中禅寺少年の事件簿   作:ターオン

16 / 20
雪夜叉伝説殺人事件⑦

別館

 

廊下

 

剣待警部は、廊下を歩いていた。

 

先のどの、ロープと飼い葉のことについてだが、『鬼火』というキーワードを聞いて、頭を悩ませていたのだ。

 

 

剣待「う〜む……」

 

 

 

しかし、あるモノを見つけた瞬間、その考え事は吹き飛んでしまった。

 

 

 

剣待「っ?あれは…万札?全く、お金の管理は煩雑なヤツがいるんだな…。中禅寺か?」

 

 

しかし、その万札は、あるモノが付着していた。しかも、人間が見れば、明らかに違和感を持つモノである。

 

 

 

剣待「これは……血とい髪の毛!?この髪の毛…あの日田という女性ディレクターか!?」

 

 

 

しかも、それらは、部屋の中へと続いていた。

 

 

 

部屋の中に入ると、斧が壁に突き刺さっていた。

 

 

剣待「血のついた斧…っっ!!?」

 

 

部屋の中は正に、地獄絵図だった…。

 

 

 

 

それは、体全体を斧で何度も気が済むまで、叩きつけられ絶命している日田雅未の凄惨な死体だった。歯は何本が散らばっており、血の混じった涙が見えた。さらに、前までの美人な姿はどこにもなかった。今の姿は、例え奇跡的に生きても人前に出ることすら不可能なほどの傷を負った哀れな女性だった。もはや、雪夜叉には、『尊厳』という言葉はなく、仕事みたいな感じで斧を振り降ろしたと言っても過言ではないだろう…。また、斧を叩きつけられた彼女の絶望感を想像を遥かに超えるものとも言えた…。

 

 

剣待警部は皆んなを集めた。

 

 

竈辻「でぃ…ディレクターまで……」

 

 

吉門「ま…まさか、俺たち本当に皆殺しにされるんじゃ…」

 

 

山方「そ…そんな、いやだよ…助けて母さん!!」

 

 

江村「雪夜叉はまだ、館内にいるんじゃ…」

 

 

響野「……」

 

 

龍斗 (クソ!どうなってやなんだ!?まさか、俺たち本当に全員『雪夜叉』に殺されると言うのか!?)

 

 

龍斗の部屋

 

 

龍斗「…整理しよう…女優の加津井マリエ、カメラマンの明島道大、ディレクターの日田雅未…この3人の共通点は番組スタッフだが…抽象的すぎる…。何か、3人を繋ぐものがないか…」

 

 

ガチャ…

 

 

 

剣待「なあ、中禅寺?進捗はどうだ?」

 

 

龍斗「ダメだ…3人の共通点が見つからねえ…なあ、おっさん、あの時、氷川画伯について調べて、10年前の飛行機事故について調べていたよな?その時についてもう少し詳しく調べてくれないか?」

 

 

剣待「ああ、構わんぞ」

 

 

剣待警部は本庁に問い合わせをし、送られたファックスを見た。

 

 

 

剣待「……なんてことだ!」

 

 

ーーー

 

 

剣待「中禅寺!!どうやら、あったらしいぞ!!3人を繋ぐ共通点!!」

 

 

龍斗「本当か!?」

 

 

 

剣待「こういう記事だ!2012年のことだがな、あの飛行機事故、生存者はなかなか見つからず0名だと思われていたが、氷川画伯が奇跡的に生還し、救出したのが、殺された明島と日田、そして、加津井だ!救出する瞬間を偶然、明島が撮影していたんだ。そして、レポーターだっのが、まだ無名の加津井だ!それとだが、もう一人生還者がいてな…。まさか…あの大惨事の中、2人だけだが、氷川画伯がいたとは…」

 

 

 

龍斗「なんてことだ。皆んな氷川画伯に繋がってしまった…」

 

 

 

その頃、明川警視は自室で氷川画伯の自画像のビデオを見ていた。

 

 

明川「……この絵の中にヒントが…?どこにあるんだ…」

 

 

しかし、何回見てもわからず、時間が過ぎていき、苛立ちが募る。

 

 

 

明川「いけない…。少し疲れているようだ。シャワーを浴びて気分転換を…」

 

 

 

服を脱ごうとした時、明川警視は、あることに気づいた。

 

