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それでは、どうぞ!
あの日から僕は雄英高校普通科に向けての準備をしていた。
親からの別の高校でヒーローを目指したほうが良いと勧められたり、学校の先生からは士傑高校にも合格をもらっているのだから行った方が良いと半ば半狂乱状態で勧められたが、ヒーローになることを躊躇していることを伝えて考える時間を作るために雄英普通科に進学することを伝えた。
先生は最後まで悔しがっていたが、両親はひねくれた私の性格から考えを変えることがないのを悟って普通科進学を認めてくれた。
そして、現在。僕は雄英普通科入学のための準備をしていた。
「雄英って、直接学校に行かなくても制服や学校の発注できるのか。へぇ、学校でも一応制服販売や教科書販売してるのか。」
雄英高校は静岡県にある国立学校だ。トップヒーローを多く輩出していることや雄英体育祭から、ヒーロー科が有名だがその他の科でもかなり優秀な設備が備わっていて、多くの学生を優秀な人材に育て上げ社会に輩出をしている。
ヒーロー科以外には、普通科、サポート科、経営科の四つの科が存在していて、学級の人数は20人、学級の数はKクラスまでの11学級ある。学年全体で220人、学校全体で660人。これだけの人数を育てるのは難しいところだが、先生は優秀なヒーローが教員として見てくれる。
成功者のノウハウを次の世代に引き継ぎ、可能性を広げるサポートを最高の教員と最高の施設で過ごすことができる。これらの理由から、雄英高校はヒーロー科を抜いても最難関高校の一つとして数えられてきた。
「まぁ最高な人材育成組織ではあるが、雄英はヒーロー科、サポート科、経営科はやること決まってるけど、普通科はヒーロー科から落ちたやつ多いからなりたいもの定まってない人多そうだよな」
「なりたいものになれなかった落ちこぼれ…か。まぁ雄英に受かってるだけで相当すごいことなんだけどなんか自信持てないよなー」
雄英高校普通科、世間からみれば難関校の普通科に合格しているだけですごいことではある。優秀な人材育成の観点からも、他の高校に通い大学に卒業するほどの経験をこの学校なら積むことができるだろう。
しかし、本人たちの思いは少し違う。ヒーロー科に落ちたが、諦めることができない人が一定数いる。合格できなかった、この言葉が重荷となってしまっている。スマホに落とした目が上がらない。
この少年、本作の主人公
悔根は周りの人から見てもひねくれている。
思春期特有の自身の肯定感から、俺の個性なら雄英にだって合格できると豪語したものの結果は惜しくも不合格。ボイスヒーロー《プレゼント・マイク》からの説明を聞いたとき、
ヒーロー科の試験では、それぞれポイントが記されたロボと戦い、合計得点が高い38人が合格となる。悔根はポイントを30代後半まで稼いだことで合格圏内に入ったと油断していた。この試験はヒーロー試験。隠しポイントとして、
そのことを知らなかった悔根は、
「
試験だから、その言葉で言い訳をしたら最後まで言い訳をしてしまいそうになる。後悔のないように乗り越えろ!とプレゼント・マイクも試験説明で伝えてくれていた。
想像ができなかったからってのは本番で誰かを見捨ててしまう、助けられない要因になる。
あの時、助けるより先に戦うことを選んだ。しかも、自分の戦いたい衝動に任せたひどく利己的な戦いだった。おまけに倒すこともできず被害を広げただけという結果が残ってしまった。他の試験会場では、倒して助けたって人もいたらしい。
(俺よりもヒーローに向いているすごいやつだと思ってしまった。)
あの日から後悔だけが僕に残った。
△
試験の後悔を考え続けて、ぶつぶつと嘆いている姿をお母さんに見つかり、僕は家の外に追い出された。(追い出されたというか吹き飛ばされた。個性まで使って吹き飛ばしますかね。)
「気分転換に合格した学校を見てきなさい!」と、実際に学校に赴き気分を入れ替えろというお母さんなりの励ましを受けて、僕は雄英高校に向かっている。
