歌音「うぅっ…どうしてマリエさんが……」
カメラの前で起こった殺人に歌音がショックを受けるが、竈辻が慰めた。
吉門「こんな時に、明島はどこに行ったんだ?」
響野「未だに見当たりませんね…」
江村「まさか、どこか遠くへ逃げたんじゃ…」
吉門「馬鹿言え!こんな寒い所で逃げ続けたら最悪、凍死だ!!」
龍斗「……」
美早希「どうしたの、たっちゃん?」
龍斗「いや…何かここの廊下、昨日となんか違うような…」
美早希「別に変わっている様子はないけど…」
龍斗「う〜ん、そうかな…?」
ーーー
暖炉部屋
剣待警部は道警に連絡したが、内容は残酷であった。
剣待「クソ!道は閉鎖!こんな吹雪じゃ、ヘリは飛べんそーだ!!」
龍斗「つまり、俺たちは閉じ込められたのか…」
江村「吹雪が止むまでこの館に泊まるというのかよ…」
山方「じゃ、じゃあ…雪夜叉の伝説が本物になったの!?確かに、加津井マリエはアイドル大統領でいう弄り名前があったよね。でも、少し嫌な女でも殺されるなんて…」
日田「もしかして…明島のヤツが加津井を殺した可能性があるわ…昨日、別館から本館に移動する際、彼はいなかったし、今も姿を現していないよ!」
剣待「しかし、それたけで、犯人と断定するには…」
日田「いや、彼には彼女を殺す動機があるんだ!!彼女が、アイドルを辞めた後、女優に転職したけど、まだ売れてなかったわ!そして、無名のレポーターをしてた頃、あいつ、明島とひともんちゃく起こしてたよ!!」
吉門「ちょっと待て、それなら、あんたにもあるんじゃねえか?台本の内容に納得できず、言い争いをしていたしな?」
日田「それは、もう過ぎたことよ!今さら吹き返す意味はない!!あんただって、共演した際、演技についてとやかく言われたり、山方も生理的に無理と言われた事がある。さらに、赤水も彼女との共演を嫌がって、逆恨みされて不満に思っていたし、響野と竈辻はパシリとされていたわよね!?最後に江村は、ADの立場で彼女からとやかく無茶な要求されたりしてたわ!!」
吉門「なんだと〜!!?」
山方「聞き捨てなりませんね?」
明川「まあまあ、落ち着いて」
響野「でも…もし本当に雪夜叉の伝説だとしたら…」
ガターン!!
氷川「遅くなって申し訳ない」
響野「氷川さん!」
明川「…ふっ、まあいいでしょう。みなさんお疲れのようですから。この村はすべての交通手段が遮断された。いわば、大きな密室です。この天候じゃ回復しない限り、逃げ出すことはできないんですからね」
本館
廊下
龍斗「あの、響野さん教えてくれませんか?さっきの『雪夜叉伝説』のこと」
響野「…まあこう見えても大学で民俗学を専攻していたからね。『雪夜叉伝説』のこともこの村に前に来ていて住人から聞いたんだ。ただこの村の『雪夜叉』の伝説を言うには新しすぎてね。こういう伝説があったんだ」
響野が言うには、明治時代、背水村は貧しく身売りがよく行われており、その身売りされた赤ん坊を抱えた女性が村に帰ってきたことである。しかし、村の人たちは仕返しを恐れ、誰一人家に入れてくれなかった。結局、赤ん坊は凍死し、呪いの言葉を残し女性は村から消えたことである。
響野「それ以来、この村ではひどい吹雪になると女が『夜叉』になって村人を殺しに来ると言われるようになったんだ。そのため、人に見捨てられ愛する者を失った『悲しみ』と『絶望』が一人の女を『夜叉』へと変えた。きっとその女の心の中にも怒りと絶望の『ブリザード』が吹きあれているんだろうね」
龍斗「……」
龍斗の部屋
龍斗は加津井マリエが殺された時の皆んなのアリバイを確認していた。
龍斗「加津井が殺されたとき、竈辻さんは車で4時55分に本館を出た。移動中それ以外の皆んなはテレビを見ていた。だけど、殺人が起こったのは10分足らずだった。そうなると全員にアリバイがあると言うことになる。だけど、氷川画伯はアリバイが不明確だ。しかし、車は使わず歩くとなると20分じゃ無理だ。それ以上の時間になる。となると、犯人は明島さんとなるのか?」
