ヒロアカ世界の一般人   作:朱莉131

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体育祭までの日常編開始!
体育祭始めれるのいつになることやら…

それでは、どうぞ!


日常編1/学食はうまいほうがいいよね

 

 朝日が照らす空の下、雄英高校に向けて僕は登校するために準備をしていた。

 

 入学式の次の日、今日から雄英高校での授業が始まる一日目でもある。

 

 入学式では学校に向かう準備をすることがあの事件があってできなかった。だから、少しだけ新鮮な気持ちで教科書や筆記用具を準備する。

 

 学校からは今日から授業をすることを伝えられているが、ヒーロー科やサポート科、経営科などと違い普通科は通常の授業カリキュラムをする関係から特別な教科などはなく、淡々と授業をするのだろうと予想はしている。

 

 けど、少しだけ楽しみにしていることがあったりする。雄英高校ではヒーローが授業をするという点だ。雄英高校の教員はほとんどがプロヒーローが担当している。普通の学校ではありえない、ヒーローの授業を受けることができる事実に少しだけ楽しみにしている自分がいた。

 

 朝の日差しに嫌気を差しながらも、僕は雄英高校に向けて足を運ぶのだった。

 

 

 

 雄英高校に着くと、昨日は夕暮れが差し掛かるときに見た桜が、青空と朝の陽ざしに照らされながら舞っていた。

 この景色も昨日は見ることができなかった景色で少しだけ見ることができたことに嬉しく思ってしまう。

 今日、晴れることがなく雨が降ることがあったなら、桜の花びらの多くは落ちてしまい、入学式の感動を他の生徒と違い見ることが来年まで延期となってしまっただろう。

 今日見ることができたこの景色に感謝しながら僕は教室に向かうのだった。

 

「おはよう、悔根君」

「おはよ~かいき~」

「おはようございます~悔根さん」

「………」

 

「おはよう」

 

 教室に入ると何人かの生徒がすでに教室に来ていた。まだ、ホームルームまで時間があるが彼女たちの真面目さが伝わってくるな。

 教室にいる人は、不葉さんに帝さん、花咲きん。それと、挨拶はしなかったけど司馬君が教室にはいた。

 不葉さんと司馬さんは本を読んでいて、帝さんは花咲さんの花を触りながら椅子の上にたってぴょんぴょんと跳ねている。僕の方を少し見ると帝さんは椅子から降りてこちらの方にやってきた。

 

「かいき~」

 

「どうしたんだ?帝さん」

 

「たんていだん~はいらないのか~」

 

「うーん、まだね…入れないかな」

「何がしたいかも分からないから、雄英での学校生活を過ごしてから決めさせてもらうよ」

 

「うん」

 

 帝さんは僕の回答に満足したのか、ぴょこぴょこと自分がいた場所へと戻っていった…

 

「帝さん、泣かせないようにね…」

「不葉もいきなりだな…泣かせないようには動くよ…」

 

 その後は不葉さんと他愛ない話をしながらホームルームの時間まで過ごすことにした。

 

「不葉さん、おはよう」

「悔根君、この小説知ってる?」

「あんまり本は読まないからな…?」

「そう…」

「どんな作品か聞いても?」

「分かった…この作品は…」

 

 小説の内容は吸血鬼になった人間がお化けに取りつかれた人を助ける話…ってかこれライトノベルだな…

 不葉さんから本の内容について聞いてたり、他愛もない話をしている間に、時間が過ぎていき少しずつ教室に人が入ってきていた。教室にほとんどの人が登校を終えたときには、時間も進みホームルームが始まる5分前になっていた。昨日は遅刻しかけていた、水江君や火蜂君、乙女さんも今日は教室に間に合っているようだった。勇空君はいないけど…

 ホームルームの時間の差し迫り、一分前になると錠前先生が教室に入ってきた。

 

「お前ら…席に着いとけよ…」

「遅刻組は今日は来てるな…一名以外」

 