 

明川「っ!!そうか、分かったぞ!この絵の中にあるヒント!そして、犯人が!」

 

 

ーーー

 

 

剣待「氷川画伯と関わり合いがあるってことは、まさか

その後何らかのトラブルに発展したも考えられるな…」

 

 

龍斗「ああ…どうやら、事件を謎を解く鍵は10年前の事故だな…。よし、もう一度、氷川画伯の自画像を…」

 

 

明川「その必要はありませんよ」

 

 

龍斗「明川警視!」

 

 

剣待「今度は何しに来たんだ!?」

 

 

明川「わかったんですよ。犯人がね。中禅寺君、どうやら、勝負はついたみたいだね」

 

 

龍斗「……」

 

 

暖炉部屋

 

 

剣待「なあ、中禅寺。明川警視が犯人が分かったと言ってるけど、本当なのか!?」

 

 

美早希「負けたってこと…?」

 

 

龍斗「最後まで聞いておこう」

 

 

剣待「さらっと言うなお前…」 

 

 

明川「どうもお待たせしました皆さん」

 

 

江村「明川警視!?」

 

 

吉門「明川さん!犯人が分かったって本当ですか!?」

 

 

集まった皆んなは、安堵していた。しかし、1人だけ姿を見せない者がいた。

 

 

 

明川「では、今回の殺人事件の犯人それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この山荘の主人、氷川相聖画伯です!」

 

 

響野「か…彼が!?」

 

 

竈辻「は…犯人…!?」

 

 

明川「そのヒントは、やはり自画像を持ち去ったことにありました」

 

 

 

歌音「でも、ヒントらしきものは何も…」

 

 

 

明川「それは後ほど説明します。彼がなぜ絵を持ち去ったか。それは、彼がニセモノの氷川画伯だからですよ」

 

 

 

山方「彼がニセモノ!?」

 

 

吉門「どこにそんな根拠が?」

 

 

明川「答えはこのビデオにあります。では、再生しましょう」

 

 

 

 

ビデオを再生し、氷川画伯の自画像が映し出された。

 

 

 

明川「服に注目してください」

 

 

 

龍斗「……なるほど…分かったぜ…。これは鏡に写った自分を描いたんだろ?」

 

 

 

明川「正解です」

 

 

 

剣待「か、鏡!?」

 

 

歌音「本当だわ!確かに、服にボタンがついていて、この服は右が前になっているわ!」

 

 

美早希「じゃあ、絵筆を持っている本物の氷川画伯は左利きなのね?」

 

 

明川「そうです」

 

 

江村「あっ…彼、サインしていた時、右でサインしてました!」

 

 

明川「そうつまり…あの人は本物であるわけがないのですよ。絵を始末したのも納得がいきます」

 

 

山方「放置すれば、偽物だとバレてしまうためか…」

 

 

吉門「だが、加津井殺しのアリバイは、どう説明するんだ?」

 

 

明川「それは、ロープを使った簡単なトリックです。本館と別館を間を流れる背氷川に1ヶ所だけ、約5メートルしかい川幅があります。そこに、ロープを渡せば、簡単に渡れます。事件発生後4時から5時30分まで姿を見せなかった彼なら犯行は十分に可能です。つまり、こういうことです。犯行の当日、彼は朝早く、本館を抜け出し、ロープを使って別館に着く。雪夜叉に扮して加津井マリエを殺します。しかし、窓ガラスに写った自分を見て、あの絵の秘密に知ったのでしょう。このままでは、自分が偽物だとバレてしまう。そこで彼は、カメラを壊し、絵をすり替えたのです。しかし、その行動が逆に不自然さを感じさせた…」

 

 

 

歌音 (なんか説明中もイヤミな感じ…)

 

 

響野「彼が偽物だとして、本物はどこにいるんだ?」

 

 

竈辻「動機もさっぱりですが…」

 

 

明川「それは、この記事です」

 

 

吉門「この記事知ってるぞ!これ、女優として、まだ無名の加津井じゃねえか!!」

 

 

山方「明島と日田もいますよ!」

 

 

江村「…っ!?」

 

 

明川「おそらく、この飛行機事故で本物は、死んでたのでしょう。氷川画伯の死体を見つけた彼らは、死体を埋め、スタッフの1人を身代わりにしたのでしょう。何せ、資産は数十億でしたからね」

