女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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第119話 翔門会は元々は

「アツロウさん、あなたは東京封鎖のときは、あまりそういうことに積極的な方だとは思わなかったので意外です」

 

 アマネさんは別に冷やかすでもなく、非難するでもなく。

 そんなことを言ってくる。

 

 ええと

 

「真面目な関係ですからね?」

 

 俺は咄嗟に言ってしまった。

 自分の頭の中に、ライドウさんとは入籍できないって事実がずっとあったから、恋愛ごっこで遊びで付き合ってる関係だと他人に思われたら悔しいってのがあった。

 

 俺は兎も角、ライドウさんが遊びで男と交際する女性なんだと思われるのが嫌だ。

 

 なので言ってしまったんだ。

 

 だけど

 

「……ん?」

 

 俺が念を押すとアマネさんはちょっと不思議そうな顔をして

 

「真面目な関係で無いのに、同棲するってあり得るんですか?」

 

 そんな返しをした。

 別に恋愛ごっこして遊んでるんですか? なんて言われてないのに。

 

 ……藪蛇だったのかもしれない。

 

 

 

「……なるほど。理由(ワケ)あって入籍は出来ないんですね。なるほど」

 

 さすがに名前のことは国家機密に属するので、話せなかったけど。

 とりあえずそれで納得して貰えた。

 

 世の中には色々あって事実婚状態になるカップルは沢山いるわけだし。

 まぁ、突っ込むことでは無いのかもしれないな。

 

「まあ、お幸せに」

 

 ニコっと微笑み、祝福。

 

 ……この人。

 神々しいオーラを放って、清楚な人格者風を吹かせてるけど

 

 一応、国家転覆を計画した新興宗教で、ほぼ教祖と同じ地位にいた危険人物なんだよね……。

 

 俺たちのそういう思いが伝わったのかどうか知らないけど

 

「……翔門会は解散命令が出ましたが。元々は神の試練を一丸になって乗り越えようという集団で」

 

 ああ、まぁ。

 

 確かそうだったよね。

 ノアの大洪水だとか、バベルの塔の神話とか。

 そういう神から下される懲罰を、怯えるのではなく立ち向かい、力を合わせて乗り越えて行こうという教義の宗教だったんだ。翔門会は。

 

 ……まあ、そのための戦力として。

 魔王であるベル・ベリトと契約を交わしていたんだけど。

 

 悪かったのは多分そこだろうな。

 理念自体は別に悪くなかったんだよ。

 

 封鎖内でも、本気で他人を救うために奔走する翔門会信者も居たしな。

 

「まぁ、本気で言ってますから信じて下さい」

 

 アマネさんはそう言って微笑む。

 ちょっと寂しそうに。

 

 ああ、ちょっと悪いことをしたかもしれない。

 自分たちが天下を取れなかったから、盤面のコマを全てゴミ箱に投げ捨てたいとか。

 そんな器の小さすぎる人間だと思われたくはないわな。

 

 ……須藤竜蔵(アイツ)でもそうだったんだし。




理念が正しいから害が無いとはならんのよな。

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