女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
「西成区に行くんですか?」
ライドウさんがドライヤーを止めた。
俺はそんなライドウさんに
「はい」
頷いた。
理由は2つある。
1つは、連中がやってることが醜すぎる。
おそらくこの封鎖を起こしたのはメシア教だ。
肌感覚の状況証拠とも言えないようなもので、確証はないけどね。
でも、俺たちの中ではそうなんだ。
だから連中のやってることは……
自分たちで大阪の人たちを命の危機に追い込んで、助かりたければ自分たちの宗教に改宗しろと迫る。
そういう風に映る。
明確な証拠はないけど、放っておくのには抵抗がある。
やめさせたい。
そしてもう1つが
この封鎖の首謀者がメシア教徒であるならば、大阪城攻略のための何か一助になるものを持っているかもしれない。
そういうものは、多ければ多い方が良い。
だから出向いて、対峙してみるんだ。
で、何か持ってそうなら……ブッ倒してそれをいただく。
俺がそういう話をすると
「……そうですね。淀君に全ての希望を預けるのは不安ありますし。攻略の手は複数持っていた方が良いですね」
ライドウさんも賛成してくれた。
今日は観光で来たわけじゃないので、今夜は早々に寝る。
食事は携帯食を齧って済ませ、水はスポドリで補給した。
ユニットバスに洗面台があったので、そこで歯磨きを済ませ。
寝る準備を完了させる。
「電気消しますよ」
部屋の証明は天井からぶら下がる、古めかしい蛍光灯の灯りと。
枕元の手元を照らすための照明1つ。
先に紐を引っ張って天井の照明を消して、続いて枕元の照明を消す。
……天井照明、豆電がついてなかった。
よく確認してないけど、切れてるのか、壊れてるのか、そもそもついていないのか……
俺は手元照明の灯りを頼りに自分の布団に入り、それも消した。
真っ暗になる。
さ、寝よ寝よ。
横になる。
すぐ傍にライドウさんが寝てることを考えると、疚しい気持ちが湧きそうになるけど。
それは理性で蓋をして、寝るに徹する。
……今回の仕事は、俺のことを信頼してくれたからこそ俺を同行者に選んでくれた面は確実にあるはずだし。
その信頼は裏切ったらいけないよね。
で、寝息を立てる努力をしていたら
「……アツロウさん」
ライドウさんが俺を呼び
俺が
「何ですか?」
返事をすると。
こんなことを言って来た。
「……この一連の大仕事が終わったら、お休み、まとめて貰えると思いますので」
一緒に旅行行きませんか?
葛葉四天王を襲名した人間は、国の許可が無い限り国外に行けないので、国内旅行に限られますけど……
そんなことを言われてしまう。
ライドウさんが、俺との旅行を望んでくれてる……!
俺は
「良いですね! 行きましょう!」
これ以外、言葉が無かったよ。
寝なきゃいけないのに、興奮してしまうのはマズいんだけどね。
仮面ライダーアモンでは、メシア教徒なりの正しさは書きましたけど、こっちでは徹底して悪ですね。
こっちでは大破壊起きてませんので、迷惑な新興宗教でしかないのです。
読んでいただき感謝です。
ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価をお願い致します。
(反響を実感できるのは書き手の喜びです)