その頃、剣待警部と明川警視は村の住人からから事情聴取をしていた。
村の住人「この村に残っている住人は老人ばかりじゃ。人を殺すなんてできるわけがねぇ…」
剣待「では、外部の者という可能性は?」
村の住人「よその者がこの村に入るには1本の道しかねえ。それに、小さい村だし、よそ者が来たらそりゃ目立つわ」
明川「分かりました。ありがとうございます。では、また何かあったらご協力お願いします」
村の住人「はい…あ、そうだ…言い忘れたことがあったんじゃ…」
剣待「なんですか?」
村の住人「わし…『鬼火』を見たんじゃ」
剣待「鬼火?」
村の住人「あの日、事件のあったが時間の頃ぐらいじゃが、川の谷間に鬼火が見えてな…あれは雪夜叉の『灯籠』じゃよきっと…」
剣待・明川「「……」」
ーーー
剣待「どう思いますか明川警視?」
明川「注目してほしくてウソの証言をした手合いでしょう。前にロスでもそういうケースがありました」
剣待 (イヤミが……!!)
その時、龍斗と出会った。
龍斗「おっさん。どうだった?」
剣待「簡単に言うと犯人は明島だと考えられるな。現に昨日から姿を見せていないし…」
龍斗「なあ、雪夜叉は激しい吹雪が間中人を殺し続けるという…ひょっとして、まだ続くんじゃないか?この激しい吹雪が止むまで雪夜叉は殺人は…」
明川「ちょっと、待ってください…。ここは君のような子供が関わることではないですよ」
剣待「すみません、明川警視…彼はあのオペラ座館の事件を解決していますのでお役に立つかと…」
明川「ほう…では、警部は彼が加わらないとある程度の事件は解決できないと?」
龍斗「あのな…あんたなぁ…!!」
明川と龍斗との対立が深まってしまい、龍斗が怒り口調で言おうとしたとき…」
日田「きゃああああああああああああああああああああああぁぁあああああ!!?」
剣待「この声は!?」
龍斗「日田さんだ!!」
明川「外からです!!」
急いで、声が聞こえた方向に行った。断末魔ほどの叫び声は玄関からだ。
本館
玄関前
龍斗「日田さん!どうしたんです!?」
日田「あ…あれ…!!」
龍斗「…っ!!?」
玄関わきの雪だるまからのぞいていたモノ…いや、血が混じっているから『血雪だるま』と言った方がいいのか…。それは昨夜から行方不明となっていた…明島道大の死体だった。さらに、明島の死体状況は加津井と同じく、斧で何度も滅多打ちさにされ明島の顔は損壊が酷いがわずかながら、表情から驚愕と絶望であることが分かった…。
日田「私…部屋の窓の外から雪だるまが見えて、ジャケットが見えたの…。そして、払ってみたら…明島の死体が…!!」
竈辻「明島さん…」
美早希「ひどい…加津井さんと同じように…」
山方「これは…始まったばかりだ…僕たち全員…雪夜叉の餌食に…!!」
江村「1人ずつ殺されていくのか…!?」
龍斗 (…まさか…本当に雪夜叉が…!?それにこの猛吹雪の中が止むまで殺人は繰り返されるというのか…!?)
・響野風磨 (ひびのふうま)
・吉門影作 (よしかどけいさく)
・山方健人 (やまがたけんと)
・赤水歌音 (あかみうたね)
× 加津井マリエ (かついまりえ) 死因 斬殺
×明島道大 (あきしまみきまさ) 死因 斬殺
・日田雅未 (にちだまさみ)
・明川圭吾(あきかわけいご)
・竈辻真理子 (かまつじまりこ)
・江村松八 (えむらしょうや)
・氷川相聖 (ひかわあいせい)
原作 (アニメ・ドラマ版も含む)との違い
・村の住人の鬼火の証言を否定する人物を明智ポジに変更
・雪だるまに血が混じっている
・2人目の明石ポジの死因が撲殺から斬殺に変更