さぁ続きを書くぞ! と意気込んだ筈なのに
気付いたら三週間経ってました、どういうことなの……
私の名前は梔子ユメ。この世界、キヴォトスの中心である連邦生徒会に属する組織、連邦捜査部シャーレで顧問の先生をすることになった元一般……多分一般人! うん! ……ちょっと自信ないかも。
……さて! 本日はシャーレに届いていたお手紙を見て、かつての故郷であるアビドスの危機に駆け付けてきたんだけど、まさかそこで
まさか留年しちゃったの!? なんて一瞬思っちゃったけど、それは絶対に無いって流石の私でもわかる。
でもここに居るのは私がこっちで在学中に見知った姿と髪型以外殆ど変わってないホシノちゃんだった、つまりきっと、
まあ、別に悪い事じゃないよね、こうしてホシノちゃんと再会する事が出来たんだし、本音を言えば私はとっても嬉しかった。
当時三年生と一年生だった私たちだから、ホシノちゃんが先輩をしてる姿なんて絶対に見られないはずだったからね。
お互い言いたい事や聞きたい事は色々あると思うけれど、それは後でいくらでも出来るから、まずはアビドスの状況を詳しく聞かないと! で、その件のホシノちゃんだけど――
「……いや~、恥ずかしい所を見せちゃったねぇ」
頬をかきながら恥ずかしそうにホシノちゃんが呟いた。さっきまで私の胸で泣いていたホシノちゃんだったけど、今は落ち着いて恥ずかしそうに苦笑いをしている。
私は今、ホシノちゃんを含めたアビドスの全校生徒さん5人と一緒に彼女たちが入っている委員会、アビドス廃校対策委員会の委員会室で机を囲んで座っていた。
「ん、ホシノ先輩が泣いてる所なんて初めて見たから驚いた」
「なんというか、とても貴重な場面でしたね……」
「ていうかシロコ先輩でも見た事無いなら相当ね」
「泣かぬなら、先生呼ぼう、ホシノギス」
「いやシロコ先輩、それホトトギス……」
「うへ~! やめてよ~! おじさんの事を弄ったって面白くないよ~!?」
後輩ちゃんたちとわちゃわちゃしてるホシノちゃんを見て思わず笑顔になる、ちゃんと皆に慕われる先輩をしてるんだなぁ……って、ちょっと待って欲しい、今ホシノちゃんは自分の事をなんて言ったかな?
「ねぇホシノちゃん? つかぬ事をお伺いしてもいいかな?」
「な、なんですか? ユメ先輩」
「おじさんって……?」
途端にピシリとホシノちゃんが固まって動かなくなってしまった、何かまずい事を聞いてしまったのかな……?
そんなホシノちゃんを一切気にすることなく、アビドス自治区に到着してアビドス高校へと歩いて行く道中に出会い、一緒に歩いてお話しした子、砂狼シロコちゃんがフンスフンスと手をあげて答えたそうにしている。
「はい、シロコちゃん、どうぞ!」
「ん! おじさんはホシノ先輩の一人称、よほど真面目な話じゃない時はずっとコレ」
そっかー、そっかー……いやいやいや!? あのツンツンキリっとしてたホシノちゃんがおじさんだなんて!? どうしちゃったのホシノちゃん!? 私が居なかった2年の間に一体何があったの!?」
「先生、途中から心の声が漏れてます!」
ハッ!? ついさっき自己紹介をしてくれた一年生の奥空アヤネちゃんに指摘されて思わず口を両手でふさいだけど、ふさいだ所で既に手遅れだった……ひぃん……
「ユ、ユメ先輩……」
「な、なぁに? ホシノちゃん……」
「……こ、これはその……イ、イメチェンですよ、そう、これは、イメチェンです……! イメチェンなんです……!!」
震え声でお顔を赤くしながら自分に言い聞かせるように言うホシノちゃん……あ、ここは年長者として気を利かせないと駄目な所だよね!!
「そっかーイメチェンかぁ……うん! なら仕方ないよねっ!!」
私がそう締めくくった途端にホシノちゃんと後輩ちゃんたちから「絶対に仕方ないわけないでしょ」といった視線を向けられちゃった、どうしてホシノちゃんまで……ひぃん……
「ま、まぁ、とりあえず色々と今のアビドスの事をみんなとお話しをした「あ、あのっ!!」いかな……うん?」
ホシノちゃんが来てからすっかり黙ってしまっていた子、十六夜ノノミちゃんが不意に大きな声をあげた。全員の視線がノノミちゃんに向く、少し不安げな瞳が揺れている。
「あの、先生は――――
――――先生は、梔子ユメ前アビドス生徒会長ご本人で、間違いないんですよね……?」
「ノノミちゃん! それは「ホシノちゃん」……ユメ先輩……?」
「いいの、ホシノちゃん」
ノノミちゃんの言葉に反応して目を見開いて大きい声をあげるホシノちゃんに、ひとまず声をかけて落ち着いてもらった。
「そっか、ノノミちゃんも知ってるんだね……私がアビドスでどうなったのかを」
「は、はい……」
私の言葉に事情を知らない後輩ちゃんたちが首をかしげる中、ホシノちゃんが暗い表情で下を向いてしまう、あぁ、そんなお顔をして欲しくないのにな……
「うん、ちょうどいいから話すね、私の事を、元アビドス生徒会長だった『梔子ユメ』の事を――」
「――なるほど、つまり先生はキヴォトスで亡くなった後に別の世界で赤ちゃんからやり直して、なんやかんやあってキヴォトスに戻ってきて先生をする事になった、と……うん、信じるわ!!
……って、信じられるかぁ~ッ!?」
「ひぃん!?」
……なんでぇ~ッ!?
ユメパイのトレースはこんなカンジで良いんだろうか……
いやまぁかなりの年月が経過してるので多少は意図的に変えるつもりですが。