女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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※読者様方へ
予告です。
本作、2024年12月7日の深夜1時で完結致します。


第124話 負け戦の責任

「これ以上はおそらく来ないでしょうね」

 

 倒した襲撃者たちを武装解除し。

 それをこっちで持ち込んできた拘束具……手錠を使用し、拘束し。

 全てを終えたアマネさんが呟き。

 

 それを俺たちが聞いた。

 その一言。

 

 時間帯的にそうだろうね。

 

 今は夜10時だし……

 

 両面宿儺の京都到達までおよそあと1時間後。

 

 ま、来ないよな。

 

 根拠は?

 

 ……そんなの、残り1時間で増援を叩き込んでくるのであれば、最初から行けよ。

 そういう話だよ。

 

 この処理した襲撃は15人だったけど。

 増援が20人だったとして。

 

 そんなのは35対3じゃなくて、15対3と20対3の2戦なんだよ。

 各個撃破しやすくしてどうすんだ。

 

 だから普通に考えておそらく増援は無い。

 

「では、アマネさん。後はよろしくお願いします」

 

「ええ。両面宿儺をよろしくお願いします」

 

 ここでの引き続きの勅使護衛をアマネさんに任せ。

 俺たちは京都市内で両面宿儺を討伐する。

 

 移動時間を考えたら、そろそろ出るべきなのかもしれない。

 

 そのときだった。

 

「九頭竜天音ェ!」

 

 ……拘束され、転がされていたアズマが意識を取り戻し、憎々し気に叫んだんだ。

 

 

 

「お前は恥ずかしく無いのか!? 1度国に盾突いておきながら、今度は自由欲しさに国のイヌになる! 恥を知れ!」

 

 ……かつての上司だったから様付けして、一応礼儀を示していたけど。

 全ての望みを断たれたからか、激昂し、態度が激変していた。

 

 アマネさんは少し、悲し気に激昂するアズマを見る。

 そして

 

「……東京拘置所で引きこもっていても、私は自分の責任を果たせませんから」

 

「責任とはなんだッ! 負けた責任かッ!?」

 

 怒りのアズマ。

 アマネさんは

 

「そうですね……簡単に言えばその通りです」

 

 認め、頷く。

 

 彼女は

 

「……負け戦に付き合わせてしまった方たちは、いまだに過去が邪魔になり、苦しんでいると聞きます……私はその方たちを救いたいんです」

 

 元翔門会の人間は。

 社会復帰した人も居るけど……

 出来てない人間の方が多分多いはずだ。

 

 そりゃま、国家転覆を考えていた新興宗教の信者でしたなんて。

 就職に有利に働くわけ無いしな。

 

 でも、人が文明的に生きるには、社会に復帰することは必須。

 それがならないのであれば、実質

 

 元翔門会は全員死ね。

 

 そう言ってるのと同じだ。

 

 ……アマネさんはそういう人々の受け入れ先にでもなるつもりなんだろうな。

 それが具体的になんであるかは分かんないけどさ。

 

 その言葉を聞いたアズマは……

 

 目を逸らした。

 こいつにも、ここで彼女を罵倒するのは、あまりにも醜悪だという意識はあったのかね。

 

 ……新しい毛沢東やレーニンを支えて、その権力の源泉の旨い汁を吸いたいと豪語していたような奴だけど。

 

 

 

「アツロウさん……装備の確認は万全ですか?」

 

 先にもう、出撃準備を整えたライドウさんからの最後の確認。

 俺は

 

「大丈夫です。行きましょうか」

 

 自信をもって、そう答える。

 

 俺たちは頷き合い、この安井金比羅宮の外に出るため、歩き出す。

 その俺たちの背中に

 

「……ご武運を」

 

 アマネさんからの、そんなエールが届けられたんだ。




次回、いよいよ両面宿儺と対峙します。

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