防振りにウェザエモンをぶち込むって事 作:こくとうまんじゅう
《ユニーククエスト》探索が始まってから、10日経過した。4日目にカナデからの情報共有があり、【楓の木】のメンバーは一層で捜索をしているのだが
「見つからないよぉ!」
「メイプル、普通はこうやって地道に探すの。というか、メイプルが見つけすぎなの。」
なんかサリーに注意された…。私は楽しんでるだけなんだけどね〜。
私たちは二人一組みで搜索していた。
「そろそろ暗くなってきたし、今日はもうここまでにする?」
「そうだね。クランハウスに戻ってログアウトしよう。」
そうして私たちが戻ろうと踵を返した時、山壁に光り輝き、夜を幻想的に彩っている苔達を見つけた。
「ねえサリー、とっても綺麗だよ!」
そう言ってサリーを見ると、何か訝しげ表情をして、何かを悩んでいるようでした。何か思うところがあるのかな?
「確かに綺麗だね。だけど…」
サリーはある一箇所を指で指している。あそこに何か…ってあれ?
「ここだけ苔が光ってない?」
「そう、何かありそうだし、少し調べてから帰ろう。」
そして私達は光っていない苔の周辺を調べ始めた。とりあえずその苔を触ってみようかな。
「ギミックなのか…それとも意図的に…?でもこんなこと攻略サイトに書いてなかった…って、うわぁッ!?」
私がそこを触った瞬間、山肌が崩れていき、小さな洞窟が出てきた。
奥からは赤い光が漏れ出ている。
「ねぇサリー!この奥に何か繋がってるよ!まだ日が完全に落ちてないし、少しだけ見に行かない?」
「そうだね。もしかしたら時間帯や条件が噛み合わないと見つけれないギミックかもしれないし」
その洞窟を歩いてから少し経ち、私達は赤い彼岸花が咲き乱れ、その中心に枯れ木のある開けた空間に出た。見上げればそこに洞窟の天井はなく、現実のそれよりも巨大な丸い満月がその光を夜風と共にこの赤い花畑へと注いでいる。
地面が浮いているわけでも、物理的にあり得ない光景であるわけでもない。少し頑張れば現実でも再現できそうな景色だが、何故だかこれまでに見た何よりも幻想的に見えた。
「わぁ!綺麗な景色だね!」
「これ、もしかしたら隠しステージ?えーと、ここは【秘匿の花園】?こんなステージ、掲示板や攻略サイトには無かった…。もしかしなくとも、私たちが第一発見者!?」
そうサリーが上機嫌に話していると。何処からか、微かだが歌が聞こえてくる。
「?何か聞こえる。」
「歌?誰かが歌ってるのかな?」
私たちは中心にある瓦礫に近づいていくと、ショートボブの髪を揺らした女性が見えてくる。それだけ聞けば普通のNPCだが、問題なのは後ろの光景が透けて見え、幽霊のように見える。
「あら…ここに人が来るなんて久しぶりね。はじめまして。私の名前はセツナ。よろしくね。」
それは、幽霊とは思えないほどハキハキとした喋りと笑みで、私たちに話しかけている。しかし、この場には“あの”サリーがいる。“あの”ホラー絶対無理勢のサリーがだ
「え“ッ………
キャァァアァァ!!!???」
そこから私はセツナさんと一緒にサリーを諫めた。サリーが落ち着くまで10分ぐらいかかってしまった。
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「突然すみません!そしてはじめまして!私はメイプル、こっちはサリーって言います!」
「こ、こんにちわ…」
サリーはさっきまで泣いていたため、若干目の辺りが赤い
するとセツナがメイプルを凝視し、何か関心していた。
「メイプル…あなた、【かつての夢】と“あの子”のスキルを持って…ふふっ。しっかり“人”を知ることができたのね。」
「え、ええーっと…?」
「ふふっ。ごめんなさい。懐かしい人を思い出しちゃった」
「もうあの子は、とっくに死んでいるのでしょうけど、あなたのお陰で懐かしい記憶を思い出したわ、ありがとう」
「えっと?どういたしまして?」
どう返答すればいいか考えているうちにタイミングを逃したのか、セツナは私から視線を外してしまった。
「突然なんだけど、2人に聞いてほしい話があるの。聞いてくれるかしら?」
『ユニークシナリオEX「此岸より彼岸へ愛を込めて」を開始しますか?』
へ?
私たちは2人は顔を見合って、
「「ええぇぇぇぇ!!??」」
私は本日一度目、サリーは二度目の大声をあげることになった
みなさん知ってのとうり、セツナのいう“あの子”はメイプルのスキル「機械神」希空入手クエストに出てくる「一代目のことです。」
ウェザエモン討伐後に他のユニークモンスター編もやる?
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“深淵”のクターニッド
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“夜襲”のリュカオーン(分け身だけ)
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“天覇”のジークブルム
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“冥響”のオルケストラ
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この小説は短編小説なんだよ!(要らない)