女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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危機感を感じながら


第3話 呼び出しと謎の美人

 ナオヤさんのそんな様子を見守っていると。

 

 俺の国家悪魔召喚士証COMPが震えた。

 

「あ、ナオヤさん一寸メールをチェックさせて下さい」

 

 一言断って、俺は胸ポケットから国家悪魔召喚士証COMP……長いから証明COMPと言い直す……それを取り出した。

 

 COMPっていうのは、悪魔召喚プログラムを起動して、契約した悪魔の使役を可能にする電子機器を指す言葉で。

 元々は、そういう名前のコミュニケーションツールだったんだけど。

 ナオヤさんがその製品を勝手に改造し、悪魔を操るための武器にしてしまった。

 

 そのため、以後COMPは武器の名称になってしまった。

 

 ややこしいしイメージが悪いということで、製造元の忍剣堂って電子機器メーカーが自社製品の名称を変えちゃったんだよね。

 今は元の製品は、COMPじゃなくてデュアルスクリーンって名称になってる。

 

 ……話を戻して。

 

 この今俺の右手の中にある証明COMPは国家悪魔召喚士の証明書も兼ねるもので。

 悪魔召喚と使役の機能の他に、国家悪魔召喚士の身分証明書としての機能。あとはメールの送受信機能があるんだよ。

 

 見た目は黒いガラケーが一番近いかもしれない。

 2つ折りできる、昔の昔のやつ。

 スマホじゃ無いのかと言われるかもだが、スマホには致命的な弱点

 

 文字を打つときに画面から目を離せない。

 

 これがあるからね。

 だから、あえてガラケーっぽい形を取っているんだろう。

 ブラインドタッチが出来ないのは問題だから。

 

 俺に対する仕事のメールは、全部この証明COMPに送られてくるんだよね。

 そして国家悪魔召喚士は、この証明COMPの携帯が義務付けられてて、紛失したら始末書で、場合によっては懲戒免職にされるんだよ。

 だからまあ、メールは全部これに来る。

 

 メールを確認した。

 

 そこには……

 

『国内悪魔対策室 一級悪魔召喚士 木原篤郎殿』

 

 明日の10時に、職場の課長の部屋に来るようにという呼び出し命令が書かれていた。

 

 ……何なんだろうね。

 

 

 

 次の日。

 職場の警視庁で。

 メールの通りの10時の5分前に課長室をノックした。

 

「木原です」

 

 すると

 

「入りなさい」

 

 女性の声がした。

 課長の声だ。

 

「失礼します」

 

 挨拶をし、ドアを開けて入室すると。

 

 俺の直属の上司の飯綱(イヅナ)課長と、……面識のない黒いスーツの女性が居た。

 

 俺はその女性を見て、思わず呼吸するのを忘れてしまった。

 

 それは女性が……すごい美人だったからだ。

 あと、髪の毛が凄かったな……

 

 白髪だったんだよ。

 

 どう見ても俺と同じくらいなのに。

 

 氷のイメージの美人で、知性を感じる容貌だった。

 スタイルはスレンダー。

 ただ、貧弱では無いかな。

 

 髪の毛はそこそこ長くて。

 それを頭の後ろで紫色の蝶を思わせるリボンで結んでいる。

 

 えっと……

 

 そこで、俺が色々な意味で動けなくなってるのを見て取った課長が

 

「木原君、紹介するわ……こちら、17代目の葛葉(クズノハ)ライドウさん」

 

 その女性の紹介をしてくれた。

 

 ……葛葉ライドウ……?

 17代目……?

 

 俺の知らない名前だった。

 

 混乱してしまう。

 

 そんな俺に

 

 その女性……17代目葛葉ライドウさんが頭を下げてくれたんだ。




17代目。
こっちの17代目は女性です。
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