女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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アポロンを打倒したその後


第87話 キッチンカー

「アツロウ殿。良い智恵だったぞ」

 

 ……アポロンを倒した後。

 ヨシツネに俺はバンバン肩を叩かれた。

 

 えらく豪快な笑みを浮かべた鎌倉系美形に。

 ……果たし合いに水を差したとか文句言われるかと思ったけど。

 ヨシツネは俺のサポートを智恵と称賛したんだ。

 

 彼にとっては、狩りの獲物相手に罠を掛けて仕留めたくらいの感覚なのかもしれない。

 獲物に敬意を持ったとしても、所詮獲物は獲物だから。

 ああいう精神攻撃のサポートの横やりで、実力発揮を阻んで倒すのはむしろ称賛すべきこと。

 うーん、価値観が違い過ぎる……

 

 そんな風に思っていたら、ライドウさんが

 

「すっかり涼しくなりましたね」

 

 そんなことを嬉しそうに。

 

 アポロンを倒したせいで。

 彼が引き起こしていたあべのハルカス内部を蒸し暑い地獄の日本状態にする魔力が途切れたんだ。

 

 そのせいですっかり涼しく……

 

 というより

 

「寒い!」

 

 ……今度はキングフロストの冷気が効きすぎて、寒気を覚えたんだ。

 慌てて俺は、キングフロストをPC内部に引っ込めた。

 

 

 

「今は11時5分……あと2つの拠点」

 

 腕時計で現在時刻を確認する。

 時計の針は2つとも上の方……11時5分を指していた。

 Vの字だ。

 

「時間は無駄にできませんし。次に行きましょう」

 

 あべのハルカスの外に駐輪していた、自転車の後ろ座席……というか荷台に乗りながら。

 ライドウさんは出発準備を整えている。

 

 そろそろ昼だけど、仕事の方が大事だしね。

 

 自転車を走らせた。

 

 まずは大阪城かな。

 

「まず大阪城に行きましょう」

 

 すると後ろからライドウさんが同じ意見を出して来た。

 何だか、嬉しかった。

 

「分かりました」

 

 

 

 大阪の町は、東京ほどの巨大さを感じないけど。

 決して大きくないわけじゃないし。

 

 東京より、色遣いがうるさい雰囲気がある。

 

 現状の大阪の町は

 通行人は(まば)らだけど無いわけじゃない。

 だから治安が崩壊しているとか、そう言うものは無い印象だ。

 

 あべのハルカスから大阪城までの道は、太い道路をまっすぐ行く感じで。

 特に迷う要素も無い。

 

 そして、その道中。

 結構な頻度でコンビニに遭遇したんだけど。

 

 その中に

 

「あ、キッチンカー」

 

 ライドウさんの呟き。

 聞こえたので視線を向けると、確かにキッチンカーが停車してて。

 

 そこで商売してた。

 多分、何かの法律に違反してそうだな。

 

 ……コンビニの前の道路で商売してたんだよね。

 ここ、多分商売しちゃいけないんじゃないのか?

 

 大阪封鎖で警察が微罪取り締まりどころじゃないから、好き勝手やってんのかね?

 まぁ、2人乗りしまくってる俺らが言えた義理じゃないけど。

 

 ちなみに、何を売っていたのかというと。

 たこ焼きを売ってたんだよね。

 

 8個入りで500円。

 特に安くは無いんだな。




異様に安いたこ焼きは警戒した方がいい。
たこが入っていない場合がある。
(マジで)
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