女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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決着


第14話 ライドウさんが何をやってもゾクゾクする俺

 ライドウさんの方は……

 

 ほとんど圧勝だった、

 

 馬面と人間の骸骨のような身体を併せ持つ悪魔……幽鬼クヴァンダに、ケルベロスが喰いついていて。

 

 それだけでも大変なのに。

 

 カアアアアアッ!

 

 ヤタガラスの甲高い鳴き声と共に、その羽ばたきから発生する火炎魔法の雨。

 

 クヴァンダは火炎に弱い悪魔なので、ひとたまりもない。

 加えてケルベロスは火炎で傷つくことが無い悪魔なので、魔法に巻き込まれても全く問題が起きず、一方的にやりたい放題だ。

 

 グエエエエエ!!

 

 ケルベロスに襲われてろくに回避も出来ず、弱点属性の火炎魔法を上空から降らされて。

 瞬殺されて塵になって消えて行くクヴァンダ。

 

 ……えげつねぇ。

 

「これであなたの呼び出した悪魔は全滅です。大人しく投降しなさい」

 

 とても冷たい瞳で鞭を大きく振るい、バシッっと大きな音を立てて。

 ライドウさんは言い放つ。

 

 普段は物腰丁寧で、礼儀も弁えた人だと感じたけど……

 

 この状況だと、Sっけが凄いな……。

 

 でも、そこにも俺はゾクゾクした。

 

「く、くそっ……!」

 

 悪魔を呼び出した男は、召喚悪魔を全滅させられて、明らかに焦っていた。

 悔しさがその唇の形に出てる気もしたが、それ以上に焦っていた。

 

 もう、打つ手が無いのか。

 

 余裕を感じ、俺は

 

「ライドウさん、こいつは問題の両面宿儺ですか?」

 

 そう、確認する。

 多分違うだろうと思いながら。

 

 すると

 

「……いえ、違いますね。彼はそうではありません」

 

 すぐ答えてくれた。

 よし

 

 俺は一歩前に出る。

 

「大人しく縛につくんだな。暴れなければ殺しはしない」

 

 悪魔相手の戦闘は終わったけど、ハーモナイザーは作動させたまま歩み寄る。

 こいつが最後の足掻きで刃物を持ち出し、襲ってくる可能性は無くはないからね。

 

「名前は?」

 

 呼び名が分からないと困るので、俺は訊ねた。

 別に優しさでも何でもない。業務上必要だから訊いただけ。

 

 すると男は

 

「く……久保美津雄(くぼみつお)……」

 

 久保美津雄。

 久保か。

 

 青くなりつつ、悔しそうに名乗る男に。

 俺は事務的に

 

「じゃあ久保さんよ。一応そのスマホを捨てて、手を上げるんだ……」

 

 そう言って。

 これで一件落着。

 

 そう思っていたのだけど。

 

 突如、久保の持っていたスマホが破裂して。

 それが黒い闇になり、突然の出来事に対応できずに、呆然と立ち尽くす久保の鼻と口から体内に侵入し

 

「うご……げげげげげ……」

 

 その肉体を変質させ、久保自身を巨大な人外の怪物……悪魔に変えてしまったとき。

 

 この事件は、まだ終わっていなかったんだと思い知らされた……!




決着、では無かったんや。

男の正体は、ペルソナ4のあいつです。
世界線が違っても、彼はあんまり変わらなかった。
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