「進は寝坊したそうです!!」

 

「火蜂…ありがとう。ついでにいつ到着か聞いてくれ」

 

「うっす!」

「えーと、もう着く待ってだそうです!」

 

「…おーし、あと30秒だなー」

 

「無慈悲ですね…20秒」

 

「不葉お前もな…」

 

「はぁ~お前ら静かに待てないのか…15秒」

 

「君もだよ、司馬君。真面目な顔して君もしかしてノリが良い人なのかな?」

 

「星運君!突っかからないの!」

 

「あと~10~」

 

 帝さんまでカウントダウンを言い始めた直後に教室のドアが生きよい良く開く音が聞こえた。

 

 どうやら彼は間に合ったようだ。

 

 僕は開いたドアの方に目を向けると、遅れて走って来たためか息が切れて乱れている勇空君の姿があった。

 

「まに!あった………」

 

「おしいな、後6秒でアウトだぞ…」

 

「惜しくないっすよ…疲れたー」

 

「勇空、早く席につけ。ホームルームを始めるぞ」

 

 勇空君が席に座ると、先生はホームルームの内容について説明を始めた。

 

「今日からお前たちは…普通科のカリキュラムに沿って授業が始まるからな…」

「まぁ、最初の授業は説明がほとんどだろうから…寝ててもいいぞ…」

 

「「ダメだろ!!」」

「ダメですよ、先生」

 

「分かってるならいいよ、浮かれず、怠けず、前向きに挑戦しなよ…」

「それじゃあ、問題は起こさないようになー…」

 

 先生は少しも倦怠感を隠すことなく、僕たちには挑戦することを伝えて教室から出て行ってしまった。連絡の少なさに伝えてない内容があるのではないかと疑ってしまいそうになる気持ちを抑えつつ僕たちは一限目のセメントス先生の国語の授業に向けて準備を始めた。

 

「あれで、教師が務まるのか?」

「しゃしゃ、務まっとるからいるのじゃろうな」

「もう少し、やる気だしてほしいぜ!オレは!!」

「こら火蜂、人によっては性格も違うのだから強制するものじゃないぞ」

「そりゃ、そうだがよ…」

「二人とも、今は悪いところが見えてるけど良いところを見たら好きにもなれるって。さぁ準備しようぜ」

 

 

「なんだか…ちょっと問題がある先生ぽいね…」

「私は面白くて好きだよ、あと楽だし…」

「不葉…それでいいのか…」

「そういえば、悔根君」

「ん?」

「施設の申請したいと、言ってなかった?」

 

「そういや、施設を借りるなら申請しないとか…」

 

 錠前先生についての皆の話を聞いていると、あまり良くない印象を皆から持たれているようだった。そういう、僕も面倒くささを隠すことのない姿には違和感をもっているけど…不葉さんは楽しそうに先生のことを見ていたけれど…

 不葉さんの話から、昨日言われた先生の話を思い出した。施設利用のための申請は早めにしてほしいと先生は言ってたっけな…

 思い出した今の内に、宇偽との個性訓練するための施設を借りる申請をしようと僕は教室をでて錠前先生のほうに向かった。

 廊下に出て、職員室に向かうように廊下を歩いてると錠前先生はまだ廊下にいたのか、窓を見て黄昏ていた。

 

「先生」

 

「おぉ、どうしたよ。問題児、一号」

 

「うぅ…」

(先生の中での俺へのイメージが完全に問題児扱いになってるな…)

「えっと、施設利用の申請をしたくて…」

 

「あぁ、マジで普通科で使いたいやついるのか…」

 

「え!いない想定だったんですか?!」

 

「そりゃあな。どんな施設があるとか説明してないし、入学早々頑張ろうなんて奴…珍しいだろ」

「それに、入学前から個性での戦闘をした学生がすぐに来るとは思わないって…」

「あれか、敵との戦闘で高揚したか…自分でもヒーローなれるって?」

 

