デカデカの実を求めて!   作:ナットーごはん

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エスネのパーフェクト保健体育

 麦わらさん達を混じえた、お兄さんおかえりなさいパーティ☆ は、とても楽しい時間となった。

 

 皆で一緒に盛り上がってわいわいしているお兄さん。

 そんなお兄さんを見て、レイさんもシャッキーさんも久しぶりに笑っていた。

 ああ……良かったなぁ、嬉しいなぁ……

 幸せそうな家族の姿を見ていると、思わず涙が溢れてしまう。こんな日が戻ってくるのを、私はずっとずっと待っていたんだ……

 

 

 

 

 

 

 楽しい宴も終わり、夜がやってきた。

 

 お腹はいっぱい。

 歯を磨いて、お風呂に入って……後は寝るだけ。パジャマに着替えた私は自分の部屋へと向かう。

 

「……あ」

 

 そうして、自分の部屋のドアを開けようとしたところで……私はピタリと止まった。

 部屋の中にお兄さんの気配を感じたからだ。(見聞色)

 

「くんくん……うん。お兄さんだ」(見聞色?)

 

 久しぶり過ぎて忘れていたが、そういえばここはお兄さんと私の共同部屋であった。

 つまり、これから私は、お兄さんと同じ部屋で、一夜を過ごすという訳で……

 

「…………!!」

 

 私は慌てて脱衣所へと戻った。

 そして今着ているパジャマを脱いで、別のパジャマ……できるだけ可愛くて、脱がしやすいやつに着替える。

 

「し、下着も……かえよう……! いちおう……!」

 

 黒いやつに……! う、上は……着けなくてもいいかな……

 

「ううぅ……自分で言うのもなんですが……ヤる気満々みたいで、凄く恥ずかしい……」

 

 着替え終わった自分の姿を鏡に映して確認してみる。

 お風呂あがりで上気した頬……

 セクシー系のパジャマ……

 それでいて上の下着はつけていないので……胸元は薄っすらと……

 

「こ、こんな姿を見たら……お、お兄さんは……ケダモノになってしまうかもです……!」

 

【エスネ、もう俺……我慢できない……!】

【だ、ダメですお兄さん……私たちは、兄妹なんですよ……?】

【そんなの関係ない! 愛してるよ。ハニー!】

【ああああ〜〜♡♡ らめぇ〜♡ ダーリン〜〜♡♡】

 

「なんちゃって! なんちゃって〜〜!! えへへへ〜♡♡ お兄さんたら〜♡ ほんとエッチなんだから〜♡♡」

 

 自分の妄想に、私はビクビクと身悶える。

 

「はぁはぁ♡ まだ見ぬヴィオラさんにモネさん……ごめんなさい。もしかしたら今日……私はお兄さんの女にされてしまうかもしれません……♡」

 

 お兄さんが故郷に残してきたとされる、おっぱいの大きい美女二人……ヴィオラさんとモネさん。

 お兄さんはきっと……彼女たちの事が好きなのだろう。

 

 だから私はお兄さんとは結ばれてはいけないと……そう考えていた。

 

 だけど、よくよく考えてみたら……既に二人もいるんなら、私もそこに入っちゃっていいんじゃないかと思ったのだ。

 つまり私もお兄さんのハーレムメンバーに加えてもらう……♡

 

 昼間の感じを見る限り、お兄さんはちゃんと私の体に欲情してくれる。

 ならば、精のつく料理をいっぱい食べさせて、とびきりエッチな格好で誘惑して、お兄さんの理性を崩壊させてあげれば……そのままなし崩しに……

 

「えへ♡ えへへへへへ♡」

 

 ヴィオラさん。モネさん。これは抜け駆けではありません。

 お二人よりもほんのちょっとだけ早く……お腹をポッコリさせてもらうだけですから♡

 

「す〜は〜…………よし!」

 

 部屋の前で深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、私はゆっくりと自分の部屋のドアを開いた。

 すると、そこでは……

 

 

「zzz〜……zzz〜……」

 

 お兄さんが、もう寝ていた。

 

「………」

 

 

 お酒が入っているからか、それとも久しぶりの実家のお布団で落ち着いたからか、お兄さんはぐっすりと深い眠りについてる様子。

 これはちょっとやそっとじゃ起きない感じだな〜。

 

