女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
ミヤコが刎ねた両面宿儺の首はクルクル回転し。
ドスン、とアスファルトの上に落下したとき。
2つに分かれた。
……少年の、生首2つに。
あとのときの草間少年の顔が2つあった。
あまりの凄惨さに目を背けたくなるけど、これは俺たちが背負わないといけないことだ。
奥歯を噛み締めた。
身体の方も、屈強な男の肉体から、幼さの残る少年の首なしの全裸死体2つに。
腕は切断されていて、身体2つ分の計4本のうち、1本しか残っていなかった。
あまりにも酷い。
……でも、3年前に封鎖の中で珍しく無かった光景だ。
ライドウさんが動き始めた。
決着がついて停まっていたけど。
散乱した両面宿儺の残骸たる死体を拾い、一か所にまとめはじめたんだ。
無表情で。
淡々と。
俺はしばらくそんな彼女を黙って見ていたけど。
(何してんだ、俺!)
ここで動かないと、彼女の伴侶足りえない。
そう思い、慌てて俺も動き出した。
散乱した腕を拾い、頭を拾い。
身体を整え。
きちんと頭は頭の位置。
腕は腕の位置。
問題ない位置に全て並べ直して。
俺たちは並んで目を閉じ、手を合わせた。
しばらくそうした後。
ライドウさんは目を開けて。
「あとは政府に任せましょう。……この国のために死んでもらった子たちです。最低限の礼儀は果たしてくれると思います」
そう言って、証明COMPを取り出して。
任務完了報告のメールを打つ作業に入ったんだ。
そしてその後。
政府の職員がやってきて。
少年たちの遺体を回収していった。
そして他の祟り神2体も無事鎮めることに成功したとの報せを受けた。
……良かった。
こちらからも報告を、と思い
「こちらの対処に妨害として、メシア教関係者が現れました。安井金比羅宮で拘束してますので」
これを伝えると
「ああ、報告は受けてます」
そんな職員さんの言葉で、俺が言うべきことじゃ無かったと気づいた。
ライドウさん……ミヤコが報告しているに決まってるよな。
さっき、任務完了の報告メールを打ってたわけだし。
そういう重要事項は報告していないわけがない。
そう思い、ちょっと反省をしていたら。
「木原さん」
ライドウさんがやって来て
「こちらの職員には殉職者は居ないようです」
……俺が1番聞きたかったことを教えてくれた。
ああ、良かった……
ススムやソデコ、ケイスケたちが無事仕事を終えられたのか。
それがずっと気になっていたから。
って、木原呼び?
……あ
今は他の職員さん居るしな。
社会人は普通、フォーマルでは名前呼びはしないよな。
公私は分けるもんだ。
こうして。
日本全土を揺るがした霊的同時多発テロは、俺たちの活躍で抑え込むことができたんだ。
……様々な、人々の記憶に残らない犠牲の上で。
ここで最終章終了です。
次回からエピローグです。
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