女神異聞録デビルサバイバー外伝 アツロウENDその後 作:XX(旧山川海のすけ)
次の日。
俺たちは予定通り、大海神社に出向いた。
そして社の前で、ライドウさんが祝詞を上げて。
呼び出された豊玉姫に
俺たちは2つの拳大の宝玉を渡される。
青い宝玉と白い宝玉だ。
『青い珠が
使用を許すのはそれぞれ1回。決して誤るでないぞ。
そんな念押しをされる。
……りょーかいっす。
しかし……これがあの山幸彦が海幸彦をワカらせるときに使用したという神宝か……。
古事記には「山幸彦がこの2つの神宝を使用し、これまで彼に怒りをぶつけて困らせて来た海幸彦を溺れさせたり助けたりを繰り返してワカらせました」とある。
……兄貴が怒っていた原因、弟の山幸彦が兄貴の釣り針を紛失したせいなんだけど。
しかも、そうなった原因は弟からの提案の結果だし。
神話は理不尽だよなぁ……
俺は本物の神宝を手にして、そんなことをぼんやりと考えていた。
そこに
「アツロウさん、しっかり預かってくださいね。皇祖神から預かったアイテムなので」
ライドウさんが俺にそんなことを。
「あ、はい」
俺はその2つのアイテムを、ノーパソを入れてる安物のリュックに仕舞う。
パソコン用に用意したリュックなので、まだ収納場所に余裕あるからね。
そのまま俺たちは海遊館に向かった。
中は昨日同様、人間が追い出された状態で。
大水槽への侵入口に辿り着くまでの間、何度か悪魔に遭遇し、倒したり仲魔に加えたりした。
仲魔……
これがあるからね。
昨日、手間がかかるのを引き換えに、フィネガンから提供して貰った違法ソフト「悪魔合体アプリ」の出番だ。
「アツロウさん、何をなさってるんですか?」
大水槽の入り口。
本来は水槽の手入れだとかなんかで、ダイバーが潜るために設置されている箇所。
そこで水で波打つ侵入口を前にして、俺はノーパソを弄ってた。
「入る前に最後の準備ですよ」
悪魔合体アプリを使用している間は、仲魔召喚プログラムの使用はできない。
そういう仕様らしい。
なので準備は侵入前に済ませないと。
俺たちがここまでに仲魔に引き込んだ悪魔は……
妖獣ケートス。
星座のクジラ座の元ネタになった海の怪物。
そしてもう1度仲魔に入れた鬼女マーメイド。
妖獣ケートス×鬼女マーメイド
この合体で作れるのは……
神獣ペガサス。
……おお。
飛行能力あるから是非欲しい。
しかも電撃魔法が得意とある。
それに、確かペガサスはポセイドンがメデューサに産ませた子供だったはず。
その意味でも都合いいじゃん。
俺はアプリの「合体を実行しますか?」って最終意思確認にOKを出した。
するとノーパソの画面が暗転し。
しばらく沈黙。
……一応フィネガンに流れは聞いていたので不安にはならなかったけど、もうちょっと何とかならなかったのか?
パソコンが壊れたかと誤解するじゃん。
そのまま見守り
そしてパソコン画面が復活したとき。
そこには合体成功の文字と、合体結果の神獣ペガサスの文字。
その下に、新しく作成された契約同意書の画像が表示されている。
よっしゃ!
「……準備完了です。行きましょうライドウさん」
俺はそう言って、大水槽に突入する際に必要とされる悪魔たちの召喚準備に入った。
本妻と愛人の子と一緒にポセイドンに挑む!
読んでいただき感謝です。
ここまでの物語が面白いと思って下さった方、是非評価をお願い致します。
(反響を実感できるのは書き手の喜びです)