女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
そして午後5時。
通天閣を支配して、大阪封鎖を行っていた結界を守護する悪魔を討伐した。
……拍子抜けするほど、楽勝だった。
通天閣の展望台に居たのは、ただの超巨大なグレムリン。
青い、落書きみたいなお化けだ。
大きさは5メートルくらいあったけどな。
あいつは自分の事を魔王だと言っていたから……
多分、キンググレムリンとか、そんな名前だったんだと思う。
ぶっちゃけると、俺の仲魔だけでも倒せたと思うんだ。
……一応、マグネタイトを回復するために、俺と性交までしたライドウさんの立場が無いので
ヨシツネ1体に任せたけど。
キンググレムリンは
「グアーッ! 子供に暴力を振るうなんて! 児童虐待だー!」
って、ヨシツネに切り刻まれて文句を垂れながら消えて行った。
その間5秒……
「終わりました。迎えと部隊の投入をお願い致します……っと」
通天閣内の通信機器で、俺はメールで一報を入れた。
あとは、国に任せて大丈夫だ。
結界が消えたから、電子機器を持ち込めるし。
中の人も自由に外に出られる。
終了。
2日以内に終わった。
ノートパソコンを閉じながら、俺は
「上に報告終わりました、ライドウさん」
「ご苦労様です」
彼女は俺を労ってくれる。
俺の上司はライドウさんだ。
だから本来はこれは彼女の仕事。
だけど今は通信機器を持ち込んでいないので、俺がやった方が早いだろうと代行したんだけどさ。
……やっぱり、負い目を感じているのかな。
彼女は真面目だし、責任感も強いから。
……これからは、そんな彼女の恋人として支えて行かないといけないわけだけど……
実は少し、考えていることがある。
口にするべきかちょっと迷った。
迷ったが
「ライドウさん」
言った。
俺は俺の言葉にこちらを向いてくれた彼女に
「東京に戻ったら、指輪を買いに行きませんか?」
……これを言ったんだ。
「えっ」
彼女は驚いてる。
まぁ、当然かもしれないよな。
普通は指輪を買うなんて、結婚前の行動だし。
だけどさ……
俺たちは事実婚以上は望めないんだ。
事実婚なんて恋人関係と変わらない。
だったら別にさ……
交際開始1日過ぎて無くても、指輪の話をしても良いでしょ。
だってそこに、法的な意味合いや重さなんて無いんだから。
気持ちの上での重さがあるだけ。
で、俺は気持ちの重さで指輪は贈れる気にはなってる。
だったら出し惜しみする理由はなく無いか?
俺はそう思うんだが……
彼女はどうだろう……?
じっと見つめると、彼女は少し目を逸らし
そして……
「ええ……当然2人分買うんですよね?」
彼女の許可が出た。
やったぜ。
それに対して、俺
「そりゃま、でなきゃ意味が無いですよね?」
……何か俺、驚くほど落ち着いていた。
相手との関係性が完全に出来た確信があるからかな?
そしてそこで、指輪は何にするべきかを話し合おうとしたときだ。
……回線に繋ぎっ放しにしているノーパソから、着信音が鳴ったんだ。
さっきのメールの返答か?
俺は確認をした。
すると……
差出人は予想通り国で。
そこにはこんな返答が書かれていた。
『任務完了ご苦労様です。しかし非常に申し上げ難いのですが、また新たな問題が発生しました。大阪城公園に迎えのヘリを寄越しますので、至急お願い致します』
……うおおお。
マジかよ……!
ここで第5章が終了です。
次回から最終章。
最後までお付き合いしていただけますと幸いです。
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