さて、ペローナをまじえての俺の1年間の修行が始まった。
自分で言うのも何だが……かな〜りハードなメニューコースとなっている。
という訳で、俺の1日の修行スケジュールをここで発表しちゃいたいと思います! 心せよ!
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まずは早朝。
起きて、一発抜いて、歯を磨いて、顔洗って、一発抜いて、身嗜みを整える。
そしたら庭でラジオ体操をして、徐々に体を目覚めさせていく。そこから、筋トレ、ストレッチ、走り込みなど……覇気を使わないトレーニングで基礎の身体能力を鍛えていく。
……
続いて、朝。
朝食を食べたら、すぐに実戦トレーニング。相手をしてくれるのは……なんとレイさん。
覇気の基本はもう既に習い終わっているので、あとは実戦形式で直々に鍛えてくれるってさ。
よくよく考えたら海賊王の副船長が直々にって、めちゃくちゃ贅沢な話だよな。教えてくれるレイさんの為にも、絶対に強くなろうと思った。
「そら! ライン! 武装色の強度が甘いぞ!」
「いっでぇえっ!! ちょ、待って……」
「待てと言ったら敵は待ってくれるのか? そら! そら! そら!」
「いでっ! あげっ! ほげぇ!!」
普段は甘々パパであるレイさんだが、修行の時だけはかな〜り厳しい。
俺の苦手な武装色をメインに鍛えてくれるのはありがたいんだけど、それはもうスパルタだった。
全然勝てる気がしない。
……
お昼。
昼食を食べて、1時間の休憩タイム。
ぐーすかぴーすか疲れを癒やし、ついでに性欲も発散する。……三発くらい。
……
休憩が終わったらいよいよ精神修行の始まりだ。
ペローナに手伝ってもらってのメンタルトレーニング。相手の心をへし折るネガティブホロウをペローナに撃ってもらい、それを俺が受けるのだ。
「ホロホロホロホロ! それじゃあ行くぞライン! ネガティブホロウ!!」
「う゛……っ!」
このトレーニングで大事なのは、落ち込まない事……ではない。
どれだけ落ち込んだとしても、決して乱れる事のない“覇気”を身につける事だ。
「……チビですみません……死のう……」
ペローナの攻撃を喰らい、ズーンと落ち込まされる俺。
……ここまではいい。問題はここからだ。
この状態で、覇気を……維持する……! 頑張れ! 俺……! おりゃあ!
「ふ……う……うぅ……! あ…… 無理だ……死のう……」
「ホロホロホロ! 私の自慢の奥義、そう簡単に克服されてたまるかってんだ!」
残念ながら……失敗。
やっぱ精神乱れると、難しいな……覇気って……
「はぁぁ……やっぱり俺には無理だったんだ……サイテーだ……俺なんかじゃ故郷を救うなんて、絶対にできない……このまま死んだ方がマシだ……ううぅ……」
「ホロホロホ…………お、おい……? 大丈夫か……?」
「だいじょ……ぶぇない……俺はもう、ダメだ……」
「そ、そんな事ないって! ラインは頑張ってるぞ? き、きっといつか出来るようになるって! ファイト〜!」
ネガティブの能力者さんが、ファイト〜って……
……
ネガティブ修行が終わったら、次はポジティブ修行である。
ポジティブ修行とはなんぞや? と思うかもしれないが、ようするにネガティブとは真逆……幸せ過ぎる精神状態の中で、覇気を乱れさせないようにする特訓である。
見聞色の覇気はネガティブな感情だけでなく、幸福で緩みきった精神状態でも乱れてしまうので、これはそれを鍛える特訓なのである!
そして、そんな俺のポジティブ修行に付き合ってくれるのは──
「さあ! お兄さん! ポジティブ修行の時間ですよ♡」
──ご存知、俺の兎妹。エスネである。
ポジティブ修行をするにあたり、俺にとってのポジティブとは何じゃろな〜? と、悩んでいた時の話だ……
「お兄さんにとってのポジティブですか? それって……おっぱいじゃないんですか?」
エスネは平然とそう答えやがった。
なんでやねん! と否定してやりたかったが……ビックリするくらいしっくりきてしまったので、否定する事は出来なかった。悔しい。
確かに俺、おっぱいに包まれている時、めちゃくちゃ
という訳で、俺のポジティブ修行は、おっぱいに包まれながら覇気を維持するという……そんなアホみたいな修行方法となったのだった。
「えへへへ〜♡ お兄さん〜♡ たっぷり、
……俺のポジティブ修行の為に、おっぱいを提供してくれる係となったのは、言わずもがなエスネである。
いやいやいや! 結構今更だけど、俺に胸を曝け出すだなんて恥ずかしいし嫌だろう? それに……そんな事され続けたら俺の理性がもたなくなってしまう! 妹に手を出してしまう事になるかもしれない!