 

 

歌音「しかし、なぜ殺人なんて…」

 

 

明川「仲間割れってとこでしょう。程度の低い犯罪では、よくあることです」

 

 

竈辻「な…なんてことなの…」

 

 

響野「よく考えれば、彼らそんなに仕事してたのか疑うほどでしたが、非常に金回り良かったですし…」

 

 

明川「さて、話はこれぐらいにして、詳しくは氷川の部屋に行けばわかります」

 

 

 

明川警視たちはニセ氷川の部屋の前にいた。しかし、鍵が掛かって開けられなかった。

 

 

剣待「閉められていますね…」

 

 

明川「仕方ありません。ドアをぶち破りましょう」

 

 

バンッ!

 

 

ドアをぶち破り中に入ると、ニセ氷川は椅子に座り、頭を垂れ、右手にペンを持ち、血を口から吐いて死んでいた。

 

 

剣待「死んでる…」

 

 

竈辻「刑事さん、アレっ!」

 

 

 

竈辻が指を指した方向には鍵が落ちていた。

 

 

 

明川「この部屋の鍵ですね。内側から鍵を掛けたため自殺と言えますね。さらに…机に遺書が…」

 

 

遺書の内容は次の通りである。

 

 

皆さん、ご迷惑をお掛けました。この山荘で起きた3件の殺人の犯人はこの私です。私の本当の名前は、青沼達雄(あおぬまたつお)と言います。かつては、日田達と共に、メイク係をしてました。そうあの10年前の忌まわしき飛行機事故の前までは…。あの日、私と日田、明島、そして無名のレポーターだった加津井の4人は、事故現場のすぐ近くの民宿に偶然に滞在してました。この事故の映像をTV局に高く売りつけてやろうと軽い気持ちで事故現場に来たことが全ての始まりだったのです。

ーーー

 

10年前

 

 

青沼「うぇ……ひどい…」

 

明島「死臭ばかりじゃねえか!!」

 

 

日田「我慢しなさい!!この映像を撮れば間違い無く世間は食いつくわ!関心ものよ!!」

 

 

加津井「……ねえ!こっち来て!この男、氷川相聖画伯よ!!」

  

 

明島「その人って天才画家の!?間違い無いのか!?」

 

 

加津井「ええ、私、海外行ったことあるから前にこの人の素顔を知ってるわ!!」

 

 

本物の氷川相聖は既に死んでました。しかし、ここで日田と明島はとんでもないことを言い出したのです。

 

 

青沼「俺を氷川を身代わりに立てるだって!?」

 

 

日田「彼の資産知ってる?数十億よ!?」

 

 

明島「一生遊んで暮らせる金だ!」

 

 

青沼「けど、バレるんじゃ…」

 

 

加津井「いいえ、彼は極度の人嫌いで、人前で素顔を見せることなんて、ないわ。極小数しか知らないの。だから、この事故で傷跡が火傷をしてたってことにすればバレないわよ」

 

 

ーーー

 

こうして、4人の中で背格好が似ていた私がニセ氷川となり、本物の氷川は近くの雑木林に遺棄しました。それ以来、私は特殊メイクの技術を活かし火傷の跡をつくり、かつらとサングラスで氷川画伯に化たのです。そして、私は人目を避けるため、氷川が持っていた山荘に移り込み、絵を売った金を仲間に分け与えながら、自分も時折、変装を解いて街で豪遊する生活を送ってました。

 

しかし、ある時、私は思いました。この金を独り占めできないかと。そこで、私は明島にこの山荘を舞台にしたドッキリTVの企画を持ちかけ、今回の殺人劇を実行したのです。まず、明島を外に呼び出し殺しました。

 

何度も斧を振り下ろしたので、雪に血の跡がついたため、このままではいけないと思い、血のついた雪を川に放り込みました。そして、遺体をゴミ袋にいれて本館前に運び雪だるまの中に入れ、例のアリバイトリックを実行したのです。加津井を殺した後、自画像を見て、私は取り返しのつかないミスをしました。本物は左利きだったのです。

 