試験が終わった学校に行くことは入学式に行くまで基本的にはないだろう。
ではなぜ、学校に赴いているかというと制服を購入するためだ。くだらない話が長くて忘れているだろうが雄英の敷地内でも制服の物販はされているため、学校に行って買ってこいとお金を渡されたのである。
幸いなことに、僕は静岡県住んでいるため比較的簡単に雄英高校まで来ることができた。
「試験のときも思ったけど校舎も施設もでかいし、多いなほんと」
学校は、試験を受けた日から月日がたち桜のつぼみが咲きかけている。入学式のときには満開の桜が僕たちの門出を祝ってくれることだろう。ヒーロー科に合格したには祝福と困難な門出を。経営科に合格した人には社会を見る力と伝える力を鍛える経営の道の門出を。サポート科には自分の想像したものを作り出せる環境と部品から創造的な門出を。
物販販売には、多くはないがちらほらと家族で来ている人や一人で来ている人がいた。受付を済ませたら物販が置いてある食堂まで案内をしてもらった。雄英の制服であるグレーのブレザーや教科書、様々なものを置いてもまだ場所を余らすほど広い食堂に驚きつつ必要なものを買っていく。
(えーと、制服一式は買った。教科書、体操服も買ったな。よし)
ネットでは試着できないことや異形系個性の人は現地での採寸もしくは身体データを提出する必要もあり、一定数の人が現地で買うことにしているのか時間が立つにつれ来た時よりも、少し人が増えてきていた。悔根は買い物リストを見直して買い忘れが無いかを確認していた。
(必要なものは買って輸送手続きも済んだし、そろそろ帰ろうかな…っと)
(やば、誰かとぶつかってしまった!!)
リストを確認するために立ち止まっていたせいで、買い物していた女性とぶつかってしまった。女性の人は驚いた様子を顔に浮かべながら申し訳なさそうな声で僕に謝罪をしてきた。謝らないといけないのは僕なんだけどな…
「すみません!」
「こっちもすいません、物販リスト見てて…」
「あははー私もリスト見ながら歩いちゃっててごめんね~」
謝罪をして来た人は、紺色に近い青髪色をサイドテールにしてまとめてるにこやかな笑顔が似合う女の子だった。身長は170㎝ぐらいで女性にしては高い伸長が印象的だった。
(ってか僕より高いなっこの人!!俺の伸長166なんだけど。)
その女性のにこやかな顔を見れば、黄色い瞳が目立って見えた。僕が顔を見ると彼女は申し訳なさそうにこちらに謝罪をしていた。
「君も新入生だよね、私は
「あー僕は、悔根 反己。個性は「反発」よろしく」
「ねぇ、君は何処の科?私は普通科だけど」
「僕も普通科だよ」
「わぁ、同じだね!!」
(すごいぐいぐいくるなこの人)
僕と同じで光衣も学校での採寸のために学校に来ていたそうだ。試験をやっとの思いで合格したのだから、雄英の校舎に来て合格したことを嚙み締めたかったのだそうだ。僕と違って合格したことに心の底から喜んでいることが分かり、少し胸が痛んだ。
「えっと、光衣さんはこの後は…」
「光衣でいいよ!同級生なんだしさ!!」
「そうか、光衣は買い物は終わってるのか?」
「今来たところでまだ買ってないものがあるんだよね!」
「もし、良かったら一緒に周ろうよ!」
(光衣は中学校の女の子の友達に比べてすごい、ぐいぐい来るな)
買い物に誘う光衣の顔はさっきまでの申し訳なさそうな顔と比べてキラキラと期待に満ちた顔と瞳をしていた。こちらの買い物は終わったが断る必要もないし、僕は了承をして一緒に周ることになった。
買い物は終わっていたから、ほとんどの場所は覚えていたからスムーズに動くことができた。一緒に歩いている間も彼女から質問や雑談をされながら僕たちは必要なものを揃えるために物販のエリアを周っていた。
「光衣はヒーロー科受けたのか?ほら普通科行く人ってヒーロー科の試験も受けている人多いし」
