女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
封鎖内では、新しい悪魔を得る方法はもっぱら「デビルオークション」という闇サイトに行くことだった。
そこでは様々な理由で、身売りせずにはいられなくなった悪魔たちが自らを出品していて。
それを召喚士たちが競売の対象にし、魔界の通貨「マッカ」を払って買い取ってたんだ。
そうして買い取った悪魔を使役したり……
悪魔合体というシステムでの素材に使い、より強力な悪魔と契約するための生贄にしたりしてたんだよ。
で、東京封鎖が終わった後。
その闇サイトは使われなくなった。
当然だ。
違法なサイトだったんだから。
国として、犯罪者が出入りしているサイトにお墨付きを与えるような真似は出来るわけがない。
その代わりにやってることが、これだ。
ガキソンたちを蹴散らして、瀕死のガキソンたちに契約を迫り。
拒否したら殺し、受け入れたらその真の名を電子契約書に記入させて契約完了。
そしてその契約書のデータを持ち帰って国に提出し、国の財産にする。
俺たちはこういうことをやってるんだな。
で、悪魔たちを殺害するとき。
その悪魔たちの保持している
毎回起きるわけじゃ無いけど、これはこれで需要なんだ。
「……契約3件。スキルクラックは電撃魔法で、1件か」
「アツロウ、なかなかの戦果だね」
ケイスケが戦闘で乱れた眼鏡の位置を中指で押し上げて直しながらそう言ってきたので
「まぁ、良い方だよな。契約が結構取れたし」
そう返し、俺は再び歩き始めた。
……自慢じゃ無いけど、俺たちはそれなりに強いからこの仕事に当たってるんだよね。
襲ってくる悪魔に危なげなく勝てるレベルで強く無いと、殉職者が出てしまうからさ。
だからまぁ、何が言いたいかというと。
本当はいけないんだけど、進むたびに戦うことが作業になり、気が緩んでくる。
楽勝だからな。緊張感を維持するのは難しい。
なので……
進行方向に、女の子を発見したとき。
それが悪魔が変身したものであるという可能性を考えないで、思わず駆け寄ってしまったんだ。
気が緩んでいたから、素が出た。
「オイ、キミ! 大丈夫か!?」
その子は小柄な女の子だった。
高校生だとは思うんだけど。
制服を着ていたからな。
足は黒タイツ。
髪は長く、勝ち気で元気良さそうな顔をしていた。
綺麗というより、可愛い感じの子だ。
……本来ならば、だけど。
俺が駆け寄ると、その子は……何があったのか分からないけど、絶望に染まった顔でこちらを見て来た。
そして正面からその子の顔を見て、俺はそこでようやく気づいたんだ。
……この子……!
この子は今、売り出し中のアイドルユニット・アイヒナスターズの
バン子と遭遇