吉門「こんな酷い殺され方をされるなんて…」
明川は明島の死体を調べた。その結果、意外なことが分かった。
明川「なるほど…これは興味深い」
剣待「どういうことですか!?」
明川「死後硬直が全身に及んでいることを見ても、彼は死後12時間以上は経っています」
日田「12時間以上!?じゃあ、今の言い分だと…」
明川「ええ…最初の事件が起こった時間は午前5時頃。つまり、加津井マリエが死ぬ前に彼は殺されています。確か、最後に見たのは…」
吉門「思い出しました!昨日の21時に会い22時が最後です!そして、3時くらいに皆んな集合しました!」
明川「要するに、殺害時刻は22時から3時の間ってことになりますね」
剣待「この5時間の間に彼は殺害されていたんですか…」
龍斗「つまり、誰にもアリバイはなく彼を殺すことができたっというわけになる…」
明川「どのみち振り出しに戻ったわけです…」
竈辻「そうなると…まだ、このどこかに…犯人が…!?」
江村「隠れていて、その人に怯えながら過ごせざるをおえないってことですか…」
山方「……」
山方は特に、体を震わせていた。外の寒さと言うよりも自分が殺されるかもしれない恐怖であろう。
明川「それよりも、剣待君、先ほど、そこの中禅寺という高校生に事情聴取で知った情報を言おうとしていましたね?」
剣待「はい…やはり、彼のような頭脳明晰であれば、より事件解決に導きやすいかと…」
明川「なるほど…ではこうしましょう。貴方は以前から私のやり方に異論があるようでしたね?それなら、あなたはそこのボウヤと組めばいい。そして、どちらがさきにこの事件の謎を解くか、あなたのやり方と私のやり方どちらが正しいか競争しましょうじゃありませんか?どうかね、名探偵のボウヤ?」
龍斗「……けっ、気に入らねえな」
明川「なに…?」
龍斗「あんたが、どれだけ賢いかはよくわかったぜ?確かにその若その若さで警視になるだけのことはある。でも、俺からすれば、その『自身の賢さという驕り』によって、いつかは足をすくわれると思うぜ?」
明川「……」
龍斗「しかも、殺人事件を競争に充てるなんて神経がまともじゃないぜ!やりたきゃ勝手にやってろ!だが、この事件の犯人が俺が暴いてみせる!その理づめで高くなりすぎた鼻っ柱、捻り潰してやるぜ!!」
明川「ふっ、勝手に言ってなさい。まあ、その自信、剣待君と共に何時まで持つかな?」
明川警視は龍斗を背を向け、そのまま本館へと戻って行った。
本館
廊下
剣待「いいか、中禅寺!あの若いイヤミエリート警視に負けるわけにはいかんぞ!俺には妊娠中の妻と1人娘がいるからな!」
江村「まあ…俺、個人的にはあの警視って人に対して背中を見るタイプではありませんね…」
竈辻「そうですよ!勝ってギャフンと言わせるべきよ!!」
龍斗「ああ…そうだな…そうだ。確か、氷川画伯のアリバイは聞いたなかったよな?」
剣待「そうだ!確かに、未だに彼のアリバイを聞いてはきない。今すぐ確認する必要があるぞ」
そうして、剣待警部は氷川画伯のアリバイを確認した。
剣待「この部屋で何を?」
氷川「その時、私はこの部屋にいた」
剣待「この部屋で何を?」
氷川「そのままソファで眠っていたよ」
剣待「起きたのは?」
氷川「確か5時30分だ。確か、瞳がピンク色の女性に起こしてもらった」
龍斗 (竈辻さんのことだな…)
剣待「では、あなたが眠っていたことを証明できる人は?」
氷川「あいにく一人だ。そのため、証人はいない」
ーーー
剣待「氷川画伯の証言のアリバイはあてにならんな…」
龍斗「でも、ここには、車には竈辻さんが乗っていたワゴンしかないんだ。氷川氏は事件後30分後に俺たちの前に現れている。車で20分なのに歩いてだと1時間以上は経ってしまうぜ。つまり、彼には犯行は不可能だ」
その後、加津井殺害時のカメラ映像を見るとある疑念が抱いた。
龍斗「あれ…?」
剣待「どうした中禅寺?」
美早希「何か変なところあったの?」