「……はぁ……結局は、私一人、勝手に盛り上がっちゃってただけか……」

 

 お兄さん誘惑作戦は、始まる前から終わっていたという……そんなオチ……

 まあでも、これはこれで良かったのかもしれない。

 焦る必要はない。これからゆっくりじっくりとお兄さんには私を好きになってもらおう。

 そしていつの日にか、なし崩しなんかではなく……しっかりガッツリ抱いてもらおう。

 

「うふふ♡ 覚悟しておいてくださいね。絶対私にメロメロにさせてあげますから♡ お兄さん♡」

 

 そう小声で呟きながら、私は寝ているお兄さんのほっぺたを、小指でぷにぷにつつく。

 ちょっとしたイタズラ心。そのつもりだった。しかし……

 

「ん、んんぅぅ……むにゃぁ……れろっ……」

「ふあっ!?♡♡」

 

 ペロリと、指を舐められてしまった。

 その瞬間、お腹の奥の方が、キュン♡ とした。

 さらにそのまま──

 

「……はぷっ、ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ……」

「うやややぁぁあぁ〜〜ッ!?♡♡♡」

 

 指を舐め回される、しゃぶられる、吸われる。

 お腹がキュンキュンキュンキュンッ♡ え? なにこれ? やばい……!!

 

「うみゅ……ッ、お兄さん……だ……めぇ……♡」

 

 慌ててお兄さんの口から指を引き抜いた。

 

「はぁはぁはぁ……♡」

 

 い、いきなりしゃぶられるとは思わなかった……

 ビックリした……

 口から指を抜かれたお兄さんは、失ったおしゃぶりを再度求めるようにして口をちゅぱちゅぱ動かし続けている。

 

 キュンキュンキュンキュンキュ〜〜ンッッ♡♡♡

 

「いやぁ……ん♡ お、おお兄さん……♡ そ、そんなに……エスネの……す、吸いたいんですか……?♡」

 

 恐る恐る、私はお兄さんのほっぺたに小指を持っていく。そしてそのままゆっくりとお口の方へ指をスライドさせていく。

 指先に割れ目の感触……お兄さんの口の端だ。

 ドキドキドキと心臓が脈打つ。

 しばらくそのまま放置していると……

 

「んん、んんん……あむっ」

「うっ!?♡」

「ん……ちゅ〜、ちゅ〜、ちゅ〜……」

「ふぎゅ……っ!?♡ あ゛……♡ おにいひゃ……ッッ♡♡♡」

 

 お兄さんが私の指にしゃぶりついて、ちゅぱちゅぱと吸い始め……た……ッ!

 や、やっっっべぇ……♡♡ これやっべぇぇ〜♡♡

 ダメ……だ……! このままだとキュン死にしてしまう……! こ、これだけで私……!

 

「イ──ッ!?♡♡♡ す、ストップ……!!」

 

 指を離す、ちゅぽっ……

 

「はぁはぁはぁ……ッ♡ あ、危なかった……」

 

 指を吸われただけでっていうのは……流石に……変態過ぎる……

 こ、こんな姿を見られたら、お兄さんに引かれてしまうかもしれない。好きになってもらえなくなる……!

 

「うゅぅぅ……♡」

 

 しかし、この行為には抗いがたい魔力のようなものを感じてしまう。

 さっきお兄さんをメロメロにさせてやるって誓ったばっかりなのに、私の方がメロメロになってどうするんだ? でも、これ、ゾクゾクする……♡

 

「も、もう一度だけ……♡」

 

 唇に指を向ける。ちゅぅ〜っと吸い付かれる。指を引く。ちゅぽっと離れる。

 

「あう……♡」

 

 指を向ける、ぷちゅっ……指を離す、ちゅぽっ……指を向ける、ぷちゅっ……指を離す、ちゅぽっ……

 まるでお兄さんが、私の指に何度もキスをしているかのような……

 

「………………ごくり……」

 

 思わず生唾を飲み込む。や、やばい……!? 私、今、物凄く……

 お兄さんにキスしたくなってる……

 

「はぁ……あぁ……うぅ?♡」

 

 あの何かを求めるように、むにょむにょ蠢いているお兄さんの唇……

 あそこに自らの唇を差し出したら……ど、どうなっちゃうのだろう?

