つ感じますね。
「あ、ああアル様の、おお胸をも、揉む!?」
「そうだ!ハルカが死んだらアルがあんな目やこんな目に遭うぞ!?」
『ちょっと!?』
「あんな目やこんな目に!?」
「そうだ。そうなっても良いのか!?」
「だ、ダメです!そそそんなエッチな事!アル様が、エッチな事………ハッ!と、とにかくダメです!」
『ハルカ?今ちょっと想像しなかったかしら!?』
「しかーし!陸八魔がそんな目に遭わない方法が1つだけ有ーる!その方法とは…!」
「方法とは…!」
ふっ…と、某赤い弓兵の"大丈夫だよ◯坂"の時のような微笑みを浮かべ、告げる。
「伊草、お前が生きる事だ。」
「私が…生きること…」
「そうだ、陸八魔の胸を揉まれないために…生きられるな?」
「…!はいっ!私、アル様の胸を揉まれないように生きます!」
その生きる意味を見つけた顔に、俺は心から安堵するのだった。
『オウガ、帰ったら正座ね』
「えっ」
はい、てことでオリ主君の能力で分かってる事は↓
・身体強化
・情報処理能力等の強化
・脳に関する
こんなもんですね。
実はコレ、ある人のあるキャラほぼ丸パクリなので知ってる人も居るかも。そして許可も取っていないので万一見つかって怒られたら作品毎消します。
そんで作り直します。…たぶん。