女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
『今夜、会いませんか? 昨日のデートの続きをしましょう』
ライドウさんからのメール。
昨日……日曜日。
ふたりで色々街を巡り、最後にアメリカ大使館前まで歩いて行って。
その前で別れた。
つまり、デートの続きってことは……
アメリカ大使館に乗り込もうってことだ。
……バレたら大問題なんてもんじゃない。
俺もライドウさんも、ただじゃ済まないさ。
けど……
今、行動を起こさないと、何が起きるか分からない。
それは変な言い方だけど、確信を持って言えるから。
……やるしかない。
『ええ。良いですよ。時間は?』
返信。
すると
『ミルクホール前に、夜18時で』
闇に紛れられるように、黒系の服で固めた。
仲魔の構成も考える。
……本気で考えた。
死活問題だからね。
俺らは同時に2体まで召喚が出来るけど、契約自体は4体まで許されている。
その構成を考えたんだ。
本当にこれでいいのか、と。
で、時間の15分前にミルクホール前で待っていたら。
「アツロウさん。お待たせしました」
……ライドウさんがやって来た。
今日は黒いスーツ姿。
最初に仕事をしたときと、同じ服装。
ただ、刀も鞭も持っていない。
多分、潜入だから荷物を減らしたいって思いがあるんだろうな。
刀も鞭も、普通には持ち歩けないからな。
「今日はありがとうございます。いつも通り、素敵ですね」
とりあえず、挨拶はしておく。
褒めるのもセット。
……これで良いんだよね?
四ツ谷の地下道。
ここの一部が、アメリカ大使館と繋がってる。
何のための通路かは分からなかったが、ライドウさんはここが侵入ポイントだと判断した。
……ひょっとしてここ、お忍び用の勝手口なのか?
俺は仲魔を呼び出し、潜入体勢を整えつつ、そんなことを考える。
俺はいつものオモイカネ、サンダーバードの他の3体目の仲魔……
邪鬼グレムリンを召喚する。
この悪魔は電子機器を狂わせられるんだ。
戦闘能力は低いけどな。
だからこういう状況では非常に有用。
契約しておいて良かったよ。
「アツロウ久しぶりー! ボクを呼んでくれてありがとう!」
見た目は子供の考えるお化けに似てて、5才児くらいの大きさ。
足が無く、両手にスパナを持っている。体色は青。
電子機器に関わる悪魔なだけに、動くと稲光がちらつく。
「声、大きい。静かに」
「はぁい」
俺が注意すると、グレムリンは素直に従う。
従って、この勝手口のロックを外す助力をしてくれた。
……一応ノーパソ持って来てたけど、アメリカ政府の施設のロック外すのはちょっと自信無かったからな。
グレムリンは要るわけさ。
で。
無事に2分くらいで、勝手口のロックが外れた。
……よし。
勝手口のシャッターが開いていく。
それを見ながら俺は
ここから先は引き返せないぞ。
……その思いを高めた。
ライドウさんの存在をその背中に感じながら。
大使館に不法侵入って、やってることは不法入国と等しいんだお