 

「や、あ……!? な、何をしようとしているの? 私……! と、止まれ! 止まれ私! お兄さんに近づくな! 私! ふ、ぁ、うう……!?」

 

 仰向けに寝転がっているお兄さん……

 その上に覆いかぶさるようにして、私はゆっくりとお兄さんに迫っていく……

 自らの唇を、お兄さんの唇へと近づけていってる……

 

「いやぁぁ……♡ だ、ダメでひゅ……お願い止まって……! 私……! こんな、寝込みを襲うような真似、ぜ、絶対ダメ……! キス、だめ……! チュー、だめぇぇ……あっ♡ うう……♡ でも、したい……♡ お兄さんとキスぅ♡ したいぃ……♡ ちゅ、ちゅ〜♡ って……♡ お兄さんとちゅ〜♡ はぁはぁはぁはぁ♡ らめぇ♡ でもらめなのぉ〜♡ ストップ私ぃ〜♡」

 

 頑張って止めようとしているけど、体の動きが止められない。お兄さんと私の唇の距離、残り5cm、4cm、3cm……

 

「あっ♡ はぁはぁはぁはぁはぁ……♡ んぁぅ……♡ もう我慢できません……♡ ごめんなしゃいお兄さん……♡ 私の……初めてぇ……捧げましゅぅ……♡」

 

 2cm、1cm、そして──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ジーー……なにしてるの? エス姉』

「ひやあううッッ!!??」

 

 突然背後から声をかけられた事で、私はガバッと身を引いた。

 

「で、でで、デンちゃん!?」

『ジーー。そうだよ。デンスケだよ』

 

 そこにいたのは、お兄さんの電々虫である、デンスケことデンちゃん。彼女もこの部屋にいたのか……

 

 宴の席にて、デンちゃんの事はお兄さんからだいたい聞いている。

 インペルダウンやカマバッカ王国で、お兄さんの事を色々と助けてくれたらしい。

 デンちゃんは世にも珍しい、悪魔の実を食べてしまった電々虫で、今も天使モードの姿で私の事をジーーっと見つめている。

 うぅ……気まずい……恥ずかしい……

 

『ねぇ、エス姉』

「は……はい……」

『今、ご主人のこと……』

「うゅぅ……」

『食べようとしてた?』

「してませんよ!!?」

 

 ……少なくとも食事的な意味では食べようとしていない。

 

『でもエス姉、ご主人におくち近づけてた……』

「そ、それは……そのぅ……」

『ジィ!! やっぱり食べようとしてたんだ! ご主人はエサじゃないから食べちゃダメ!!』

「だから違いますって! 私はただ、お兄さんに……ち、ちちち、ちゅー……しそうになってただけで……」

『ちゅー?』

 

 デンちゃんはこてんと首を傾げた。

 

『ちゅーって……おくちとおくちくっつけるやつ? 人間がたまにやる』

「は、はい……キスともいいます」

『インペルダウンでたまに囚人たちがやってたよ。デンスケ見てた』

「…………それは……あまり考えたくない光景ですね……」

『映せるよ。見る?』

「見ません」

 

 何が悲しくて犯罪者同士のキスシーンなんて見させられなきゃいけないのか。私はお兄さん以外に興味はない。

 

『ジ〜〜。ねェ、エス姉。ちゅーって何なの? 何のために人間はちゅーをするの?』

「え? えっと……それは……ですね……」

『ニン』

「あ、愛を……確かめ合うため……? ですかね……」

『???』

「に、人間はですね……唇と唇を合わせて、愛を確認し合うんですよ。むちゅ〜♡ ぷちゅ〜♡ れろれろ〜って♡ あ、愛し合う男女なら……それはもうねっぷりと絡み合わせます……!」

『へー、そーなんだ。それじゃあデンスケもご主人とちゅーしてみるね』

「え」

『ご主人〜。デンスケはご主人のこと好きだよ〜。ん〜』

 

 そう言ってデンちゃんは、お兄さんの唇に自らの唇を近づけていって──

 

「って、待て待て待て待て!! 待ちなさい!!」

『ぶぎゅぶじィ゛イ゛〜〜ッ!?』

 

 すんでのところで私はデンちゃんのほっぺたを掴んでその行為をやめさせた。

 