「………考えてませんよ。ヒーロー科、編入も」

 

「そうか?オレはてっきり入試の時みたいに…」

 

「無鉄砲に…」

 

「無作為に…」

 

「無意味に…」

 

「行動をするのかと思ったけどな…」

 

「………………」

「…今回の申請は個性訓練のための申請です。鍛えるための名目でお願いします。」

 

「………分かったよ。申請用紙を後で渡すから…書いて職員室まで持って来い…」

 

「…分かりました」

 

 僕は会話が終わると、振り返ることも、礼をすることもなく教室へと帰った。

 あの時の行動は後悔もしてるし、反省もしてる。誰かに言われても仕方ないことだとは分かってる。…けど

 

(自覚してても、反省しても辛いな…)

 

 

 

 僕がいくら後悔しても、反省をしても。犯してしまった罪は消えないし、結果は変わらない。そう僕に突き立てるように先生の言葉が僕の中で反芻していた。

 

 

 

 教室に帰った後も、楽しみにしていたヒーローの授業も、僕には響くことはなく、ただ悶々とした感情を渦巻きながら時間を無為に過ごしていた。

 

 それは、昼休みになっても続いていた。

 

 

「なんだか、彼は不機嫌なようだね…星運君どう思う?」

 

「うん、彼は不機嫌なようだね。僕は怒りと無力感を感じるけど…君は?」

 

「あぁ、私もだ…。恐らく、ホームルームの後、彼が廊下から出て戻ってからずっとだね。よほど、嫌なことがあったらしい…」

 

「彼の運勢は今日は悪いらしいね…」

 

「はいはい、二人とも。本人の目の前で話さないの!」

 

「「はーい」」

 

 どうやら、僕の顔はたいそう不機嫌な顔をしてしまっていたらしい。

 

 僕は苦笑いを浮かべながら、雪凪君のほうを向いて謝罪と感謝を込めて会釈で伝えた。

 

 雪凪君も気がついたのか、こちらこそごめん、という顔を浮かべながら知偵さんと星運君を連れて廊下に向かい教室から出ていった。

 教室を見渡すと…他の人も、心配している顔を浮かべている人が何人かいることに気付いてしまった。

 帝さんは不葉さんに止められてる…

 

(このまま、教室にいると迷惑をかけてしまうな…)

 

 僕は気分を変えるためにも、教室を出て、学食に向かうことにした。

 

 廊下に出ると隣のクラスからも人が出てきている姿が目に入ってきた。

 

 

 青い瞳に、青い髪…

 

 

 一年C組の光衣 葵が教室から出て、こちらの方を向いていた。

 

 

 

 

「カイキ君!!」

 

 

 廊下に響く音に少し驚きながらも僕も光衣さんに向けて、手を振った。

 

「光衣さん」

 

「はい、いつも明るいことが売りの光衣さんですよ~」

「カイキ君は一人かな?」

 

「うん、そうだけど…光衣さんは学食?」

 

「うん、宇偽君と…月日ちゃんとね!」

「昨日にね、約束してたのだよ!」

 

 彼女の言葉を聞いた後、扉からゆっくりと顔を出してきたナマズ顔の人が教室から顔を覗かせてきた。

 

「お邪魔ですかね~なら、私は~別で食べますけど~…」

 

「おい、待て」

 

 帰ろうとする宇偽の肩を掴んでこっちに引き寄せる。

 宇偽も抵抗することなく、なんらな…あれーなんてふざけながらでてきやがった…

 

「聞いてないんだけど…3人でいつ話してたんだよ」

 

「そりゃ~お前さんがスマホの電源切れていた後にだな」

「ほら、連絡先交換してるからよ~グループでな~」

「もちろん、お前も仲間外れにせず~誘うつもりだったぞ~」

(てゆーか~お前目当てだからな~)

 

「あー」

 

 確かに僕のスマホはあの時は電源が入っていなかったな。事件の後も充電することもなく、帰宅したし…

 グループに入っていないこと、昼食を一緒にとろうとしていたこと…ここまでは分かった…が…

 

