女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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ホテルに行こうって言われた。


第40話 受け身じゃダメだろ

 ホテル……

 いや、分かってんだけどさ。

 

 ヒソヒソ話を長くしてたら、もし俺たちを見張る誰かが居た場合に怪しまれるから、ホテルに入って2人きりになって、存分に内緒話をしましょうってことだ、ってのは。

 

 でもな……

 勘違いしてはいけないのに、ドキドキしてくる。

 

 マジか……

 マジか……

 

 ライドウさんとホテル……

 俺が妄想の中で何度もやった行為を思い出してしまう。

 

 ついつい、そればかり考えてしまうんだ。

 

 なので続きで行ったイタリアンの味も、映画の内容もあまり覚えていなかった。

 

 

 

「映画、投げっぱなしENDでしたね」

 

 ハッとした。

 タクシーで一緒に、ホテル街近くまで移動中に話し掛けられたときに。

 

「木原さん?」

 

 隣の席に座ってるライドウさんが、俺の顔を覗き込んでくる。

 

 相変わらず綺麗で……

 すごくいい匂いがする。

 

「すみません、何の話でしたっけ?」

 

 俺が一言謝罪し、会話の内容を確認すると

 

「一緒に観た映画の話ですよ。アバタールチューナー」

 

「ああ、確かに。結局、主人公の居た世界が何なのか何の説明も無かったですしね。なんとなく登場人物全員記憶を消されてる疑いありましたけど」

 

 ……映画の内容は完全に覚えているとは言い難いけど。

 断片的に覚えている内容で何とか返答。

 

 的外れだったら恥ずかしいなぁ。

 

 ライドウさんは

 

「ええ、そうですね。謎の言葉が多過ぎですよ。考察勢が湧くとでも思っているんでしょうか?」

 

 そんな返答を。

 良かった。

 そんなに的外れでは無かったみたいだ。

 

 そしたら

 

「お客さん、着きましたよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 タクシーの運ちゃんに。

 ライドウさんがブラックカードで支払いをし

 

 俺たちは降車し、しばらく歩いて。

 

 ラブホテルの前にやって来た。

 

 タクシーをラブホテル前までつけなかったのは、不自然だろうと思ったからだ。

 普通、やんないんじゃないの? 知らんけど。

 だってさ、ラブホ前まで行ってくださいって運ちゃんに言うの、私たちこれからセックスしますって運ちゃんに意思表示するみたいなもんだし。

 俺たちを見張ってる誰かがいたなら、怪しまれるだろ。

 

 って、それはそれとして。

 (そび)える威容。

 

 うお……

 

 入ったこと無いんだよな。

 相手、居なかったから。

 

 なんだか、まるで難攻不落の城のように思えた……

 

 ちょうど外観も、まるっきしお城だしなぁ……

 名前は何だ? もしもしピエロ?

 

 キョドる俺。

 

 そのとき

 

「木原さん、行きましょ」

 

 ライドウさんがそう俺に呼び掛けて。

 まるで何でもないみたいに、俺をホテルへと引っ張ったんだ……

 

 グイグイ引っ張られる。

 

 当然だよな。

 別に俺とセックスするつもりで連れ込むんじゃないんだし。

 積極的にもなるさ。

 

 だけど……

 

 ここで受け身は駄目だろ。

 

 瞬間的にそう思い直したんだ。俺は。

 

 だから……

 

 グイって

 

 俺の方が積極的に、中へと足を踏み入れる。

 

 俺がライドウさんにホテルに引っ張り込まれるんじゃない。

 俺がライドウさんをホテルに引っ張り込むんだ。




引っ張り込んだその後で
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