あの絵は、鏡に写った自分を見て描いたものだと気づき、とっさに絵をすり替え、自画像を壊して処分しました。後に引けなくなった私は、日田に金を渡すと言って日田の部屋を訪れ油断した隙に殺しました。因みに、遺体を凄惨にしたのは、雪夜叉が本当に存在しているかのように見せかけるための猟奇的演出です。そして、私の計画は終了したと思いましたが、ロープのトリックに気づかれ、逃げ場はないと確信しました。このまま捕まって裁かれるよりも私は死を選びます。

 

                  青沼達雄

 

 

 

明川「以上ですね。それに、この瓶は青酸系の毒ですね」

 

 

竈辻「じゃあ、やっぱり自殺!?」

 

 

明川「ええ…ドアには内側から鍵を掛けられており、鍵は室内にあった。窓も内側で開け閉めできます。つまり、ここは密室だった」

 

 

そう言って、髪の毛を触るとやはり、かつらであることが分かった。

 

 

明川「やはり、これは特殊メイクですね。火傷の跡なんてどこにもありません」

 

 

 

吉門「この人が青木達雄の素顔…」

 

 

 

山方「刑事さん!あの棚の中に雪夜叉の衣装が…!」

 

 

 

棚の中には、雪夜叉の衣装があり仮面があった。

 

 

明川「おそらく本物の氷川氏が例の『雪夜叉』の絵を描くときに使ったものでしょう。そして、青木は偶然これを見つけ、今回の犯行に至った。この衣装なら服や体の特徴を隠すことができる!」

 

 

明川は、自信満々に話し切り剣待警部と龍斗に勝ち誇ったような言い方をした。

 

 

明川「どうやら、勝負は私の勝ちだね剣待君。中禅寺君、君も分かっただろう?自分がいかに身の程知らずか…。これからはプロの仕事にオモシロ半分でを突っ込むことはやめることだ!剣待君も経験を積んだつもりでもそれを知識として身につけなければ、それは経験と言えない、貴重な時間をドブに捨ててるだけなんだよ、剣待君!」

 

 

 

明川警視は剣待警部と龍斗に説教したと同時に鼻で笑った後、部屋を去った。

 

 

歌音「なによ、あのイヤミ男!頭いいからって、あの態度!」

 

 

山方「だけど、あの人の言っていたことはもう、その通りだったし」

 

 

龍斗「……いや、俺は納得できていないことがあるんだ」

 

 

剣待「どういうことだ?」

 

 

 

龍斗「鬼火さ。事件と同時刻に背氷川に現れた鬼火…この謎がまだ解けてない。もし、俺のカンが正しいとすれば、この『鬼火』が事件の謎を解く鍵となるはずだ!」

 

 

氷川の部屋

 

 

龍斗は剣待警部と美早希を連れて部屋の中に入った。

 

 

剣待「こんなところに、事件の手掛かりがあるのか?ここはただの書斎だぜ?」

 

 

美早希「事件につながるものが出てくるのかしら?」

 

 

龍斗「もし、その手掛かりを見逃したら俺たちは明川警視ではなく『雪夜叉』に負けたことになる。だから、警察が来るまで解決しないと…」

 

 

 

剣待「……」

 

 

美早希「……」

 

 

 

龍斗「っ!これは…ハサミの入った箱か…」

 

 

龍斗はハサミを持ち、チョキチョキと鳴らした…。

 

 

龍斗「……」

 

 

チョキ…チョキ…

 

 

美早希「不快感しかないから、やめてよね?」 

 

 

 

龍斗「はい!」Σ(゚д゚)

 

 

剣待「それで、ハサミでなんか分かるのか?」

 

 

龍斗「ああ…このハサミこさ、事件の手掛かり…そして、明川警視は犯人を推理したつもりで真犯人の罠にかかってしまったんだ!いよいよ、大詰めだぜおっさん、雪夜叉の『アリバイトリック』を暴くんだ!」

 

 

 

 

 

その頃、美早希と歌音は2人きりで話ししていた。どうやら、スマホでの天気ニュースだと明日の朝には吹雪が止むと、そう書いていた。

 

 

 

歌音「中禅寺君って、事件を解決することになると、あんな風になるの?」

 

 

美早希「そうよ、ドジで間抜けで気品がなくて…でもね、推理になると頼りになると良い幼馴染になるのよ」

 

 

