女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
「はじめまして。17代目の葛葉ライドウを名乗っております。よろしくお願いしますね木原さん」
17代目とか。
本名は別ってこと?
襲名のシステムって調べたこと無いから良く分かんないな……
俺は少しドキドキしながら彼女の自己紹介を受けた。
物腰が凄く丁寧な人だな。
それが第一印象で。
ぶっちゃけ、すごーく印象が良かった。
俺のそんな状態に気づいているのかいないのか。
課長が俺に教えてくれた。
「葛葉は、この国に代々仕えている悪魔召喚士の名称で、ライドウの名はそのひとつなの。この女性はその17代目ということね」
……代々国に仕える悪魔召喚士……?
そんな存在が居たんだ……?
話の大きさに俺は少し動揺をした。
「よろしくお願いします」
そしてライドウさんはまた頭を下げてくれる。
さすがにここで俺は
(あ、俺は挨拶やってない!)
そこに気づき。
慌てて頭を下げた。
「木原篤郎です! 20才です! よろしくお願いします!」
言ってしまってから気づいた。
……何で俺、年齢まで言ってんの?
ちょっと俺、落ち着いた方が良いな。
中学生じゃないんだから。
言われたライドウさんの表情を盗み見たけど、別段引いてるようには見えなかった。
……ホッとしたけど、どうなんかねぇ?
まぁ、黙っておいた方が良いかなと思い。
俺は課長を見た。
そして
「えっと、本題は何なんでしょうか?」
……ちょっと誤魔化しの意図もあったけど。
俺は課長に促した。
今回の呼び出しにおける本題について。
資料を渡された。
課長室の応接セットのテーブルを囲み、説明を受ける。
俺もライドウさんが座ってる席の向かいに腰掛け、課長の話を聞いていた。
「
資料の内容に沿って、的確に説明をしてくれる。
俺が呼び出された理由は、Y県の田舎町である八十稲羽市で起きた猟奇連続殺人事件の解決。
そのために、ライドウさんと現地入りしてくれという話だった。
……この連続猟奇殺人事件、犯人が悪魔の可能性が高く。
そして時期的に、両面宿儺の転生体の仕業の可能性があるらしい。
両面宿儺。
仁徳天皇の時代の飛騨に現れたとされる鬼神だ。
日本書紀にその詳細が記されている。
1つの胴体に2つの顔があり、それぞれ反対側を向いていて。
頭頂はひとつで、首にうなじがなく。
背中合わせで1つになった胴体に、2人分の手足が生えていて。
その足には膝はあるがひかがみと踵が無い。
怪力と身軽さを併せ持ち、二振りの剣と、二張りの弓矢で武装している。
……そんな、異形の化け物だ。
俺は正直、両面宿儺は朝廷に従わなかった豪族の象徴なんだと軽く考えていたんだけど……
真実はマジモンの悪魔だったとは。
いや、ひょっとしたら朝廷に討伐された豪族が、死後に悪魔になったのかもしれないな。
まぁその辺は重要事項では無いんだけどさ。
「何か質問はあるかしら?」
一通り説明してくれて、最後に課長が言ったこと。
それに対して俺は
「……犯人が両面宿儺の転生体であるかどうかの判定は、ライドウさんに一任でいいんですね?」
この重要事項の確認をした。
資料にはそうあったんだけどさ。
だからといって、本当に何もやらなくていいのかと。
そこら辺をどうしてもハッキリさせたいと思ったんだよね。
すると
「お気遣い、感謝です」
ライドウさんはそう俺に礼を言ってくれて。
続けて
「そのために私が同行するんです。任せてくださいますか?」
……そう、彼女はとても綺麗な笑顔でそう言ってくれたんだ。
呪術廻戦とは無関係なので。