かなりの駄文ですが温かい目で見て頂けると助かります。
ある部屋の一角。一人の女性が大きな複数のカプセルにメッセージを打ち込んでいた。
『…こ……を…いる……な……あり…の…を助け……方達…出来…となの……フォギ…ダーズの…』
機械の故障のためか途切れ途切れではあったが、それでも彼女は打ち込み終えると、カプセルの側にあるレバーを倒す。
すると、その側に光り輝く穴が開き、女性はその穴の中にカプセルを全て入れた。
するとカプセルは穴の中に落ちて行き、穴は閉じたのだった。
「…ごめんない。こんなことしか出来なくて…」
女性は涙を流しながらそう謝罪する。
『ノ…ノ…』
すると、彼女の背後にある扉が開き、その先から複数体の怪物が現れた。
「あーあ、無駄なことしちゃってさぁ。どんだけ抗おうがこの世界は終わりなのに…」
すると怪物達の間から一人の男が現れ、女性を嘲笑った。
「しかしお前達も酷い奴らだなぁ。あんな『ガキ共』に過酷な運命を背負わせるなんてさぁ」
「…そうね。私達はあの子達に過酷な運命を背負わせた。責められても仕方がないわ…でも!あの子達を貴方の駒なんかにはさせないわ!」
女性はそう力強く叫ぶが、男は女性の首根っこを掴んだ。
「くっ!」
「うるさいなぁお前…まぁ良い。後で追えば良いし、先ずはお前から始末してやる」
そして、男は女性の首を締め上げるのだった…
そして全てのカプセルは穴の中を漂っていたが、突如穴の中が揺れると、カプセルは幾つか離れ離れになってしまい、その後、光り輝く穴の出口と思われる場所に出て行くのだった。
場所は変わり、とあるステージ。
その日は特に何かが怒るわけでもなく、深夜となっていた。
すると、そのすぐ近くにある林の中に光の穴が現れると、二つのカプセルが出現し、林の中へと落ちた。
そして地面に叩きつけられたカプセルは、そのまま沈黙を貫いた。
それから1日経ち、とあるドームに人が沢山来ていた。
ある者はペンライトを手に、ある者は名前の書かれた団扇を手に、この後目の前にある舞台で歌を披露する歌姫達…ボーカルユニット『ツヴァイウィング』の登場を待ち侘びていた。
「……はぁ」
その舞台の裏で、準備をしているスタッフの邪魔にならないように座っているのは、青い髪の美少女…皆が待ち侘びている歌姫の一人『
翼は、緊張しているのか溜め息を吐いていたが、突如首元に冷たい感覚が走る。
「うひゃいっ!?」
「あっはっはっ!どうした翼、そんな辛気臭い顔して?」
「か、奏ッ!?もう、止めてよこういうのッ!」
彼女がびっくりして後ろを振り返るとそこには、オレンジ色の髪をした美少女…歌姫の一人『
翼の抗議の声をスルーしながら、奏は手にしていたジュースの缶を開けその中身を飲む。
それを見た翼は、これ以上の抗議は無駄だと思い大人しく缶の蓋を開けて同じように中身を飲んだ。
「んぐ、んぐ……ぷはぁっ! いけないねぇ、そんなに油断してちゃ。防人たる者、どんな時でも気を引き締めていかないと。例えそれが、ライブの本番前だろうとね」
「ん……はぁ、ご忠告どうも」
「どういたしまして」
奏の忠告を翼は少し不貞腐れ気味に返すが、奏は全く気にしていなかった。
「ま~ったく、相変わらず翼は固いぞ!そんなにいつも真面目やってると疲れるだろ?少しは肩の力の一つも抜けって」
奏はそう言うとニカッと笑う。
翼はこの笑顔に救われる気がした。どんなに辛い気持ちになっても、彼女と一緒なら何処まででも飛べる気がしたからだ。
そして時間となり、二人は観客達が待つステージへと向かって行った。
プシュー
プシュー
そしてそんなステージのすぐ近くにある林に落ちていたカプセルは、誰も触っていないのに突如として開いたのだ。
それも二つともだ。
そしてそのカプセル中から…何と『人間』が姿を見せた。
そしてカプセルから出た人間二人は、何かに引き寄せられるかの様にとある場所へと急いで向かうのだった。
先程までライブを開催していたステージ。しかしもうそこに観客はいない。
それは何故か?
それはこのステージに集まった『化け物達』が教えてくれるだろう。
この怪物達の名は『ノイズ』。何の前触れもなくこの世界に現れ、人間を襲う怪物だ。
ノイズは人間を襲うと、襲った対象を自身の肉体ごと炭素化させてしまうのだ。
しかも銃火器などの攻撃ではダメージを与えられないのだ。
そんな怪物ノイズ達は、ステージにて戦いを繰り広げていた。
戦っている相手はたったの二人だった。
その二人とは言うまでも無い…奏と翼だ。
実は彼女達はただのボーカルユニットでは無い。
その正体はノイズの脅威から人々を守る『特異災害対策機動部二課』が保有するノイズに唯一対抗できる兵器『シンフォギア』を纏って戦う戦士『装者』である。
その証拠に、彼女達が纏っている服は先程までのアイドル衣装ではなく、鎧とも言える服を身に纏っていた。
何時もなら二人の連携で簡単に倒せるノイズだが、今回は数が多過ぎたため、二人は別れて戦っていたのだが、奏の方のシンフォギアは時限式のため、まともに動けなくなってしまったのだ。
そして運の悪い事に、逃げ遅れた一人の少女を守るためにノイズの攻撃を自身の武器である槍で受け止めた奏でだったが、その槍の一部が欠け、少女の心臓部分の近くに突き刺さってしまったのである。
その影響でその場に倒れ込んだ少女を奏は抱き抱えると、意識を戻すために叫んだ。
「こんなところで生きるのを諦めるなッ!!」
そしてその叫びが功を奏したのか、少女は少し目を開けた。
それを見た奏は少しばかり安堵したが、ノイズ達はそんな彼女達のすぐ側まで迫っていた。
それを見た奏は覚悟を決めたように息を吐くと、少女を寝かせた。
そして槍を持つとそれを天に掲げる。
「いつか…心と身体…全部空っぽにして、思いっきり歌いたかったんだよな…」
彼女はそう呟くと、歌を口ずさんだ。
己にとって…最後となるであろうその歌を…
「Gatrandis babel ziggurat edenalEmustolronzen fine el baral zizzl」
その歌声を聞いた翼は、血の気が一気に引いた。
何故なら彼女が歌っている歌は『絶唱』と言われる凄まじい威力を誇る代わりに身体にとんでもない負荷がかかる装者にとっては諸刃の剣とも言える技だからだ。
「いけない奏!歌ってはダメェェエ!!」
しかし、彼女の声が届くはずも無く奏は歌い終わろうとしていた。
翼は天に祈った。どうか彼女を…自分の親友を助けてほしいと。
しかしその願いは叶うことは無い…そう思われていた。
すると次の瞬間、何処からともなく二人の男が表れたかと思うと、一人が奏に急いで近づいて行った。
「っ!誰だお前達は!奏に近づくな!」
そう叫ぶが、男の一人が彼女の前に立ち塞がり、もう一人が奏の側に着く。
そしてその男は、奏の肩に手を置いた。
そして…
「zizzl」
最後の一文を歌い終えると、辺りが光に包まれ、ノイズは全てかき消されたのだった。
次回、槍の仮面ライダーと剣の仮面ライダー
お楽しみに!
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