女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後   作:XX(旧山川海のすけ)

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第93話 豊玉姫と大海神社

 さて。

 まずは大海神社だ。

 

 色々あるけど、まずはそれだ。

 その後、業魔殿で色々調べてみることが。

 

 海遊館から住吉区の住吉大社まで自転車を走らせて50分。

 到着したのは15時30分。

 

 ……もうちょっとで夕方か。

 

 住吉大社の鳥居の前に自転車を駐輪して、大海神社まで歩いて行く。

 境内の中の水場に掛かる橋を渡り、摂社に向かう。

 

「摂社の(やしろ)って、立派な神社でも驚くほど小さかったりしますよね」

 

 大海神社に向かいながら、隣を歩くライドウさんに話し掛ける。

 

「吉備津神社内にある、温羅(うら)神社ってミニチュアみたいでしたよ」

 

 就職してから仕事のための勉強の一環で、大きな神社をいくつか回ったんだけど。

 桃太郎伝説で有名な岡山県の吉備津神社に行ったとき、その敵役である温羅を祀った神社が小さくて驚いた記憶がある。

 

 俺はそのときの経験を語ったんだけど

 

「まぁ温羅は……その……鬼神ですし」

 

 ライドウさんの返しは言い難そうで。

 俺は……しまった、と思った。

 

 ライドウさんは国に仕えているのに、国に盾突いた存在を祀る神社の規模が小さいことに関して話題にはしたくないだろ。

 マズった……!

 

 とはいえ、謝るわけにもいかないし。

 俺は色々迷った末、黙ることにした。

 

 そしてしばらく歩いて大海神社に到着。

 すると

 

 大海神社は普通の神社だった。

 流石に皇室祖先の神を祀る神社はミニチュアなわけが無いか。

 

 ライドウさんはまっすぐに社に向かい、手を合わせ。

 祝詞を唱え始めた。

 

 ……ここでは俺の出る幕はない。

 神社で神様とコンタクトを取るのは、俺には出来ない芸当だしな。

 

 そしてしばらくして。

 

 ポゥ、と社から光の粒子が放射され。

 

 それが結集し、その場に女性の姿が現れる。

 天女の羽衣というか……乙姫様のような着物に身を包んだ女性の姿。

 顔つきは高貴で、お姫様の印象。

 そしてその下半身が……

 

 鮫だった。

 

 これが……女神・豊玉姫……。

 

『妾に何の用じゃ?』

 

 呼び出されたその女性は俺たちを見回し、用件を訊ねて来る。

 俺は

 

「俺たちは帝に仕える者です」

 

 女神に話を訊いてもらえるようにそうハッキリ名乗ったんだけど。

 

『そんなことは知っておる。そこな娘が先ほどそう言いおった』

 

 ライドウさんを目で示しつつ。

 ……ああ。

 

 祝詞の意味が分からなかったけど、そう言う内容だったんだ。

 

 じゃあまあ……

 

「豊玉姫様、現在この地が異国の神々の侵略を受けています……」

 

 この神社の御祭神に向かって、現状説明をし

 助力を願えないかを訊ねる。

 

 それは全部、ライドウさんに任せた。

 まぁ、その様子はしっかり傍で見ていたけど。

 

 ……俺も出来るようになっておいた方が良いもんな。

 

 

 

 豊玉姫は事情を理解して、自身の宝である呪具2つの貸与を約束してくれた。

 それぞれ1回ずつの使用を認めると。

 

 ただ、準備があるから明日の朝まで待てという話で。

 明日また、大海神社を訊ねて呪具を受け取りに行かないといけない。

 

「……今日は外でやることは尽きた感じですね」

 

 豊玉姫との交渉が終わったときにそう呟いたライドウさんに。

 俺は同意の意味を込めて、頷いた。




豊玉姫は正体が鮫なんですよ。

読んでいただき感謝です。
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