歌音「羨ましいわ…。私、そういう信頼できる人、全く見当たらないし…だから、あなたと中禅寺君との関係を見てて、私もそういう関係であえたらいいのになって…」

 

 

美早希「…」

 

 

 

 

その頃、龍斗と剣待警部は、車を発進する前に、お湯で揺らしたタオルで車を拭いていた。雪を取り除くためだ。

 

 

そして、しばらく作業していると、この寒さで緩くなってしまう。

 

 

 

龍斗「うわ〜、やっぱり緩くなんの早いな…」

 

 

剣待「まあ、もう少しやったら終わりにしようか」

 

 

龍斗「だな」

 

 

剣待「じゃあ、それを再び濡らしてくれ」

 

 

龍斗「オーケー!」

 

 

そして、ポットで濡らそうとしたが、お湯の熱さに落としてしまった。

 

 

龍斗「あっつ!!?」

 

 

剣待「おいおい…へんに不用心なところあるな…」 

 

 

龍斗「悪かったよ…」

 

 

 

そして、タオルを拾うが、そのタオルに違和感を覚えた。

 

 

龍斗「あれ、硬くなってる…」

 

 

剣待「触らせてくれ。本当だな!この気温で、こうなっちまうんだ!」

 

 

龍斗「っ!凍るのが…早い…そうか!そういうことだったんだ!分かったぞ!雪夜叉の使ったアリバイトリックが!」

 

 

剣待「なんだって!?」

 

 

 

 

龍斗「謎はすべて解けた!」

 

 

 

 

龍斗「おっさん!ロープとスコップにバケツだ!それと警視庁に連絡して調べてほしいことがあるんだ!それと、明島の死体をもう一度詳しく調べてほしいんだ!衣服やポケットに何か手掛かりはないか!」

 

 

剣待「なぜそんなことを…?」

 

 

龍斗「真犯人を挙げるために必要なことなんだ!!もう時間がない!」

 

 

剣待「わ、分かった…」

 

 

 

午前1時

 

 

剣待「中禅寺!お前の言う通り、警視庁に問い合わせたところ、この人物についてだが…」

 

 

龍斗「……なるほど、やはり雪夜叉は10年前のあの飛行機事故から復讐を決意してたんだ!」

 

 

剣待「まさか、この時に憎悪を…さらにだが、明島のポケットからこれが…」

 

 

 

龍斗「これは…彼は雪夜叉に利用され、葬られたってそとだな…。すまないが、この人について、この人物はどうなっているか調べてくれ!」

 

 

剣待「おいおい、後出しジャンケンみたいなんもんだぞ…」

 

 

龍斗「すまないな…」

 

 

1時間後

 

 

剣待「驚いたぞ!!まさか、この人物が…」

 

 

龍斗「…奇跡的なことだな…正直俺も驚いたぜ!よし、みんなを暖炉部屋に集めてくれ!!」

 

 

午前2時

 

山方「いきなり、呼び出されて何なんだ?」

 

 

吉門「こっちは気持ちよく寝てたんだがな…」

 

 

竈辻「4人も死んで、番組のスタッフになんて報告したら…」

 

 

響野「この山荘もどうなるか…」

 

 

江村「……」

 

 

龍斗「皆さん、こんな時間に起こして申し訳ありません。でも、もう時間がないんです」

 

 

吉門「何言っているんだ?犯人は自殺したんだろ?もうう事件は解決したんだ!」

 

 

龍斗「いや、『雪夜叉』はまだ死んでなんかない!青沼も、3人と同様殺害されたんだ!」

 

 

山方「か…彼が!?」

 

 

響野「殺された…!?」

 

 

歌音「そ…そんな…」

 

 

明川「待ちたまえ中禅寺君。根拠はあるんですか?『勝負』に負けたからと言ってデマカセを並べても無駄ですよ?」

 

 

龍斗「あんたな…まだそんな低次元なことほざいてんのかよ!?これは、ゲームとかじゃないんだ!俺の話を最後まで聞いてもらいたい!!」

 

 

明川「では、聞かせてもらいましょう。なぜ、青沼が犯人ではないと言えるんです?」

 

 

龍斗「彼が右手にペンを持っていたからさ」

 

 

美早希「でも、彼は右利きじゃ…」

 

 

龍斗「じゃあ、このハサミを見てくれ」

 

