女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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そして土曜日がやって来た。


第38話 ひょっとしてデート?

 約束の日がやって来た。

 

 

 銀座は商業地だ。

 

 デパートがあるし、老舗の店もいっぱいある。

 劇場や歌舞伎座もあるんだよ。

 

 とても古いものと、新しいものが同居してる街だな。

 

 

 で、俺は。

 待ち合わせの時間の10分前に到着するように、待ち合わせ場所に向かった。

 

 ミルクホール新世界に。

 

 大正時代からある喫茶店で、その佇まいは大正や明治の雰囲気があった。

 モダン建築、って言うのかね。

 

 遠目に見ても、歴史を感じて居心地は良さそうだ。

 

 で。

 

「あれ?」

 

 店の前に人影があって。

 白基調の上下の私服。

 下は涼し気なフレアスカート。

 お金持ちの、お屋敷住まいのお嬢さんって感じの格好だ。

 

 で、茶色の小さなバックを持ってる。

 

 そんな誰かが居るな、って思ったら。

 

 白髪のロングで、それを後ろで紫色の蝶みたいなリボンでまとめてる。

 

 ……あれ、ライドウさんじゃん。

 

 先に待っててくれるなんて、誠実な人だわな。

 流石というか。

 

 しかし……

 いつもスーツなのに。

 何で私服なんだろうか?

 

 ちょっと分からなかった。

 

 分からなかったけど。

 

「ライドウさんすみません、待ちました?」

 

「ああ、木原さん。大丈夫ですよ」

 

 俺に気が付いたライドウさんが笑顔で振り返ってくれる。

 

 俺は

 

「いつもスーツですけど、私服もあるんですね。良く似合ってると思います」

 

 まあ、礼儀だと思ったので。

 服を褒めた。

 

「お褒め下さり感謝です」

 

 ライドウさんは嬉しそうだった。

 

 

 

 で、喫茶店に入ったとき。

 

 ハタと気づいた。

 

 あれ……?

 ひょっとしてライドウさん、デートのつもりで来たのか?

 

 今更だけど、あれは清潔感あるし、女性らしさというか清楚さを押し出したような服装に見えるので。

 デート衣装なんじゃ無いのかと思ったんだ。

 

 でもさ……

 

 いや、そんな馬鹿な。

 俺、別に告白なんてしてないし。

 こんな美人、自分から告白しなくても恋が勝手に始まるだろうから。

 仮に今フリーで、その上俺に興味があったとしても、そんなに焦って行動を起こしたりは……

 

 しないでしょ。

 

 そう思うんだけど……

 

 んー、でもな。

 もしそのまさかだったら、どうすれば良いんだろうか?

 

 ガッカリさせたりしたら、自分でフラグ折ることになりかねないしな。

 そりゃ血涙モンだろ。

 

 とはいえ「デートのつもりで来たんですよね?」なんて言えるわけ無いし。

 

 ……困ったな。

 

「コーヒー2つください」

 

 考えながら。

 

 テーブル席に着くなり、取り敢えず注文を通す。

 テーブルは固定のテーブルで、椅子も固定。

 ファミレスのボックス席に似てる。

 

 そこで向き合って座った。

 

 で。

 

「ライドウさんなら、九頭竜天音はご存じですよね」

 

 ……色々考えたけど。

 結局俺は

 

 真摯に、自分の要件を伝えることにした。

 これは軽い内容でも無いし。

 

 ライドウさんだって、知りたい情報のはずだからな。

 

 俺が九頭竜天音の名前を出したとき。

 ライドウさんの目に戸惑いが浮かび。

 

 同時に

 

 何かを察したのか、宮仕えの者の光が宿った気がした。




恋愛脳で国に仕えられても困るし。
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