女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
タクシーを飛ばして、熱田神宮に。
熱田神宮は……
草薙の剣を祀ってる割には、そこまで大きな神社じゃないんだよな。
だからまぁ、最初どうしてもピンと来なかった。
鳥居を潜り、境内に入って本殿を目指す。
警察は来ていなかった。
何故か、と思ったけど
「神器は、最新鋭の霊的処理を施した警備システムで防御されていたんです」
ライドウさんの言葉で、合点が行ってしまったよ。
ようは警察が来てもやれることが無いことが確実だし、来てもらっても、国辱物の失態を宣伝するだけになるからか。
霊的処理を施した警備システム、ということは……
悪魔の攻撃を想定した警備システム。
……そういうことなんだろうか。
多分、グレムリンの特殊能力で誤作動を起こしたりなんかしないんだろうね。
あと、悪魔の接近を許さないとか。
色々想像は出来る。
本殿に辿り着く。
表面上は普通に参拝客が居るし、周辺に人も居た。
だけど……
「ライドウ様。お待ちしておりました」
熱田神宮の宮司の人かな?
神官の装束に身を包んだ年配の男性と、政府関係者だと思える黒服男性。
その2人が駆け寄って来て。
「どうぞこちらへ」
……熱田神宮会館の方に案内されたんだ。
関係者しか入れない区画に入り、そのうちの打ち合わせスペースのような場所に案内され。
俺たち2人、パイプ椅子に座らされ、話を聞かされた。
それによると
「……警備システムが全部同時に故障したんですか?」
「ええ」
頷く宮司。
真っ青な顔で。
……聞くところによると。
草薙の剣は、グレムリンによって警備システムに誤作動を起こされることを阻止するために、悪魔避けの結界が周囲に張られていたそうだ。
なので、グレムリンが警備システムを破壊することは不可能……なんだけど。
何故か全部壊れていた。同時に。
3機の警備システムが、剣を守っていたのに。
あり得ない。
……ちなみに、人間がいきなり結界を解くのもまず無理なんだそうだ。
鉄壁の機械による監視が壁になるから。
無論、これをクリアできる人間が絶対いないとは言い切れないが……
そんな人間が、たまたま草薙の剣を欲しがる。
可能性としては相当低いよな。
だから複合技で悪魔でも人間でもまず不可侵のエリアだったんだよ。
「状況は分かりました」
話を聞き終えたライドウさんが宮司と政府関係者にそう答える。
そして座っていたパイプ椅子から立ち上がり
こう言ったんだ。
「現場を見せて下さい」
……そう言ったライドウさんの表情は
氷、そのものだった。
次回、現場を確認