女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
京都の街は、北京に似たところがある。
道路が計画的に敷かれているんだな。
北京ほどでは無いけど。
……まあ、元々が北京を意識して作られた町ではあるので、当たり前の話なんだけどさ。
今、周りには人が居なかった。
避難命令が出てるのもあるけど。
ここは、周囲が田んぼしかない。
本当に、人が居る要素が無い。
だから
「ミヤコ、同棲の話なんだけど」
俺は、彼女の本名を口にした。
彼女は
「何ですか?」
自分の証明コンプを操作して、自分の仲魔を召喚しつつ普通に返してくれた。
視線はこっちに向いてない。
……驚くような話題でも無いし、ドキドキもしないのか。
多分、意識は待ち受ける戦いの方に向いてるんだろう。
なんだかそれが嬉しい。
ほぼ自分の生活の一部になりつつあるのかな。
「……引っ越し準備はすぐはじめていい?」
そう言うと、彼女は
顎に指先を当て、宙を見上げて少し思案し
「……むしろそっちの方が良いですかね。ちゃんとケチらずに作業の段階で業者を使って下さいね? ご自分ですると1日で済まないですよね?」
多分、休暇取得の関係だろうな。
引っ越しは色々面倒くさいし。
「あと、安さだけで選ぶと……」
更にミヤコが何かを言いかけたとき。
彼女の証明コンプにメールの着信音が鳴る。
……見ないでも内容がなんとなく予想は付くけど
彼女は手早く操作をし、内容を確認した。
そして厳しい表情に戻り、言った。
「……来ます」
数分後。
田んぼに囲まれた、太く真っ直ぐな道路。
その夜の闇の奥から
人影が歩いてくる。
2メートルを超える巨漢だ。
無論、屈強な身体……
ただ……やっぱ変だったな。
異様だよ。
あらゆることが。
顔は彫りが深くて、日本人離れしてた。
目が大きくて、太い骨格。
そして腰に布を巻いてた。
で、そんなのが2人。
背中合わせで一体化してる。
その手に鍔が無い直剣……古代の剣を2本、表と裏の身体で携えて。
そんななのに……
見た目の構造上、ものすごく歩きにくいはずなのに、全く不都合なく、普通に歩いてくるんだ。
前は普通に歩くけど、背中側は後ろ歩きなんだぞ……?
……その異様さに、さすがに恐怖を感じた。
これが鬼神・両面宿儺……!
「止まりなさい。これ以上進ませません」
腰の刀を抜き放ち、ライドウさんが宣言する。
その言葉を受け、両面宿儺は足を止め
「……ヤマトオウの兵どもか……邪魔立てするなら容赦せぬ」
俺たちに、憎悪の籠った眼を向けて。
両面宿儺は吠えた。
鬼そのものの表情で。
「我がクニを滅したヤマト国! 許さぬ! 我が呪い! 思い知れぇぇぇぇっ!」
いよいよラストバトル開幕。
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