女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
最初にヨシツネが両面宿儺に立ち向かう。
抜き放った二刀……太刀と脇差で斬りつける。
対する両面宿儺は一刀。
鍔の無い直剣……古代の剣だ。
ただし、デカい。
両手持ち前提のサイズ。
刀身の長さは1メートルを超え、薙ぎ払いで十何人の兵隊が吹っ飛んでもおかしくない。
それを巧みに使い、ヨシツネの斬撃を防御する。
「ぬぅ、見事」
自分の攻撃が有効打に至らないことに、ヨシツネが称賛の呻きを洩らした。
……ヨシツネの攻撃は一流のはず。
それを耐えているのだから……
俺は
「サンダーバード!」
手振りを交え、俺はサンダーバードに背面からの雷撃を命じた。
……だが
サンダーバードが両面宿儺の背後に回り、サンダーブレスを浴びせようとしたとき
矢が飛んできた……
しかも1本だけじゃない。
複数本、連続でだ。
背面が、剣ではなく弓を構えていた。
大弓だ。2メートルを超える大きさ。
正面は剣戟を繰り返しながら、背面が普通に弓を使う……
死角が無いのか……!
両面、ということが本当の意味で機能している。
なんという出鱈目な……!
剣戟で集中して、背面ががら空きになるということが無い。
それが両面宿儺の恐ろしさなのか。
ピイイイイ!
隙を狙う思いで油断があったのか。
サンダーバードが矢の直撃を受ける。
胸を射貫かれ、墜落する。
……サンダーバードがやられた!
「まず1つ! 覚悟するがいいヤマト国の兵どもめ!」
両面宿儺の声には油断が無い。
勝ち誇る、驕るという響きが無い。
……こいつ、精神的にも隙が無い!
「俺たちだって負けられない! 絶対にだ!」
鼓舞するために俺は叫ぶ。
俺の人生はこれからで、俺の大切な人たちの人生だってそうだ!
俺たちの幸せの足場には、この国の存在がある!
だからこの……憎悪を原動力に突き進む古代の王の成れの果ては絶対に止めないといけないんだ!
だけど
「罪人の兵の身のほどをわきまえい! 諦めて罪を認めよ!」
それは両面宿儺の怒りを買ったらしく
宿儺の弓の一撃が、俺を向く。
弦が引き絞られて飛んできた矢が、まっすぐ俺に飛んできた!
俺は回避行動を取るが、1本で済むわけがない。
連続で飛んでくるそれに俺は追いこまれ……
そして決定的な一矢が飛来する……
「アツロウーッ!」
ライドウさん……ミヤコの悲鳴。
まずい、やられる……!
だけど
その俺の前に……立ち塞がったんだ。
脳の形をした俺の仲魔……魔神オモイカネが。
両面宿儺の矢は、オモイカネを直撃し、その中央部分に突き刺さる。
そしてオモイカネは
崩れ落ちながら
「……アツロウよ。呪法が間に合わなんだわ……すまぬ」
笑い混じりにそう言い残し。
俺の仲魔……これまでずっと一緒に戦って来てくれた魔神オモイカネが。
俺の目の前で塵になり、消滅していった……!
……オモイカネ!
主人公の主力悪魔が全滅。
どうする……?
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