女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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第129話 事件の結末

 ミヤコが刎ねた両面宿儺の首はクルクル回転し。

 ドスン、とアスファルトの上に落下したとき。

 

 2つに分かれた。

 

 ……少年の、生首2つに。

 あとのときの草間少年の顔が2つあった。

 

 あまりの凄惨さに目を背けたくなるけど、これは俺たちが背負わないといけないことだ。

 奥歯を噛み締めた。

 

 身体の方も、屈強な男の肉体から、幼さの残る少年の首なしの全裸死体2つに。

 

 腕は切断されていて、身体2つ分の計4本のうち、1本しか残っていなかった。

 

 あまりにも酷い。

 ……でも、3年前に封鎖の中で珍しく無かった光景だ。

 

 ライドウさんが動き始めた。

 決着がついて停まっていたけど。

 

 散乱した両面宿儺の残骸たる死体を拾い、一か所にまとめはじめたんだ。

 

 無表情で。

 淡々と。

 

 俺はしばらくそんな彼女を黙って見ていたけど。

 

(何してんだ、俺!)

 

 ここで動かないと、彼女の伴侶足りえない。

 そう思い、慌てて俺も動き出した。

 

 散乱した腕を拾い、頭を拾い。

 身体を整え。

 

 きちんと頭は頭の位置。

 腕は腕の位置。

 問題ない位置に全て並べ直して。

 

 俺たちは並んで目を閉じ、手を合わせた。

 しばらくそうした後。

 

 ライドウさんは目を開けて。

 

「あとは政府に任せましょう。……この国のために死んでもらった子たちです。最低限の礼儀は果たしてくれると思います」

 

 そう言って、証明COMPを取り出して。

 任務完了報告のメールを打つ作業に入ったんだ。

 

 

 

 そしてその後。

 政府の職員がやってきて。

 

 少年たちの遺体を回収していった。

 

 そして他の祟り神2体も無事鎮めることに成功したとの報せを受けた。

 

 ……良かった。

 

 こちらからも報告を、と思い

 

「こちらの対処に妨害として、メシア教関係者が現れました。安井金比羅宮で拘束してますので」

 

 これを伝えると

 

「ああ、報告は受けてます」

 

 そんな職員さんの言葉で、俺が言うべきことじゃ無かったと気づいた。

 ライドウさん……ミヤコが報告しているに決まってるよな。

 さっき、任務完了の報告メールを打ってたわけだし。

 そういう重要事項は報告していないわけがない。

 

 そう思い、ちょっと反省をしていたら。

 

「木原さん」

 

 ライドウさんがやって来て

 

「こちらの職員には殉職者は居ないようです」

 

 ……俺が1番聞きたかったことを教えてくれた。

 ああ、良かった……

 

 ススムやソデコ、ケイスケたちが無事仕事を終えられたのか。

 それがずっと気になっていたから。

 

 って、木原呼び?

 

 ……あ

 

 今は他の職員さん居るしな。

 社会人は普通、フォーマルでは名前呼びはしないよな。

 公私は分けるもんだ。

 

 

 

 こうして。

 日本全土を揺るがした霊的同時多発テロは、俺たちの活躍で抑え込むことができたんだ。

 

 ……様々な、人々の記憶に残らない犠牲の上で。




ここで最終章終了です。
次回からエピローグです。

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