「うんうん、私は勉強するので手一杯だったんだー、個性も戦闘向きではないしねー。私の個性は光る羽衣を羽織ることと光る布を動かす程度なんだよね!すごく、綺麗なんだけど動くのが遅いから戦闘向かなくて!」
「そうなのか…すまないなこんなこと聞いてさ…」
「うーん、カイキくんが何を不安に思ってるかは分からないけどさ!雄英に受かってるだけですごいことじゃん!雄英体育祭とかも楽しみだしさ!」
「あーあの全国放送、普通科楽しめるか…あれ」
「楽しめるよ、ほら何事も挑戦だって!。校訓もほら、ぶるすうるとらってさ!!」
(この人めっちゃ明るい…つらい)
光衣は何事にも楽しむタイプだなこいつ。こっちは目が死んでるってのに。
僕は、光衣の教科書購入の手伝いをしながら会話を楽しんだ。光衣はしゃべることが大好きなタイプっぽく、回っている間、止まることなく話しかけてきた。自分のことだけでなく、相手のことも聞く姿勢を意識しているあたり、コミュニケーション能力が高いのだろう。
いつの間にか光衣のペースに飲まれているが、教科書の購入も終わり僕たちは校舎からでて入口の桜通りのほうまで来ていた。
「カイキくーん!一緒に写真撮ろうよ~。記念にさ!」
「まぁ…いいけどさ」
頭を書きながら僕と光衣さんは一緒に写真を撮った。
(まぁ仲良くなれたならいいか…って撮った写真共有するの早いなこの人!!)
写真には死んだ顔をした僕と、ニコニコな笑顔を浮かべた光衣が写真の中には残っていた。撮っている時から思ったけど、僕と光衣の距離近くないか?
「かいきくん!目が半開きだよぉ」
「すまん…あんまり写真撮らないからさ」
「うーん、まぁいい感じに取れてるし、まぁいっか。」
光衣は写真を確認したあとに、こちらを向いて…
「また、学校であったらよろしくね!」
光衣はずっとニコニコと笑顔を浮かべながら校門のほうへ向かって行った。自由奔放さが溢れる陽気な彼女に気疲れしつつ僕も帰宅するのであった。
光衣といる間に、朝の憂鬱とした感情も忘れて僕も前向きになれた気がした。
(彼女のような前向きな姿勢も、明るい雰囲気も少しでも僕も見習わないといけな)
ただ一つ、いつものようにひねくれた懸念点を上げるのならば、18禁ヒーローであるミッドナイトに見られていたことが何となく気まずかったな。
後書きコーナー
今回は雄英高校に赴き、光衣さんと出会う話です。
この作品は、ヒーロー科以外の人物はオリキャラ結構入れていきたいと思っています。
今回はそんな記念すべき一人目光衣さんです。
天真爛漫は私のタイプからかけ離れているからこそ書いてみたいと思っていたのですが普通に難しかった…。
ヒロアカ世界だと個性は名前と一緒に伝えるものの一つ見たいなものかなと考えて個性を伝え合うシーンは書きたかったんです!
青春ぽいことしたらこの人は来ますよね…(笑)
最初はゆっくりなのは許してください( ;∀;)
今回の登場人物紹介
主人公 悔根 反己君
個性は「反発」詳細はまだ伏せます!
伸長は166cmと少し小さめ
髪は黒髪で少し跳ねている、目も黒髪です。
本作品の主人公で、ひねくれてたり、女々しかったり、悲観的だったりと後悔することが多いキャラですが、今後かれがどう変わるのかを楽しんでほしいです。
二人目 光衣 葵さん
個性は「羽衣」
伸長は主人公よりも少し高い170cm
髪は紺色よりの青髪でサイドテールにしてます。目は黄色です。
元気一杯のハツラツな子で主人公が暗い分作品を明るくしてもらいます。個性「羽衣」は自分の周りに光る羽衣見たいなものを纏う能力!戦闘には使いづらいけど女子コンテストでは輝けそうな個性だ
親友くんはまた、今度で…出番なかったので
次回予告
光衣さんと仲良くなったのは、いいけどハツラツキャラが描き切れてないぞ!?主人公の個性が最初で判明しないってどうなのよ??えっ次回は主人公の個性が判明するって!?
次回!ナマズとボールとストライク!入学前夜!!
ナマズくんの名前が明らかになるのか!?さらに向こうへ、Plus Ultra!!!!
※8月29日 修正 光衣さんとの会話数か所