『な、なにひゅるの、エス姉ぇ〜……』

「はぁはぁ……! い、いいですか? デンちゃん。キスは勝手にしてはいけないのです!」

『ジ?』

「相手の同意が必要なのです!」

『……でもさっき、エス姉勝手にご主人にちゅーしようとしてた……』

「そ、それは……するフリまでならセーフなのです! だから私のはギリセーフです!」

『ジ〜〜……人間て難しい……』

 

 デンちゃんはむむむ〜と腕を組む。そしてジジジ〜と声を上げたあと、自分の体を指差した。

 

『ねぇ、エス姉。人間についてもっとちゃんと教えて! デンスケね……自分の体についてもよく分かってないの』

「じ、自分の体なのに?」

『ニン。おっぱいは好きな人にしか触らせちゃいけないって事は習ったけど……それしか知らない』

 

 そう言ってデンちゃんは自分の胸をむにゅむにゅと揉み始めた。

 お兄さんが見たら鼻の下を伸ばしそうな光景だ。

 

「に、人間の体について教えてほしいって……そんな事言われても……」

『ダメ?』

 

 私はう〜んと考える。

 もしもデンちゃんが、このまま何の知識も持たないままだったら……

 

【うお〜い! そこな天使娘!】

【ジ? デンスケのこと?】

【そうだえ。お前! わちきと一緒に、気持ちいい〜事をするえ!】

【気持ちいいこと? わかった! する!】

 

 デンちゃんは見知らぬ変態に騙されて、襲われ犯され……そして望まぬ形でお腹ポッコリ……ひぃいい!!

 か、考えただけで吐き気がこみ上げてきた。

 そんな悲劇が起こらないよう、デンちゃんにはしっかりとした性知識を身につけてもらわないといけない!

 

「わ、分かりました。それじゃあデンちゃんには……人間の体……ひいては正しい性知識についても学んでもらいましょう」

『お〜、パチパチ〜。お願いします、エス姉せんせ〜!』

「はい。ではまず……好きな人以外におっぱいを見せたり触らせたりしてはいけない……っていうのは知ってるんですよね?」

『うん。オカマにならった』

 

 何故オカマ……?

 

「そ、それでですね……おっぱいと同じように、凹凹凹も好きな人以外には見せたり触らせてはいけません」

『凹凹凹? 凹凹凹ってなに?』

「デンちゃん。スカートをめくり上げてみてください」

『? こう?』

「はい! ここです! ここのところ! ここが凹凹凹です!」

『ジ!? ここって凹凹凹って言うんだ!』

「そうです。凹凹凹って言うんです!」

 

 デンちゃんのスカートの下はノーパンだった。説明しやすくてちょうどいい。……明日、パンツを買ってあげよう。

 

「凹凹凹は女の子にとって、特に大切な場所です」

『ふむふむ』

「おっぱい同様、男の人はここをとてもいやらしくて気持ちの悪い目で見てきます。サイテーです」

『サイテーなんだ』

「はい。だからおっぱいも凹凹凹も、お兄さん以外の男性には決して見せてはいけないのです。分かりましたか?」

『ニン! おっぱいも凹凹凹も! ご主人以外の男には見せないし触らせない!』

 

 ハーイと元気よく手を上げるデンちゃん。うんうん。きちんと理解してくれている。

 

『エス姉! しつもんです!』

「はい。なんでしょう」

『凹凹凹は、何のためにあるの?』

「お兄さんの凸凸凸を凸凹する為です」

『凸凸凸?』

 

 デンちゃんはまたもやコテンと首を傾げた。

 

「デンちゃんは人間の男の人と、女の人の体の違いは……分かりますか?」

『えっと……おっぱいがあるかないか?』

「まあそれも一つの大きな違いですね。でもそれだけじゃありません」

 

 私は自分の体を指差した。

 

「まず人間の女の子はですね……個体差はありますが、お胸があって、線が細くて、凹凹凹があって、カッコイイ男の人を見るとメロメロ〜ってなっちゃう、そんなお馬鹿な生態をしています」

『そーなんだ』

「それに対して男の人は……これも個体差はありますが、全体的にゴツくて、粗暴で、柄が悪くて、臭くて、常にエロい事ばかりを考えている……非常に気持ち悪くてサイテーな生き物です!」

