女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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アン殿の命乞い!?


第29話 折れぬ心

 金髪少女の言葉に、鴨志田の動きが停止した。

 

 そして

 

「謝るだってぇ……?」

 

 下種の声。

 

 そんな下種声をあげる鴨志田に。

 

 金髪少女は

 

「なんでもします! どんなご奉仕でも!」

 

 鴨志田への絶対服従を誓う。

 

 ……絶体絶命の状況に、普通の少女が悪魔に跪き傅く……

 

 悲しい構図だ。

 いくら高潔な精神を持っていたとしても、死を突きつけられてもそれを貫ける人間は、そうはいないんだ……

 だから彼女を責められない……

 俺はそう思った。

 

 ……思っていた。

 

 だけど

 

「オモイカネ」

 

 俺は小声で手早く指示を飛ばす。

 

 1回しか言わない。

 言ってはいけないからだ。

 

「どんなプレイでも応じますから!」

 

 少女の悪魔への服従の言葉は続く。

 

「わ、私もご奉仕致します!」

 

 金髪少女と一緒に捕まっていたポニーテール少女も反応する。

 

 2人の少女が悪魔の奴隷になることを受け入れた。

 

 ……ように見えた。

 

 俺は最初そう思ったとき、彼女たちの目を見て。

 自分が最初思っていたそれが間違いだと気づいたんだ。

 

 

 ……目が、死んでなかったんだよ。

 

 

 彼女らは屈服したフリをすることで、この状況に動きを与えようとしてくれたんだ。

 自分可愛さに、悪魔に魂を売ったわけじゃ無いんだ。

 

 だったら俺たちは、その想いに応えないといけないよな……!

 

 俺は右手に証明COMPを構え、スキル使用のコマンドを撃ち込み

 

「行け召喚主よ!」

 

 オモイカネの言葉が飛ぶ。

 その意図を察し、俺は

 

「鴨志田! 喰らえ!」

 

 叫び、証明COMPを突き出したとき。

 

「ギャハハハハ! これが目に入らぬかぁ!」

 

 太い緑色の触手に拘束された金髪少女を盾として突き出して。

 俺の攻撃を躊躇わせる……

 

 つもりなんだろうけど

 

 俺はデスバウンドを発動させた。

 

 俺のデスバウンドは、金髪少女ごと鴨志田の触手をごっそり圧し潰す……

 

 いや、そうはならなかった。

 

 金髪少女は一切傷つかず、鴨志田の触手の塊だけが、ペッチャンコになった。

 

 同時に俺は防御態勢を取っていた。

 次に来る衝撃に耐えるため。

 

 頭を重点的に守った。

 

 すると……来た!

 

 見えない槌に、ぶっ叩かれて俺のガードに使った腕がへし折られる感覚を味わう。

 COMPは巻き込まれないでくれ……!

 

 それだけ、願った。

 

 ……俺はオモイカネに命じて、金髪少女に物理反射呪法を掛けたんだ。

 まとめてデスバウンドでブチ潰しても、怪我ひとつ負わないように。

 

 ……代わりに俺が、反射ダメージを喰らう羽目になるんだが。

 

「グギャアアアアアア!」

 

 突然触手をごっそり潰され、苦しむ鴨志田を見つめ。

 俺は心で呟いた。

 

 後は頼むぞ……ケイスケ、ライドウさん……!




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