女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
6時30分。
俺はパソコンショップにあった材料で、悪魔召喚プログラムを搭載したノートパソコンを完成させた。
「アツロウさん、ご苦労様です」
パソコンショップの外で道端に座りつつ。
俺がその俺製即席COMPのキーボードを叩いていると、ライドウさんがブロックタイプの携帯食を差し出して来る。
携帯食は別に好きじゃないけど、ゆっくり食事してる時間も無いし。
「ありがとうございます」
礼を言って受け取って、食べながら今後の予定について計画していた。
メシア教徒のスマホから取った情報で、この結界のコアは通天閣にあることを知った。
で、他の重要拠点が
大阪城。
海遊館。
あべのハルカス。
……無関係なワケ、無いよなぁ。
地図の面で見ても、通天閣はこの3拠点の中に位置しているし。
おそらく、他3つを何とかした後しか攻められない。
そういう構造の気がする。
……通天閣はちょうど、ここから南で。
その傍にハルカスがあるのね。
……よし。
俺はパソコンを閉じた。
「ライドウさん、行きましょう」
駐輪していた自転車のスタンドを跳ね上げながら呼びかける。
「まず、通天閣に」
そして俺が跨ると、荷台の方にライドウさんが乗って来た。
出発進行だ。
自転車で数分。
通天閣に到着した。
高さ約100メートルの大阪を代表する展望塔だ。
電波塔じゃない。
あの男のスマホの中身には、ここが重要であるという記述があったんだけど……
「あっ」
入れない。
展望台入り口、ってなってるところに。
なんというか、見えない障壁がある。
……ということは、おそらく展望台に何か居る。
そしてこの……結界で良いのか? それがそいつを守ってる。
この障壁を外すのに、あの3拠点が関わってるんだな、きっと。
「アツロウさん、どうしました?」
後ろからライドウさん。
俺は振り返り
「通天閣内部に入れないみたいです。なんか見えない壁みたいなものがあります」
事実を伝えた。
するとライドウさんも確認のために通天閣入り口に入る動作をしてみたが……
達成できず。
そして俺はその背中に
「おそらく鍵になるのがあの3拠点です。先に他3つを回りましょう」
俺の意見を伝える。
それに関してライドウさんは特に反対はせずに
「分かりました」
そう言って、ここまで乗って来た自転車のところまで移動して。
再度、出発する。
今度は、あべのハルカスに向かって。
あべのハルカス。
高さ300メートルの超高層ビル。
有名な大阪の観光名所だな。
こっちは問題なくビルの中に入れた。
……しかし……
「あっつい!」
俺は悲鳴をあげていた。
暑いのだ。
異様に。
季節はもう秋の入り口なのに、ムシムシしている。
まるで6月と7月の境目の、一番苦しい季節みたいだ!
……これはイカン!
俺は手にしているノートパソコンに視線を向ける。
この暑さだと、折角作ったこの即席COMPもイカれるかもしれん!
明らかにこの状況、パソコンに悪影響だろ!
なので
「ライドウさん、いったん出ましょう! ここをこのまま攻略するのは無理です!」
そう呼びかけ俺が回れ右をすると。
「……そうですね。いったん外に出て対策を立てましょうか」
彼女もついて来てくれる。
……やっぱ俺同様、この暑さは無視できないって思ったのかな?
あべのハルカス、暑すぎてそのままじゃ無理問題。