女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
本当にありがとうございました。
邪神アリオク。
コイツに関しては、厄介な特性だからよく覚えていたんだ。
コイツは……
「ケイスケ! コイツは物理攻撃が効かない! 火炎魔法で攻撃するんだ!」
そう。
この悪魔には物理攻撃が一切通じない。
弱点は火炎だ。
……だから
「ヤマ、焼き尽くせ」
「承知した」
魔神ヤマが左手を突き出して
「裁かれよ!」
魔法を繰り出した。
アリオクが居た個所に、火柱が吹き上がるが……
アリオク、体型に似合わず素早い。
クソッ!
ケイスケのもう1体の仲魔のアヌビスが天秤を掲げる。
アヌビスの持つ天秤は、長槍、ヌンチャク、片刃の長剣、三節棍、トンファー、円盾に変形するんだ。
天秤だけに。
「させぬぞ」
アヌビスは天秤を長剣に変形させ、タム・リン相手に剣撃を挑みに行くが……そこにアリオクが吹雪の魔法を浴びせて来た。
アヌビスはそれを長剣を円盾へと変形させて耐える。
「お前らがこの異界の元凶なのか!?」
気を散らすためと、情報を取るために。
俺はこいつらに問いを投げたが……
「ハッハッハッハ。どうでしょうねぇ?」
「グフフフ、我らは違うぞ。いやある意味そうであるのかも……」
2体の悪魔たちは不快な嗤いを浮かべ、俺の質問にまともに答えない。
苛立ちが起きそうになり、こちらが揺さぶられているのを感じてしまう。
致命的な攻撃は避け、的確に反撃してくる。
不味いな……強いぞ、こいつら。
こちらには非戦闘員がいる。
俺が全力を出すわけにはいかない。
アイリを狙われたらどうしようもなくなるかも……
そうして。
俺の焦りが最高潮に達したときだった。
……いきなりアリオクが火炎攻撃の集中攻撃を浴びたんだ。
「グギャアアアアアアアア!!」
断末魔。
炎に焼かれ、倒れ。
アリオクは塵になって消え去った。
「あ、アリオクッ! クッ! ここは引くしかッ!」
アリオクが倒されたことに気づき、タム・リンが悔しさをにじませた声を発し、闇の中に消えて行く。
……今のはどういうことだ……?
俺は、突如炎の攻撃がアリオクへと殺到してきた方を見た。
そこで
俺は女神を見たんだ。
そこに居たのは……
頭の後ろで紫色の蝶のリボンを結んだ白髪の美女。
黒ジャケットのスーツ姿の美しい女性。
俺が今、一番会いたかった人の……葛葉ライドウさんが居たんだよ。
彼女は言った。
俺たちに向かって。
「……状況を教えていただけますか?」
こないだとは違い、右手には日本刀を握ってて。
それを腰に吊るしている鞘に納刀しながら。
そして彼女の傍らには……
魔獣ケルベロスと
霊鳥ヤタガラスが控えていた。
天秤持ってるんだから、強力な武器に変形しても問題無いでしょ(ざけんな
……ぶっちゃけさ、アヌビスって仲魔としては弱いから。
スキルに魅力ないから……
このぐらいの下駄は穿かせたいよ……!