龍斗「見てみろよ、ここ。雪夜叉は加津井を殺した後、そのまま去るはずが、一度振り返ってカメラを壊した。しかし、この行動は不自然だ。丸で雪夜叉は顔を隠し犯行の瞬間をカメラで撮られているのは承知のはずだぜ?なのに、なんで立ち去る際、カメラを壊す必要があるんだ?」
響野「たしかに、この行動はおかしいですよね。もしかして犯行を終えた後、何か不都合なものが映っているのに気がついた感じです」
竈辻「その理由でカメラを壊したということでしょうか?」
江村「でも、この映像の中にそんなものは…」
龍斗「……っ!そうだ思い出した!氷川画伯の自画像だ!あの廊下にあった彼の自画像が別の絵とすり替わっていたんだ!!」
竈辻「別の絵ですって?」
龍斗「ああ…奴があの自画像を外し、代わりに別の絵を掛けたんだ。カメラを壊したのもそれが理由さ」
美早希「じゃ、その絵を持っている人が犯人」
響野「でも、なぜ絵を?」
江村「氷川画伯の絵なので高く売れるからじゃないですか?」
龍斗「そうではない。絵なら自画像以外もあった。あの絵を外したのは何か『特別な理由』あるはずだ」
明川「つまり、その絵が残り続けていると犯人にとって都合が悪いということですよ」
龍斗「明川警視…」
竈辻「では、その絵を見つければ犯人が分かるということですか?」
明川「おそらく…しかし、その絵は犯人が処分しているでしょう。証拠となりえる絵をいつまでも持っているわけにはいきませんからね」
美早希「それじゃ、その絵になんの証拠があるか分からずじまい…」
龍斗「いや、絵をみることはできるよ。このSDカードで撮影したこの中にあの絵が写っているだろうよ」
剣待「そうか。絵自体は処分できても、このSDカード自体は処分できなかったわけか!」
明川「では、その映像、私も見るとしましょう」
龍斗たちは別館に来たばかりの映像を見続けていた。
しかし、自画像に何の証拠があるか分からなかった…。
その様子をある者が見ていた、
歌音「………」
龍斗は気分転換をしようと廊下に出た。明川警視は自分の部屋で、あの映像を見続けることにした。
龍斗「だ〜、分からねえ!そうだ、おっさん。氷川画伯について調べてほしいんだ。少しでも事件の手掛かりになるかもしれない!」
剣待「彼の情報についてだな。よし、分かった。すぐに本庁に問いあわせる」
しばらくして、彼の情報が剣待から伝えられた。
氷川相聖は『草画会』で特別賞を受賞し、新生の天才画家として、海外からも称賛されていた。さらに、10年前まで第一線として活躍していたが、極端な人嫌いであるてめ、自分の姿は雑誌はもちろんテレビに出ることさえ
なかった。それに、画商と会うのは非常に稀である。
剣待「以上のことから、彼の素顔を知っているものは少ないということだ。そして、10年前、彼が乗っていた飛行機が墜落し、奇跡的に生還。しかも、これはな、俺の友人が捜索隊に駆り出されていてな。機体の残骸と乗客の飛び立った死体が腐乱していて悪夢のような光景だったとな…。だが、氷川画伯がその事故の生還者であったとは…」
龍斗(あのサングラスとマスクは、その時の火傷か怪我を隠すためのものだろうな)
剣待「以降、彼は絵を描くのはやめて自分の描いた絵を売りながら、この山荘で暮らしているということだ」
美早希「画伯ってやっぱり変わり者ばっかりなのかしら?」
龍斗「さあな、高い評価を受け続けると過度なプレッシャーに追い詰められるのってのもあるからな…)
歌音「ねえ、中禅寺君だっけ?」
龍斗「歌音さん。なんですか?」
歌音「はい、コーヒー♪」
龍斗「おおっ、ありがとう!」
歌音「あのイヤミッたらしより、中禅寺君の方が頼りあるから…」
龍斗「そう言われると元気出たな〜」
江村「あの…過度なスキンシップはよしたほうが…」
歌音「分かっているわよ、ただの応援よ」
江村「ならいいですが…」
日田「ちょっと、なにやすやすと見過ごしているのよ?