 

竈辻「ただのハサミよね?」

 

 

龍斗「誰かこれを右手で紙を切ってくれませんか?」

 

 

歌音「私がやる〜!」

 

 

歌音が右手でハサミを持ち、紙を切ろうとするが…。

 

 

 

歌音「あれ…?このハサミ…紙を切れないわ…」

 

 

明川「っ!これって左利き用のハサミ!?」

 

 

龍斗「そう、左利きと右利きでは刃の合わせ方が逆なんだ」

 

 

吉門「だが、本物の氷川画伯は左利きだから、それを持ってもおかしくないだろ?」

 

 

 

龍斗「いや、彼がこれを買うことは不可能なんだ!このラベルを見れば分かる!」

 

 

江村「これは…消費税10%込み…ですね…」

 

 

響野「……っ!あ、そうか!消費税10%になったのは2019年だから…」

 

 

龍斗「そう、本物は10年前の2012年に亡くなっている。そのため、彼が消費税10%の商品を買うのは不可能なんだ!」

 

 

竈辻「それって…」

 

 

龍斗「青沼自身も本当は左利きだったんだ!」

 

 

 

龍斗「見てくれ、これは剣待のおっさんに頼んで警視庁に連絡してもらい、FAXで送ってもらったんだ。彼は身寄りもなく、天涯孤独だったが、中学生の先生がこれを送ってくれたんだ」

 

 

 

山方「本当だ。右手にグローブを…」

 

 

江村「だけど、なぜ、サインするときは右利きでしたんですか?」

 

 

龍斗「彼は氷川画伯の自画像を見て、彼は単純に右利きだと思ってしまったんだ。鏡に映ったのを描いていたとは分からずにね…。そのため、人前では右利きのふりをしてたんだ。そして、真犯人もそんな青沼を見て、彼は右利きだと判断したんだ!」

 

 

吉門「じゃあ、彼が右手にペンを持っていたのも…」

 

 

龍斗「真犯人の偽装工作さ。おそらく、真犯人はこの山荘を初めて訪れた際、彼がニセモノだと気づいたんだろう。そして、青沼を犯人に仕立て上げる今回の殺人計画を思いついたんだ!」

 

 

 

「「「「「…………」」」」」

 

 

龍斗「そもそも、雪夜叉がカメラの中で奇妙な行動を取り自画像を持ち去ったのは、俺たちの推理をニセ氷川に仕向けるための罠だったんだ!ビデオの中の自画像も犯人が見落としたのではなく、自画像の真実を知らせ、我々の疑いをニセ氷川に向けるためのトリックだったんだ!そして、明川警視、あんたはそのトリックにまんまと嵌ったんだよ!」

 

 

 

明川「私の推理が…犯人の計画通りであったと…!?」

 

 

龍斗「そうだ、犯人の悪魔の知恵が、あんたを推理力のよりも高かったんだ…」

 

 

響野「じゃ…じゃあ…今までの言い方だと…」

 

 

龍斗「ああ…4人を殺害した雪夜叉…それは、この中にいる!!」




容疑者リスト

・響野風磨 (ひびのふうま)

・吉門影作 (よしかどけいさく)

・山方健人 (やまがたけんと)

・赤水歌音 (あかみうたね)

× 加津井マリエ (かついまりえ) 死因 斬殺 

× 明島道大 (あきしまみきまさ) 死因 斬殺

× 日田雅未 (にちだまさみ) 死因 斬殺

・明川圭吾(あきかわけいご)

・竈辻真理子 (かまつじまりこ)

・江村松八 (えむらしょうや)

×青沼達雄 (あおぬまたつお) 死因 毒殺
              CV: 佐藤拓也
キャラデザ:ガンダムビルドファイターズのユウキ・タツヤ

10年前の人物

×氷川相聖 (ひかわあいせい) 死因 飛行機事故で死亡


原作 (アニメ版やドラマ版を含む)との違い


・万札が部屋に続いてるが、赤い髪の毛も含まれている。

・3人目の被害者の死体状況が原作より凄惨になってる

・飛行機事故を2012年、発生に変更

・飛行機事故の生還者を2名に変更

・容疑者を起こす時、剣待警部に頼んで起こしている

・消費税についての言及を10%に変更
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。