『ジ、ジ、ジィ……』

「私も昔、襲われかけて殺されかけた事があります。デンちゃんも気をつけてくださいね」

『わ、わかった』

 

 デンちゃんはブルルっと震えた。

 

「そんな気持ちの悪い物質の多い男の人ですが……唯一の例外はお兄さんです」

『ジ! ご主人!』

「そう。男の人の中でも……唯一お兄さんだけは優しくて、カッコよくて、可愛くて、頼りになって、面白くて、清潔で、心が綺麗で、顔も良くて、仕草も素敵で、良い匂いで、色気もムンムンな……完璧存在と言えるでしょう!」

『おー! やっぱりご主人は凄いんだね! デンスケもそうだと思っていたよ! うんうん!』

 

 ドヤ顔を決めるデンちゃん。可愛かったので頭を撫でてあげる。

 

「はい。そんな感じで違う男と女ですが……一番の違いはやっぱり凹凹凹と凸凸凸ですね」

『凹凹凹と凸凸凸』

「さっきも言った通り、女の人には凹凹凹がありますが、男の人は凹凹凹の代わりに凸凸凸があるのです」

『ジーー、それってどんなの?』

「え? ど、どんなのって……そ、それは……」

 

 私はチラリと寝ているお兄さんの方に視線を向けた。

 うーん、どうやって説明しよう……直接確認する訳にもいかないし……そんな風に頭を悩ませていると……

 

『あ、そっか。直接確認したらいいよね』

「え!? あ、ちょっ! で、デンちゃん!?」

 

 私が止める間もなく、デンちゃんはお兄さんの履いているズボンに一切の躊躇もなく手をかけると、そのまま勢い良く……

 

 ズルリッ

 

 パンツごと、ずり下ろしてしまった。

 

「あ……デンちゃ……あああ……ッ!!?」

 

 ずり下ろした事により、お、お兄さんのが……目の前にさらけ出されてしまって……!!! わっ!? わっ!?

 

『ジ〜〜』

「かふはっ!?♡ お、おに、お兄しゃんの……凸凸凸ががががぁ……♡♡ しゅご……しゅっご……♡♡」

『わー……なんか生えてる……変な形……これが凸凸凸? ねぇ、エス姉。………………エス姉?』

「………………ッッ♡♡♡」

 

 ヤバイ……これはヤバイ……

 さっきまでキュンキュンしていたお腹が、今度はズクンズクンしてきた……

 私のお腹が、お兄さんの子孫を残させろと、暴れているのが分かる。いや、でも、ストップ! スト〜ップ!! 寝てる隙に……だなんて、そんな事、人としてヤッちゃいけない!!

 

「はぁ゛……ッ♡ あ゛あ゛あ゛……ッ♡♡ お゛ぁ゛あ゛ぉ゛お゛〜〜♡♡♡♡」

『エス姉こわいよ……怪獣みたいな声ださないで』

「す、すみません……ッ♡ し、深呼吸して落ち着きますね…… すぅ〜〜……はぁ〜〜……すんすん♡ お゛っほ♡」

 

 に、ニオイがぁ……♡

 

『……ねぇ、エス姉。これが凸凸凸?』

「さ、さわ……触っちゃ……だめですよ!? 凸凸凸は、お、男の人の急所でもあるので……」

『へ〜? これを……どうするんだっけ?』

「ど、どうするか……? そ、それは……♡」

 

 私はゴクリと生唾を飲み込む。

 これは単なる教育……間違った知識を与えてはいけないから、生物として当たり前の事を言うだけ。だから、問題ない! 口にしても、いいのだ……!

 

「……お、凸凸凸は、凹凹凹に、凸凹します♡ そ、そして、〽〽〽〽〜って、〒〒〒〒します。そしたら凸凸凸と凹凹凹が〰️〰️合って、♡♡♡♡♡ってなって! そ、そしたら凸凸凸が♩♩を凹凹凹の奥に……」

『!? ??? ……ジ? ジィ〜?? せんもんよーごが多すぎて分かんないよぉ……』

「よーするに子作りです!!!!!」

『こづ……くり?』

 

 そこでようやく、デンちゃんの頬がうっすらと赤く染まった。

 

『…………凸凸凸を、凹凹凹に、凸凹で、子作り?』

「そうです……ッ!」

『じ、ジ〜〜』

 

 デンちゃんの頭の輪っかが、ふわふわと不規則に揺れ始める。

 

『こ、これを……ここに……?』

「そうです」

『そうすれば……子作り……?』

「子作りです!!」

『ジィィ〜〜〜〜……!! なんかよく分かんないけど、ドキドキしてきた……!』

 

 自らの下腹部をおさえモジモジするデンちゃん。分かる。分かるよデンちゃん!