「昨日の誘いがあった、って時には分かってた話じゃないのか…それ」

 

「あぁ~そうだな~」

「てめぇ」

 

「二人とも仲いいね~!けど!月日ちゃんも向かえに行くからそこまで!」

 

「もう、いるけどね…葵ちゃん…」

 

「わ!いたの!」

 

「うぅ~影が薄い…」

 

(葵ちゃんは悔根君しか見てないし、宇偽君は気づいても反応してくれないし…)

『積極性のなさじゃないか…それは…』

(うるさい!夜月!!)

 

 どうやら、僕たちが話している間に教室から廊下へと出て話を聞いていたらしい。

 教室まで聞こえていたのか…さっきまでの会話は…

 若干の気まずさを感じていると光衣さんが移動するように促してくれた。

 

 

「廊下で話続けても邪魔になるから…動こうか!」

 

「だな~」

「分かった」

「そうですね」

 

 僕たちが移動を始め、学食がある食堂まで足を運ぶのだった。

 足を運んでいる途中、紫髪の頭にボール?をつけた低身長の男性がこちらに向かって怨嗟の目をしていたのが気になったが…

 

 

 食堂につくと、多くの雄英生が利用しているのか物販の時に見た広い食堂の姿はなく、埋め尽くすほどの学生が食事をしているようだった。メニューも麺、米、パン、和、洋、中華と様々なジャンルがある。このメニューの量でパンクすることがないのだろうか…

 

「俺は塩ラーメンにするけど…ナマズは」

「俺はうな重」

「私はパスタかな~」

「私もカルボナーラにします…」

 

「はい、四人ともおまちどうさま!!」

「「「「早や!!!」」」」

 

 ランチラッシュの職人技を見る暇もなく、注文をする前に作られた料理を持って僕たちは席に着いた。

 

「こんなに早いなら~次からここ一択だな~」

「だな、訓練後も空いてるならここで食べたいな」

 

「二人とも~女の子二人を置いて喋るのはどうなのー」ムキュー!

 

「ごめん、光衣さん」

「月日も」

 

「ゴフッ…大丈夫…です…」

 

「なんなら、俺も無視していいぜ~…旨いな」

「食かよ…ほんとだ!うまいな…」

 

「それにしても…訓練って何するの?それとさ!なんで二人とも訓練?ヒーロー科には編入しないのでしょ?」

 

 光衣さんから訓練について質問されてしまった。あまり、言えるほどのことはないんだけどな…

 

「個性訓練、個性を鍛えたり使い慣れるためのだな…」

「元々は試験合格のためにやってたんだ」

「使い慣れることや発散することでストレスの減少や暴発防止のためにはやってるかな」

 

「あと、個性強化させとけば~俺は仕事で有利だからな~」

「電気量が増えれば~その分給料が上がるんだよな~」

 

「個性を活かした就職ですか…そういうのもあるんですね…」

 

「まぁ、場所によるがな~個性を使わないが今の方針だしな~」

 

「あとは、昨日見たいに敵に合うこともあるからな」

「自衛目的のトレーニングもあるんだ」

 

「確かに…そうですね…」

『……………』

 

「うんうん、個性を鍛えることでね~……」

「宇偽君は分かったけどさ…」

「悔根君はどうして?」

 

「えっと、防衛が主な目的かな?」

 

「違うよね」

 

「「………」」

「え?」

 

「君は防衛が目的じゃないよね…個性暴発でもないと思う…もうコントロールという面で言えばあの戦いで満身創痍でも飛ばす方向を間違えなかったよね…じゃあなんで?」

 

 彼女は本質を突くように僕を見つめている。僕が自衛のためでも…制御するためでもないことを見抜いて…何故か言わなかったストレスの解消に触れることなく、こちらを向いている。

