女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
「つまらないな。報酬は欲しくない」
ベリスは話を聞き終えて、槍をこちらに向けてくる。
槍を突きつけられたライドウさんは
「それは悪魔召喚契約も含まれますか?」
そう訊ねた。
ベリスの言葉の真意を
面白かった。褒美が欲しいか?
ライドウさんはそう取ったのか。
すると
「拒否する」
そう言って槍を下ろす。
えーと、どっちなんだ?
ここも嘘なのか?
ちょっと迷ったけど……
俺はパソコンを操作し、画面に悪魔召喚契約の同意書を呼び出した。
あと鞄に入れておいた、タブレットの手書き入力デバイスを取り出す。
「契約することを承諾するなら真の名のサインを」
そう、画面とタブレットを示して水を向けてみたら
「拒否する」
そう言ってベリスは、俺の傍まで馬を進め。
馬から降りて、俺の掲げるデバイスのタッチパネルに、読めない文字を指先で書いた。
魔界の文字で、おそらく自分の真の名だろう。
そして
「我が名は堕天使ベリス。今後ともヨロシク」
そう言って、消えて行った。
慌ててパソコンを操作し、契約悪魔一覧をチェックすると……
あった!
堕天使ベリス!
ライジュウとサルガタナスの下にある!
……最後の言葉だけは例外的に本当なのかよ。
ホント、ややこしいな。
俺は頭を掻きながら「無事契約完了ですよ」と言い、召喚した仲魔を引っ込めて。
ノートパソコンを閉じた。
「……助けていただきありがとうございます」
そこに。
ベリスに絡まれていたメイドさんが頭を下げてくる。
「厄介な相手に絡まれてましたね」
本当に。
嘘しか言わない悪魔なんて、知識無いと会話成立せんしな。
厄介だったよ。
そんなことを考えていると
「悪魔使いの方々でしょうか?」
いきなりそんなことを。
悪魔使い……?
公務員じゃなしに?
一応、一般に知られている悪魔使いは国家悪魔召喚士だけだから、言い方としてはそうなると思うんだけど……
国家資格無しで悪魔召喚契約を結ぶのは違法なんだよね。
発覚したら逮捕される。
そういう違法な悪魔使いはダークサマナーって呼ぶんだわ。
そして普通外すだろ、そっちの可能性は。
なので少し引っ掛かったけど
「国家悪魔召喚士です」
自分たちは犯罪者じゃありません。
そのアピールのために、名乗った。
すると
「政府の方ですね。ホテル業魔殿は全ての悪魔使いの支援者です」
そう言って、メイドさんは頭を下げて来た。
お……?
突然語り出したメイドさんに俺たちが動けなくなっていると。
メイドさんは勝手に名乗り出した。
「私はメアリ。ホテル業魔殿のメイドをやっております。お見知りおきを」
業魔殿の案内人はメアリであるべきだ。
ソウルハッカーズ2にメアリがいないと聞き、絶望。
誰が知る! 誰が知る!(知るか)