女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
これはもう……黒だろ。
いくらなんでも怪し過ぎる。
俺は自分が拾った情報を見つめ直し、そう結論付ける。
だから俺は証明COMPを取り出し、メールを打った。
こういう文面のメールを。
『ライドウさん、好きです付き合って下さい。今日のデートで、最後にホテルで貴女と抱き合って言ってもらったことが忘れられません』
……ちょっと打つのに勇気が要ったけど。
また会うことについて不自然にならないようにするには、こうした方が良いだろ。
こういうの、勢いがあった方がらしいんじゃ無いのか?
そして追撃でこう打つ。
『ライドウさんの大きな志……ブラック企業が許せないって気持ち。間違っていないと思います俺も』
……仮にあのホテルの様子を覗き見る誰かが居ても、変なことを言ってるようには思わないハズ。
痛いヤツ、キモイヤツとは思うかもしれないけど。
ここで言いたいのは
大きな志=大志=大使
ブラック企業=黒
なので
大使、黒、間違いない。
俺たちはあのとき、そんな話はしていないから伝わると思うんだけど……
俺は祈った。
すると、すぐに返答が返って来た。
『明日また同じ時間にミルクホールで会いましょう。将来の話をして貰えますか?』
……よっしゃ!
多分伝わった!
将来の話ってのは、トールマンをどうするかのことのはず。
うん、それ以外無い。
無いんだ……!
そして次の日。
日曜日。
ミルクホールでまた会った俺たちは、昨日と同じテーブル席に着き
コーヒーを注文した後。
「ライドウさん、もう1回言います。俺と付き合って下さい。結婚を前提で」
そう言いつつ
「それに関して、俺の想いを手書きでしたためて来ました。どうか今、読んでいただけますか……?」
俺は手紙を両手で差し出したんだ。
……手書き文字は最強なんだよね。
データとして残らないし。
ハッキングも出来ない。
一応、男女交際経験ゼロの男が暴走気味に頑張ってる風に見えると思うんだけど……
ちらりと、彼女の表情を盗み見た。
……何だか、少し興奮してるみたいに見えたのは気のせいか……?
ライドウさんは
「拝見しますね……」
そう言って俺から手紙を受け取って。
誰にも覗かれないように気づかいしつつ、読んでくれたよ。
俺が手紙に書いたことは……
アメリカ大使トールマンが悪魔に成り代わられていると俺が疑ってることと、その根拠。
それをコンパクトにまとめて書いた。
手紙を読み終えたライドウさんは
俺に対して微笑み掛けつつ
「アツロウさん、あなたの気持ちは伝わりました」
そう言ってくれた。
そして
「私からもお願いします……私と交際してください」
そう言って右手を差し出してくれた。
俺はその手を取って握り返しながら
「これからよろしくお願いします」
そう言った。
……内心、本当だったら良いのになと思いつつ。
その綺麗な手を握りながら。
こうして主人公はヒロインと付き合うことに