 僕の口から聞きたいと目で訴えるように…

 霊潜は小さく俯き気味にこちらを見ていた。宇偽はどっちでも変わらないよ…といつもの調子で食事を優先している。

 僕は…どうしたいのだろう…黒狼に対して本音を出させるように言った。けど、いつまでも僕自身が言わないのは違うだろう…いつまでも…言い訳をするのは違うのではないか…

 

 答えは多分出てこない、光衣さんが見つけた答えもきっと一つに過ぎないから…ここで…見つけるためにも…

 

 

 まずは、自分の過去と向き合おう

 

 

「俺は…ストレスを抜く為に訓練していると思う…」

「強くなろうとしたことも制御できない中途半端な個性を鍛えるためなのも本心だったけど…宇偽に最初に誘われたときに…始めた理由は衝動緩和だと思う」

「俺の個性は歪でさ…個性を使用しないと少しずつストレスが溜まる」

「使うと抜けるけど…」

「溜まったストレスは個性を使用することで吐き出せるけど…それ以上に問題だったのが性格が曲がることだと思う」

 

「うん」

「…え」

「……モグモグ」

 

「個性を使用しない期間が長いといつもの性格と真逆に好戦的な性格になるんだ」

「周りに反発するように…敵意だけを振りまいてしまうらしい…」

「だから、ヒーローになることも、どこかに所属するべきでもないと思う」

「自分が間違ったまま進みそうで怖いから…」

 

 淡々と語ってしまった。聞いていないことまで。

 僕が現在抱えている不安の全て。

 宇偽以外には伝えていない、僕の個性について。

 おかしいと思われるだろうか…

 

「うんうん、聞けて良かったよ!!」

 

「え…」

 

「私はカイキ君がヒーロー科に落ちたことや荒んだ気持ちを発散するためにしてるのかと…えへへ」

「私的にはカイキ君の悩みを聞くことができて嬉しかったけどね!」

「大丈夫だよ!間違えてたら私たちがいるしさ!!」

「まずは、カイキ君がしたいことを見つけることが大切なんだよ!!」

「衝動を抑えるためでも、個性を制御するためでも、自衛するためでもさ」

「自分がするべきだと思ってするんだから何も背負う必要も負い目を感じる必要もないよ!」

「くそ教師に言われたこと忘れてさ、無視してさ、今を楽しもうよ」

 

「…」

 

「えっと、私は性格が荒くなるのは知らなかったし…」

「あんなに強かった悔根君が心の中では不安でいっぱいだったことも知ったけどさ…」

「教えてくれて、ありがとう!」

「その、悪くなったらさ、皆に気付かれる前に止めるから…できる範囲でだけど…」

 

「…」

 

「言ったろ、別に変わらないって」

「モグモグウマウマ」

 

「お前は…ちょっと待て!」

 

「まぁまぁ、落ち着けって…アッ俺のウナギ食べるなよ!!」

 

「本当にうまいな…このウナギ…」

「え、あっ!!夜月勝手にでるな!!それと、それは雨名波さんの!!」

 

「どれどれ…あ!!本当に上手いねこれ!!」

 

「君たち、さぁ~…明日おかずもらうからな~

 

「月日…お金貸して…少し食べてくるわ…」

「ちょっと、財布取らないで!!」

 

 多分何も変わらないだろう…

 悩んでいるだけでは、春休みのように過ぎていくだけで…

 少しずつでも変わらないとな…

 あの日と違って、友達がいる…

 何とかしてくれる友達が…

 悩みを聞いてくれる人がいる…

 

 とりあえず、僕もあの輪に入って、話を一ミリも聞いていなかった親友が食べていたうなぎでも食べるかな…

 

 

「先生、訓練室の利用申請届を提出しに来ました。失礼します…」

 

「おぅ…早いな悔根」

 

