女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
赤い絨毯が隙間なく敷かれた廊下。
地下から1階に上がってくると、国家の品格を感じる作りが目に飛び込んでくる。
……監視カメラは……あるよな。
監視カメラってのは確か2種類あるんだよね。
ノンストップで連続で撮るタイプと。
飛び飛びに画像を記録するタイプ。
ちょっと聞くと、連続録画の方が優れてて、飛び飛び録画は手抜きであるって言う風に思うかもしれないけど。
後で画像チェックする側や、リアルタイムで見る側の立場に立つと、飛び飛びの方が都合良いんだよな。
何故って連続だとチェックする側は画像をガン見しなきゃならなくなる。
これは1か所だけ見張るなら可能かもだけど、複数同時に見る場合は手が足りなくなるんだよ。
実際の警備を疎かにして、カメラチェックに人を割く。
……ワケわかんないよね。
だからまあ……
この大使館の監視カメラは、おそらく高確率で「飛び飛び録画」だ。
さて……
「グレムリン、監視カメラの位置は分かるか?」
「分かるよ! 壊せばいいの?」
声量を押さえての会話。
俺は
「いや、壊す必要は無い。場所を教えてくれれば、あと……」
俺たちが傍を通るときに「カメラを不調」にしてくれれば。
そう、お願いした。
おそらく飛び飛び録画だから、1コマ画像が飛んでも気づきにくいだろ。
「分かったー!」
俺の言葉へのグレムリンの返答に、俺は心強いものを感じた。
ライドウさんの仲魔のヤタガラスの指し示す方向へ俺たちは進む。
途中、人に会いそうになったけど、そこは何とかやり過ごした。
「ライドウさん、行きますよ」
グレムリンの合図に従い、監視カメラがあるポイントを駆け抜けていく。
その途中で
「……はい」
背後からのその言葉に、俺は彼女からの信頼を感じた。
そして。
扉の前に辿り着く。
……アメリカ大使トールマンの居室だ。
時刻は22時。
若者だったら活動時間内だけど。
老人なら……どうなんだろうな。
「アツロウさん」
踏み込むべきか迷う俺に
「踏み込みましょう」
ライドウさんはハッキリとそう言ったんだ。
やるんですか?
俺はそう思い、躊躇があったんだけど。
彼女の覚悟は違ってた。
「……おそらくトールマンは人間ではありません。けれども、それが間違いだった場合……」
私もアツロウさんも破滅です。
おそらくそれは避けられないでしょう。
日米の関係性にもとてつもないダメージを与えることだと思います。
けれども……
そこからライドウさんが言った言葉。
「それでも、人間かどうかが疑わしい人物を陛下に謁見させるわけにはいかないんです。これは確定事項です」
……そうだ。
それは絶対に避けなきゃいけないことなんだ。
ライドウさんが覚悟を決めたなら……
ここまで付いて来た、俺も覚悟を決めなきゃな……!
だから俺は頷き、そして
「付き合いますよ。……仮にも、お付き合いしてるんですしね」
そう、彼女に返したんだ。
アメリカ大使をぶちのめす!