女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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設定回


第13話 ハーモナイザーとスキル

「クヴァンダは私が対応します! 木原さんは紫鏡を!」

 

 ライドウさんの指示に

 

「分かりました!」

 

 俺はそう返して。

 

 ……さて、ここからが本当の俺たちの仕事かな。

 

 証明COMPに搭載されている機能の話……

 こういう局面……悪魔たちと戦う局面で要求される機能の話だ。

 

 それは悪魔召喚プログラム以外にも、あと2つある。

 

 1つはハーモナイザー。

 調律、調整を意味する言葉なんだけど。

 

 その内容は、だ。

 

 悪魔たちはその皮膚の強度由来、筋肉量由来の防御力、攻撃力。

 それから考えた場合、到底あり得ないレベルのそれを持ってる。

 簡単に言うと、見た目通りの攻撃力や防御力をしてないんだ。

 

 ただの獣にしか見えないのに、拳銃程度の銃弾では到底殺せない悪魔や。

 少女にしか見えないのに、素手で大の男を捻り殺すことが出来る悪魔もいる。

 

 何故そんなことが実現しているのか?

 これは……

 要は乱暴な言い方をすると、インチキをしてるんだよ。

 基礎能力に下駄を履かされているのよな。

 

 これはそういうインチキを、証明COMP所持者にも与えてしまう機能だ。

 

 これが無いと悪魔相手の戦いで、生身で人間が挑むことはほぼ不可能。

 それぐらい、基礎能力で開きがあるんだ。人間と悪魔は。

 

 

 そしてもう1つが、スキルクラック。

 あと、そこからのスキルセット。

 

 スキルクラックは悪魔を仕留める際に、その悪魔の持つ特殊能力(スキル)を1つ奪い取る能力。

 スキルセットはそれを証明COMP所持者にも使用可能にする能力だ。

 

 これは色々と面倒なことがあって。

 

 下級悪魔でも持ってるような特殊能力(スキル)は、沢山スキルクラックされているので十分な数があるのだけど。

 上級の悪魔しか持ってないような特殊能力(スキル)は、数に限りがあり争奪戦になる。

 

 特殊能力は、1度に3つまでしかセットできないのだが。

 どれをセットして良いかは、許可がいる。

 

 強力な特殊能力は一握りの上級の悪魔召喚士しか許可が下りない。

 ちなみに俺は、一応競争率が激しい特殊能力(スキル)を2つ、獲得してる。

 だからまあ、言ってしまうとそれなりに地位は高い。

 あんまり主張すると、反感を買うかもしれないけどな。

 

 まあ、そんな感じなので。

 

 俺も、悪魔相手の戦いに参加している。

 仲魔のオモイカネとサンダーバードと一緒に。

 

 紫鏡と対峙していた。

 

 紫鏡……種族は幽鬼。

 都市伝説で語られる怪異から生まれた悪魔で。

 

 本来は「20才になるまでに忘れないと呪われる言葉」としての存在だった。

 

 悪魔化したこいつは、物理攻撃と衝撃系攻撃魔法以外は全て反射し、攻撃能力としてはこちらの運気を下げる呪殺系攻撃魔法を持ってる。

 

 速攻で片付けないと、下がると不味い運気を下げられ、運が悪いと死ぬ羽目になる。

 

 確か、こんな感じだった。

 

 ……やるか。

 グダグダしてる余裕は無いよな。

 

「サンダーバード! オモイカネ! 衝撃魔法だ」

 

「任せぃ」

 

 オモイカネは俺に言葉を返すけど、サンダーバードが全くの無反応。

 

 ……でもまあ、俺はサンダーバードの召喚士としてはだいぶ長いので、俺の命令が伝わっていることは感じ取っていた。

 

 サンダーバードの大きな羽ばたきが、紫鏡に向かって風を巻き、衝撃を放つ。

 オモイカネは

 

「吹き散らせ!」

 

 その叫びと共に、波動を放つ。

 形状は扇状に。

 

 地面を抉りながら2つの衝撃魔法が発射された。

 

 2つの衝撃系の特殊能力(スキル)で、紫鏡は死を避けるために立ち回ろうとするが……

 

 それを俺は待っていた。

 

 自分には致命的な2つの衝撃魔法……

 そこから逃げるため、生じた隙に……叩き込んだんだ。

 

 物理攻撃系特殊技能(スキル)……「デスバウンド」を。

 

 証明COMPのエンターキーを押した瞬間、それは発動した。

 

 指定の1点を中心に、物理的な破壊エネルギーが炸裂する。

 職員さんの解説によれば、これはおよそ数百キロの鉄の塊を投げ落とされた威力に匹敵するそうだ。

 

 まともに決まり、紫鏡は木っ端微塵に粉砕され、破片が空気に溶けて消えて行った。

 

 ……俺の受け持ちは完了。

 

 俺はライドウさんの方を向く。

 まだなら、加勢をするために。




ハーモナイザーとスキルについてどう書くかは悩みました。
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