 お兄さんの……を……前にして、私もドキドキしっぱなしだから。

 

「さ、先に言っておきます。キスと同様……子作りも相手の同意がないとやっちゃいけません。無理やりとか、寝ている隙にとかは……サイテー行為なので絶対やってはいけません」

『う、うん……』

「さらに、子作りには必ず……愛が必要なのです!」

『あい?』

「愛とは……現代科学でもまだ解明されていない……この世で最も尊い感情です。その人の事を思うだけで、キュンキュン♡ しゅきしゅき♡ あいしてりゅ〜♡ ってなる、そんな特別な感情なのです」

『で、デンスケ……まだ分かんない……』

 

 悲しそうな表情を見せるデンちゃん。そんなデンちゃんの頭を、私はポンポンと撫でる。

 

「大丈夫。デンちゃんもきっといつか分かりますよ」

『ほんと?』

「デンちゃんはお兄さん……ご主人のこと、好きですか?」

『好き! 大好き! ……でもキュンキュンていうの、よく分かんない……』

「好きという感情が育っていけば……いつしか恋に、そして愛へと変わっていきます。焦らなくても、デンちゃんはもう、愛を知る扉の前に立っているのです」

『そうなの!? やったー!』

 

 デンちゃんは嬉しそうに笑うと、お兄さんの左耳に顔を寄せた。

 そしてそのまま……

 

『ご主人。いつかデンスケも“愛”を覚えるから……その時は、ご主人の赤ちゃん、デンスケに産ませてね♡』

 

 そんな事をボソリと囁いたのだった。

 眠っている状態でも、お兄さんはその言葉を聞き取れているのか、色んなところがぴくぴくと反応している。

 むぅ……

 

 私はデンちゃんとは反対方向、お兄さんの右耳へと顔を寄せた。そして……

 

「お兄さん……♡ エスネはもう“愛”をしっかり理解していますから……だから、お兄さんさえその気になってくれれば……いつでもお兄さんの赤ちゃん♡ 産んであげられますからね〜♡」

 

 ……そのように口にした。

 すると、そんな私の声に反応してか、お兄さんがさらにビクビク震え出す。

 

「zzz……ふ、ふがっ!? ぬぬぬ……zzz……」

 

 うわぁあ〜♡ 可愛い〜♡

 こうなるともっともっと反応させたくなってしまう。私はさらにお兄さんの耳元で囁き続ける。

 

「お兄さん」

「zzz……」

「に ん し ん♡」

「zzz……んっ」

「こ づ く り♡」

「ぐご……っ!? ご……zzz……」

 

 へ〜? お兄さんて、そういうワードに反応しちゃうんだ〜♡

 

「妊娠♡ 妊娠♡ に〜んしん♡ 子作り♡ 子作り♡ こ〜づくり♡」

「ふ……ぎ……が……zzz……ッ!?」

『ジ〜! デンスケも言う! 子作り〜子作り! ご主人の赤ちゃんを〜、デンスケ、いっぱいうみうみ〜』

「ぶが……ッだ!? ……ぼ……zzz……」

 

 寝ながら反応。可愛すぎるお兄さん。

 

「うふふ♡ お兄さん好き……♡ だぁい好き♡ お兄さんの赤ちゃん、エスネもいっぱいうみうみしたいです〜♡」

『ジ〜! デンスケもぉ! デンスケもご主人の赤ちゃんいっぱいうむ! うむから!』

「ほ〜ら♡ お兄さん♡ だ〜いすき♡ だから子作り♡ いっぱいしよ♡ 子作り♡」

『ジーー! 子作り〜♡ 子作り子作り〜♡』

「『こ づ く り ♡♡♡』」

 

「zzz……ふへはひッ!?」ビグッ

 

 

 

 

 

 

 あ……噴水……♡

 

 

 




感想、高評価が僕のヤる気スイッチです。

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