そう言って、最初、拒否したのだが……
「お兄さん。これは修行なんですよ? 修行とは、苦難を乗り越えてこそ成長できるものです」
「そ、それは……そうだけど……」
「つまり、お兄さんが成長する為には……私のおっぱいの誘惑に打ち勝つ必要があるのです!!」
「なん……だと……ッ!!?」
よく分かんないが、論破されてしまった。
……という訳で、俺のポジティブ修行は、エスネの胸に全身を包まれながらひたすら誘惑を断ち切り、その上で覇気を維持するという……
めっっっっちゃ過酷なものとなってしまった。
「お兄さん♡ そーれ♡ ぱふぱふ〜♡ エスネのお胸の柔らかさ、存分に味わってくださいね♡」
「ふぅーー……心頭滅却……」
「でも、誘惑に負けちゃったらダメですよ?♡ これはお兄さんの理性と覇気を鍛える為にやってる修行なので♡ ……おっぱいに負けて、いつもみたいに、あへあへ〜ってなっちゃったりしたら、ダメなんですからね〜?♡」
「し、心頭滅却〜〜……」
「が ま ん♡ お兄さん♡ が ま ん♡ あへあへ我慢♡ ほ〜ら♡ 頑張れ♡ 頑張れ♡」
「心頭……滅却…………!! できるかーーー!!!!」
「きゃーー♡♡♡」
この修行、めちゃくちゃツライわ!!
気が付いたらおっぱいに甘えてしまっている自分ガイル。覇気なんて当然維持できない。頭の中がおっぱい一色になってしまう。
「前途多難とは……この事か……」
そんな感じで、午後からはずっと……ネガティブ修行→ポジティブ修行→ネガティブ修行→ポジティブ修行→、みたいな感じで、ひたすら精神を揺さぶられ続けた。
……
夕方。
飛行訓練の時間だ。辺りがだいぶ暗くなって、人に見つかる危険性が薄くなったこの時間帯だからこそできる訓練。
「しっぽコプター!」
「耳コプター!」
「ホロホロホロ!」
『ジーー!』
俺、エスネ、ペローナ、デンスケで空へと飛び上がり、鬼ごっこをして飛行能力を高める訓練である。
「おらーー!! 待てーー!!」
「きゃ〜〜!」
「捕まってたまるか〜!」
『デンスケが一番飛ぶの得意なんだよ!』
単なる遊び……と思われるかもしれないが……
この空飛び鬼ごっこ。想像以上に疲れるんだな、これが。
ちなみに飛行能力はこの中ではデンスケが一番上である。
俺の飛行能力がワープスターだとすると、エスネはライトスター。ペローナはデビルスター。デンスケはウィングスターってところかな?
飛行訓練の最中、偶然にも無人の空島を発見したり……なんて事もあったが……
それを語るのはまた今度にしよう。
……
飛行訓練が終わると、夕食の時間である。
俺、レイさん、シャッキー、エスネ、デンスケ、ペローナ。皆で揃って食卓を囲む。
「ホロホロホロ! おかわり!」
なんかすっかり馴染んだな、ペローナ……
……
食事を終えると、自由時間……もとい、植物研究の時間だ。
「う〜む……なるほど……ここがこうなるから、異常な速度で植物が育つ訳か〜……ふんふん。ならこういう風にしたらどうなるかな? ふへへへ……」
ルフィたちが新世界へと出発する前に……
実はウソップからいくつかポップグリーンの種を買い取っておいたのだ。(お金を出してくれたのはエスネ)
ウソップが1年間修行したとされる、ボイン♡列島では、一瞬で大きく育つ摩訶不思議な植物がたくさん生えていたとされる。
そんな植物の種こそがポップグリーン。
緑の手を持つとされるトンタッタ族の一員として、これにはかなり興味を惹かれたね。
「ふへへへ! トンタッタ族に育てられない植物はないのだ!」
だから俺は夜な夜なポップグリーンの研究をしている。品種改良して、さらにグレードアップできないかな〜って。
飛行訓練の最中に見つけた空島……その空島の大地である“島雲”には、植物を大きく育てる成分がたくさん含まれていた。
だからポップグリーンの特性と、島雲の成分を合成させたら……
シャボンディ諸島みたいにクソでっかい木を、一瞬で育てる事が出来るんじゃないかな〜って考えているんだけど……
「なかなか上手くいかないな〜。ぐむむ〜」
いくらトンタッタ族とはいえ、植物の品種改良はとても難しい……
しかし諦めないぞ! いつの日にか、俺にしか育てられないクソでっかい植物を育ててやるのだ!
俺の夢の一つに付け加えておこう。ふへへ!
