女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
2時間飛んで、安井金比羅宮に。
そして今、ご神体のある本殿の前に居る。
護衛対象の勅使の人は、ずっと本殿前で手を合わせ続けていた。
ここまで来て……
両面宿儺が京都に到達する予定時刻は……明日の夜11時だ。
俺は腕時計を見つつ、考えた。
深夜か……
夜は神の時間なので、日中より悪魔が強化されるわけだけど、一応助力による弱体が入るはずなんだよな……
どなたの助力かは名前をちょっと言えないんだけども。
畏れ多くて。
そこを考えすぎると思考がマズい方向に行きそうだ。
「アツロウさん」
そこにライドウさんが近づいて来た。
鳥居がある方向からだ。
「この神社周辺への簡易結界は張り終えたので、あとは明日の夜まで警護して、出撃すれば終わりです」
なんでもない風に。
出撃する、ということを。
でも彼女にとって、こんな霊的な大事件で率先して前に出るのが日常なのは俺だって分かってる。
だから
「……テロ組織の連中が横やりを入れてくるとしたら、リカバリが効かなくなる明日の夜あたりですよね」
「でしょうね」
そんな会話をした。
テロ組織がここに襲撃を掛けて、俺たちの今整えた準備を台無しにしても。
両面宿儺が京都に侵入するまでの時間がまだ余っていれば、再度勅使を立てて再トライする時間があるからね。
なのでやるなら、それが不可能になる頃だろ。
「……だからまあ、それまでは襲撃の可能性は低いですね」
「アツロウさん」
俺はそのとき、彼女の声音が少し変わったのを感じ取り
視線を向けると
「アツロウさんの官舎って、部屋の構成ってどういうものですか?」
ちょっと、顔を赤らめながら。
えっと……
俺は答えた。
その意味を予想し、少しドキドキしながら。
「3LDKですね……」
8畳の和室3つ、10畳の洋室のリビング1つ。
それに風呂トイレ別がつく。
するとライドウさんは
「私は5LDKで、ハウスクリーニングを入れてるんですよ」
……ほほぅ。
「ハウスクリーニング入れてるんですか」
「ええ。弟子を取ることを前提の住居で、広いんですよ。無駄に」
はぁ、なるほど。
……ひとりで住むには広い家なのか。
そういう家って、掃除が大変だろうから確かにハウスクリーニングは止む無しだろうね。
俺ならもっと狭い家に引っ越すな。
けど、どうもそうもいかないらしい。
「でも、引っ越しが許されないんですよね。面倒なんです……」
ふむ。
うん、なるほど……
だから
「……同棲のお誘いですか?」
そのときだ。
いきなりアマネさんが話に割り込んで来たんだ。
俺たち2人は驚いてしまった。
……ちょっと、会話に集中し過ぎていたみたいだ。
決戦前だからこそ、勝った後の話をしたい。
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