 僕はその日の放課後に訓練室の利用申請届を錠前先生に提出するため、職員室に赴いていた。 

 錠前先生は相変わらず、めんどくさそうな態度を隠すことなく書類を受け取り、確認作業を始めた。

 職員室を見渡すと、他の先生方は以外そうな顔をしている人や驚き、困惑している人が多い印象を受けた。

 

「んー問題ないな、分かった申請を受理させてもらう」

「平日は19時まで…土日祝日は17時までには帰ること…使った場所の軽い清掃は君たちもすること…汚しすぎないこと…まぁ基本的なことをしっかりしてれば問題ないよ…」

「それにしても、朝に見た顔とは…また…ずいぶんと変わったな」

 

「えぇ、したいことが少し明確になったので…」

 

「……具体的には?無鉄砲ではなくなったと?」

 

「そこは、あんまり変わってないですけど…」

「無意味では無くなりました。自分自身がするべきことだと自覚したので…」

 

「…ふーん。まぁ問題を起こさないならいい…編入志望になった場合は早めに連絡いれろ…」

「はぁ~入学早々、活き急いでるな~お前らは」

 

「…?」

 

「いや、気にするな…とりあえず訓練室の許可は入れとくから、場所が決まったら連絡する」

 

「はぁ…分かりました。失礼します…」

 

 

 僕は職員室から出て、D組の教室に向かった。

 目的は果たすことができた。訓練室の利用も僕と宇偽、月日さん、葵さんの四人での申請を一括でできたのは良かったな…場所の確保の都合で明日からにはなるけど…

 僕が申請の許可が貰えて安堵していると、教室の前の廊下に宇偽と紫髪の男性が話をしていた。

 

「宇偽、申請通ったぞ…」

 

「おおぉ~ありがとうな~」

 

「…申請?」

 

「あぁ、個性を鍛えるためにな~訓練室を借りたんだ」

「学校内なら自由に鍛えることできるからな~」

 

「そうか…それって誰でもできるのか…」

 

「ん~できると思うぞ、申請届を先生から貰えばな~」

 

「そうなのか…少し先生に話しを聞きにいってくる」

 

「おぅ~また明日な~」

 

「あぁ、また明日…」

 

 紫髪の男性はそう言うと僕が来た職員室のほうに向かって少し速足気味に歩いていった…

 彼も普通科ということは…編入ねらいなのかな?

 

「ナマズ、彼は?」

 

「あぁ~、心操って言ってな、同じクラスのやつ」

「ヒーロー科志望だと…」

 

「あぁ、そういう…」

「編入って当たり前に目指すものなのかな?担任も聞いてきたけど…」

 

「多い想定だとは思うぞ~」

「諦めているやつもいるけど…なれるならって考えのやつはいるだろうしな」

 

「……そうか」

「とりあえず、訓練室は明日に教えてくれるって」

 

「了解、共有しとくな」

 

「ああ、頼む」

 

 この後、僕たちは訓練室の許可が下りたことを、遊びにいった葵さんと月日さんにチャットで伝えた。

 感謝や理解したことを伝えるスタンプがきたことを話しながら僕たちは雄英高校二日目を終え帰宅した。

 

 

「珍しいですね、入学して二日目で訓練室の申請だなんて…」

「ヒーロー科だって、体育祭まではしないのに…」

 

「まぁ~危機をまじかに感じると動きたくなるのでしょう…」

「しかし、今年は多いけどな~うちのクラスだけで4人も申請して」

「あの二人はともかく、もう二人は活き急ぎすぎですね…」

 

「錠前先生!ちゃんとクラスの子どもたちのこと見てあげなさいよ」

「あと、心を折らないようにね」

 

「はぁ~分かってはいますよ」

 

「それ、分かってない時の話し方じゃないですか…」

 

「相澤くん」

「イレイザー先生…」

 

「子どもたちは多感ですよ…ちゃんと見ないとすぐ迷子になる…」

「俺としては、普通科の意欲を見習えと生徒に伝えたいですよ…」

「合理的だ」

 

「あなたほど、優しくもなれないですよ…俺は…」

「そういえば、明日ですね…オールマイトさんの授業…」

 