そんなこと簡単にやるもんじゃないわ。他の人からすれば、媚を売って、自分の舞台を見てほしいってみたいなものよ?」
歌音「私、そんなつもりありませんよ」
日田「はっ、どうだがね」
江村「でも、日田さん、昔アイドルをやっていて、途中でディレクターに転職したんですが…金の羽ぶりが良いのって加津井さんと関係があるんですかね?」
美早希「どういうことですか?」
吉門「実は、彼女、昔から加津井と深い仲であってな。確か…」
日田「ちょっと、あんたたちの言葉で変な空気にしないでくれる!?2人も死人が出てるのよ!?」
吉門「あ…ああすまないよ…」
山方 (うわ…真面目に言ってドン引き…)
剣待「落ち着いてください日田さん。私たちも徹底して捜査しますのでどうか気を確かに…」
日田「っ……クソ!!」
しかし、この空気の中、雪夜叉は次なるターゲットを定めていたのだ…。
犯人視点
雪夜叉 (ふっ…3人目のターゲットは決めている…。お前の性格のことだ…。きっと2人きりなるのは絶対に避け、1人きりで室内閉じこもり、集まる場合は皆んなとなるだろう…。しかし、雪夜叉の脅威は逃れることはできないよ…。絶対に…)
龍斗はカメラの録画映像を再度見ていた。それに、歌音と美早希、剣待警部もいる。
歌音「ねえ、そのビデオ。例の殺人が起きた時のでしょ?」
龍斗「その通りだよ。もしかしたらヒントがあるかもしれないからな」
歌音「ねえ、中禅寺君って中禅寺秋彦の孫なんでしょ?」
龍斗「まあね」
剣待「彼の推理力は並大抵なものではないからな」
美早希「こういうとき、たっちゃん集中力高まっているからね」
歌音「中禅寺君って周りの人に恵まれていいな…。私、5歳の頃、劇団に入って仕事をしていたから、近所との子供とフツーに遊んだ思い出がないの」
剣待 (こっちが素の彼女であろうか?あの時、加津井と対立していた顔は強気だったが…)
その後、ビデオを見続けているとあることに気がついた。
龍斗「あの、大きいオレンジ色は…」
剣待「あっ、そういえば、言い忘れていたな。村の老人から鬼火を見たと言う証言が取れてな…。だが、明川警視は信用できないと…」
龍斗「でも、現に撮られている以上、信用できるぜ。この地点の所に行ってみよう!」
・響野風磨 (ひびのふうま)
・吉門影作 (よしかどけいさく)
・山方健人 (やまがたけんと)
・赤水歌音 (あかみうたね)
× 加津井マリエ (かついまりえ) 死因 斬殺
× 明島道大 (あきしまみきまさ) 死因 斬殺
・日田雅未 (にちだまさみ)
・明川圭吾(あきかわけいご)
・竈辻真理子 (かまつじまりこ)
・江村松八 (えむらしょうや)
・氷川相聖 (ひかわあいせい)
原作 (アニメ・ドラマ版も含む)との違い
・推理競争はするが、代金 (警察手帳)を払うことは無くなってる。
※ ここまでの時点で『氷』ではなく、『水』としていました。申し訳ありません。