「ねェ、ラインちゃん」
「ん? どしたの? シャッキー」
「シャボンディ諸島くらい大きな木を作りたいっていうのは分かったけど……そんなの作って一体どうする気なの?」
「ちっちっち……分からないかな? ロマンだよ! デカイってのはいつだって男のロマンなのさ! ふへへへ〜!」
「……ラインちゃんて本当、なんでも“大きい”のが好きねェ」
はい。大は小を兼ねる。が俺の座右の銘なので。
……
夜。
植物研究が終わったら、風呂に入って、性欲処理(5〜6発くらい)して、後は寝る。
20〜30%くらいの確率で、セクシーパジャマを着たエスネやデンスケが俺の布団の中に潜り込んできたりもするが……問題ない! 理性をおさえる訓練として受け入れているからだ。
……おさえきれずにモミモミしてしまう日もあるが……
ちなみに4〜5%くらいの確率でペローナも俺の布団に来る。意外と寂しんぼなのだ。
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以上! 俺の1日のスケジュールでした! どう? 大変そうだろ?
まとめるとこんな感じ。
午前:身体能力&戦闘技術のトレーニング。
午後:精神&覇気のトレーニング。
夕方:飛行のトレーニング。
夜:植物の研究。
上記のトレーニングメニューを毎日こなし、俺は少しずつ……少しずつ成長していった。
何度も、「もう無理〜!! 限界だ〜!!」って、なりかけたんだけど……
その都度故郷の皆の事を考えて、俺は頑張り続けた。
本当にくじけてしまいそうになった時、不意にヴィオラの姿が頭に浮かぶ時がある。
これは幻覚なのか、それとも……?
……まあとにかく。諦めずに修行を続けた結果……
一ヶ月経つ頃には、俺は武装色の覇気の“硬化”を身に付けられた。
三ヶ月経つ頃には、ネガティブ状態でも覇気を乱さずにいられるようになった。
五ヶ月経つ頃には、覇王色の覇気を身体に纏えるようになった。
六ヶ月経つ頃には、ペローナのネガティブホロウを受けても、“過剰な覇気”でそれを跳ね除ける事が出来るようになった。
十ヶ月経つ頃には、おっぱいに挟まれながらでも覇気を乱さずにいられるようになった。
そして、1年経つ頃には──
「はぁはぁ……ははは……参った!」
「……え?」
「私の負けだ。ライン。降参だ!」
「……!!?」
模擬戦ではあるが、俺はついに……
「か、勝った……? 俺が? レイさんに? う、うおおおおおーーッ!!!?」
海賊王の副船長。シルバーズ・レイリーこと、レイさんに……
俺は初めて、ガチンコバトルで勝利をおさめられたのだった!!
「いやったーーッ!! ついに俺! レイさんに、勝てたんだ〜! やっほーい! わっほーい! うっほっほーい!」
俺の代名詞である、こざかしい手段は一切使わなかった。
ガチのガチ! 正々堂々の真剣勝負! 何時間も何時間も互角の戦いを繰り広げて……ついに体力切れをおこしたレイさんがギブアップを宣言。
俺の判定勝ちとなった。
「おめでとうございます! お兄さん!」
「やったな! ライン!」
『ジーー! さすがご主人!』
わーっしょい! わーっしょい! と、エスネ、ペローナ、デンスケに胴上げをされる。
頑張ってきたかいがあったよ! 本当……皆、ありがとうな……! いっぱい手伝ってくれて……! 俺、強くなれたかな? なれたよね?
思わず涙ぐんでしまう。
「これだけの実力があれば、きっとドレスローザを救う事ができるだろう」
「う゛ん! ありがとうレイさん!」
「お前は私の自慢の息子だ。ライン。よく頑張ったな」
「レ゛イ゛さ゛ぁ〜〜ん゛ん゛!! レイさんも自慢の父親だよーー!! ありがどーー!!」
「うおおっとォ!!?」
感極まってレイさんに飛びつく俺。すると……
「レイさーん!!」
『ジーー!!』
エスネとデンスケも一緒になってレイさんに飛びついてきた。
そのままドシーンと、皆で一緒に倒れてワハハと笑いあう。温かいなぁ。
「………」
そんな俺たちを見て、ペローナが少し寂しそうな表情を浮かべていた事に、俺は気が付かなかった。
「……義理でも父親……か…………どこ行っちゃったんだろ……モリア様……」
現在のラインの戦闘力:レイリーとほぼ同じ。
現在のエスネの戦闘力:懸賞金5〜6億の海賊くらい。
現在のデンスケの戦闘力:???
次回予告!
天竜人の奴隷に堕ちてしまったモリア様!? ペローナと共に、乗り込め! マリージョア!!