「あぁ…形にさえなってればいいですけどね…」

「緑谷と爆豪あたりがやらかさないと良いが…」

 

「ほら、あなたたち作業しないと終われないわよ」

 

「はい…」

 

(海原に影文…この二人は編入…希望か…)

(体育祭の第二種目の参加人数は42名予定…)

(この二つの枠に入れればいいが…)

(枠増やすように申請するか…だけど上がれるかは本人次第…)

(編入をするなら…第三種目のトーナメントまで残って欲しいが…)

(悔根と霊潜兄弟…弟のほうは知らないが…二人ともトラウマとかはなさそうだな…)

(霊潜は入学式前に軽く話したが問題はなし…悔根もトラウマはなし、浮かれてヒーローになろうとも考えてない…)

(悔根は本人の個性問題のほうに目が向いていた…)

(暴走するタイプの個性だとは聞いていたが…戦闘をすることで調整できるようになるのか…暴走することが増えてしまうか…経過を見るしかないか…)

(霊潜月日に関しては、また狙われないとも限らない…)

(雄英の寮で今は暮らしてもらっているが…強硬されないとも限らない)

(今年は個性的なやつ多いな…)

(早めに面談しとくか…)

 

 この男、錠前 手針。彼は相澤消太と同様表では伝えないが心の中では生徒を一番に考えできる全てをする先生である。

 悔根と霊潜は入学前から問題を起こしていたことでトラウマを抱えてないか確認をしたり…海原や影文が焦っていることに気がつき…早急に訓練室を進めたりと…

 生徒が気づくことは少ないが、彼らが前に進むことができるようにサポートすることに全力な先生であった。

 怠けぐせと面倒くさがり屋であることを自覚してるからこそ、生徒のためには行動する男…それが、錠前手針であった…ただ不器用な性格で生徒を傷つけることがあることがたまに傷だったりする…

 

 

 





後書きコーナー

 上手く書けないことが多く悶々としながら執筆しています…朱莉131です~
 日にちが少し空くと感覚も書き方も全部忘れて大変ですね…毎日書いてる作家の皆様や毎日投稿している主様の努力を痛感していますよ、本当に…
 さて、今回は自己紹介回で活躍とかなかったので先生の話を書きたいと思って少し書いてみました。
 心配している様子とか入れろとか地の文下手とか言いたいことは分かります…これからも練習あるのみですね…
 考察込みですが…4月は入学してから21日で体育祭だと想定しているので最短で21話後に体育祭とかアホみたいなスケジュールになってます…
 キャラに共感や知ってもらうために予定をしましたが、一応サブストーリで誤魔化して飛ばすことも考えてはいます…どうしよ…
 書かないといけないことは逃さずに体育祭編まで今年中に描きたいですね…


 後書き!キャラ談!!

星運「知偵さんは探偵なんだってね…」
知偵「まだ、設立はできてないけどね…まぁ何でも屋になると思うよ…」
星運「人のために動けることは素敵だね…僕は嫌だからさ」
雪凪「シンプルに否定しないの!ほら、席あったよ!」
知偵「ありがとう、雪凪」
星運「雪凪も運が悪いね…探偵団に強制加入なんて…」
雪凪「…仕方ない(帝にお願いされて断ることなんで無理…)」
知偵「はは、運が悪いのは君もだよ…星運君?」
星運「ん?それはなんでかな?あぁ~聞きたくはないな~」
知偵「決まっているし、分かっているだろ?探偵団には君にも入ってもらうよ」
星運「先生のことを言えないほど面倒くさいね~断らせてもらっても?」
知偵「君の個性が必要なんだ」
星運「…僕は無個性なんだけど?」
知偵「………」
星運「………分かったよ、今日は僕が運が悪かったようだ…」
知偵「あぁ、よろしく頼むよ」
雪凪「???」

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  • 霊潜夜月
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  • 星運心枝
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