女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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電車に乗って


第6話 この田舎町で起きていること

 八十稲羽市に到着した。

 

 そこまでの電車移動、全く退屈じゃ無かったな。

 

 ライドウさんとあの後、葛葉一族についての話をして。

 

 楽しかった。

 

 どうもこの国には、葛葉四天王と呼ばれる悪魔召喚士が存在してて。

 ライドウさんはその一角。

 

 葛葉四天王は血の繋がりを否定し、その時代で最も優秀な悪魔召喚士にその地位を継がせる。

 

 そのシステムに従って、死の危険すらある選抜試験に挑み、ライドウさんは17代目の地位を勝ち取ったそうだ。

 

 ……すごいな。

 

 俺は素直にライドウさんに敬意を持った。

 

 で、ますます好きになった。

 

 そうこうしているうちに、2時間があっという間に過ぎて。

 八十稲羽駅に到着。

 

 電車を降り、俺たちは……

 

 八十稲羽市の警察署に向かった。

 

 

 

「国家悪魔召喚士の木原です」

 

 警察署で証明COMPの身分証明書を示して。

 俺たち2人は、警察署の会議室に通してもらった。

 

 会議室はパイプ椅子と折り畳み机が数セットあり、それを並べて形作った部屋で。

 

 そこに婦人警官が熱い緑茶を2つ運んで来てくれたので、俺たちは手をつけた。

 

 ……なかなか美味しかった。

 

 そして一息ついてきたら。

 

 ……中年の刑事がやって来た。

 

「やあやあやあ。刑事課の足立です。今日は東京からご苦労さんです」

 

 ……なんかヘラヘラしてて。

 軽薄な印象の中年男性。

 

 太ってはいないけど、髪は寝癖ついてるし、なんか目つきが皮肉げで。

 

 ……あんまり印象が良くない。

 

 服もなんかよれよれで。

 スーツを着てるんだけど……

 

 まさか洗濯機で洗ってんじゃないだろうな?

 

 なんか妙に、スーツに皺が寄ってる気がした。

 

 でも

 

「国家悪魔召喚士の木原です」

 

「宮内庁所属悪魔召喚士の葛葉ライドウです」

 

 まあ、名乗られたのでこっちも名乗る。

 挨拶は大事。

 

 頭を下げ合う。

 

「よろしくお願いします」

 

「お願いします」

 

 ……そして。

 足立刑事からこの八十稲羽市で起きていることの説明を受けたんだ。

 

 

 

 で。

 俺たちは今、八十稲羽商店街に来ている。

 

 ……シャッター下りてる店が多いな……。

 

 開いてるのは……

 

 豆腐屋とか。書店とか。

 中華料理屋に、総菜屋……

 

 あまり男女のデートを装うには良くない気がするんだけど……

 

 あの会議室で聞いた、足立刑事からの話では

 

「本件の被害者はねぇ、カップルばっかりなんですよ。リア充だけなんですわ」

 

 ……らしい。

 

 被害者は高校生や、社会人の若い男女。

 若いカップルたちが、町の影で獣のようなものに襲われ、無残に引き裂かれた死体で発見されるらしい。

 

 足立刑事はそんなことを淡々と教えてくれた。

 

 彼の言い方に何の感情も籠って無かったことが気になったけど、それは今は関係無いな。

 

 刑事がDQNでも、ここの警察署が調べ上げた情報は変わらないわけだし。




次回、偽装デート
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