竈辻「10年前…私は家族と共に千葉にある国民的テーマパークに行くときだったわ…本当に嬉しかった…。だって、楽しい思い出作りになるもの…」
10年前
真里子「ここが、千葉行きの飛行機なの?」
真理子の母「そうよ、飛行機に乗っている間、非常に良い景色が見れるのよ?いいでしょ〜?」
真里子「うん!」
真里子の父「母さんと新婚旅行で飛行機乗ったことを思い出すな〜!」
真里子の母「あの時、父さんったら食べ物を買うのに席離れたらね…しかも、すごい慌てっぷりだったわ」
真里子の兄「まじか?」
真里子の母「ええ、何か食べるものないと寂しいだろう〜とか」
真里子の父「おいおい、それは恥ずかしいエピソードなんどけな〜」
「「「「はははははははは!!!!」」」」
真里子の兄「なあ、真里子!お兄ちゃん、千葉の国民的テーマパークのこと調べたからさ、一緒に語り合おうか!」
真里子「いいよ!どういう内容か、より分かるからね!!」
あの時、本当に家族は楽しいひと時を感じだわ。飛行機乗っている間、空から景色をみる…小さい頃の私には幸せだったわ…。でも、その後、事故に遭ってしまったわ…。
あの時の、地獄のような光景は今でも脳裏に焼き付いてるわ…
突然の轟音と衝撃に声をあげる間もなく、私は意識を失ったわ。そして、全身を刺すような痛みで気がついたの。そして、外の光景は地獄絵図でゴミのように散らばった飛行機の機体と乗客の死体だったわ。
真里子「お父さん…?お母さん…?お兄ちゃん…?」
私は必死になって家族を探したわ…。途中、死体を見て恐怖だったけど、家族を見つけるその一心で歩き続けた。そして、お母さんを見つけたの。
真里子「お母さん!」
真里子の母「真里子…良かった…無事だったのね?」
真里子「お母さん…!お母さん…!」
お父さんと兄は見つからず、やっと見つけたお母さんも機体に押し潰されそうだっわ。私はお母さんを助けようとしたけど、8歳の女の子には到底できっこなかった。いつ崩れてくるか分からない機体に怯えながら、お母さんのそばについてるくらいしかできなかった。そして、何時間が過ぎた頃かしらね…。あいつらが来たのは…。
真里子「誰か来た…!助けが来たのよ…!お母さんこれで助かるよ!!」
でも、その喜びもすぐに打ち砕かれたわ。
あいつらは、何か分からない作業をしてて、お母さんみたいにもがき苦しんでいるケガ人には目を向けなかったのよ。
私は何度もヤツらに何度も助けるよう頼んだわ。
真里子「お願い、お母さんを助けて!」
明島「なんや、うるさいな…」
加津井「私らは忙しいのよ、どっか行きなさい!」
真里子「早くしないと、お母さん潰れちゃう!お願い!早く、お母さんを…」
日田「やかましい!!いい加減にしなさい!!とっとと失せろよ、このクソガキ!!」
真里子「っ!?」
結局、諦めた私は機体を一人で支えたわ。お母さんを失いたくない思いでね。
真里子の母「真里子、手を離して…このままじゃ、あなたも一緒に…」
真里子「いや…!!お母さんが死ぬなんて…絶対いや…!!!」
真里子の母「……もういいの…真里子…私はいいから…どうか…生き延びて…」
どんっ……
ガラガラ…!!!
真里子「お母さん!!!」
真里子が次に見たのは、血であり間違いなく押し潰された母親だと理解した。
青沼「今何か音しなかったか?」
日田「ほっときなさい!それよりも氷川の死体の始末よ!人が来ないうちにしないと…」
真里子「……」
8歳の真里子「コロス……
オマエラヲコロス………コロシテヤル……!!!
竈辻「お母さんが死んだ後、救助隊に助けられたけど、お父さんと再会できたのは霊安室だったわ。そして、兄は見つからなかったけど新聞記事やニュースで兄の名前が載ってなかったら死んでしまっと判断したわ…それにね、機体によって身動きが取れず死んだ人もいたわ…お母さん以外にもね…。アイツらが助けていれば救えた命が何人もあったのよ……!!」
歌音「あの人たち、遺書よりも非道な行為しているじゃない……!」
竈辻「それから私は、親戚に引き取られたわ。私は毎夜、あの時の地獄の夢を見たわ。お母さんが目の前で死んでゆく悪夢を…。あのゴミどものせいでね…。なんであんな平気で冷たいことができるの…。どうして冷酷に善の心を捨てることができるの…10年前のあの出来事から私は誓った…。あの時、見殺しにした連中を全員この手で皆殺しにするってね…。加津井、明島、日田は新聞記事やニュースで載っていたから所属の事務所はすぐに分かったわ。高校卒業後、ヤツらの事務所に就職して、青沼がニセ氷川になったことを特定することができたわ。これで4人のターゲットは決まったけど…アイツらは、さらに火に油を注いだ会話をしていたのよ!!」
響野「10年前だけでなく、最近のことも?」
竈辻「ええ…企画が決まって、今回の事件を起こす1ヶ月前のことかしら?私は楽屋に向かう際、10年前の会話を聞いたわ…。その内容は…本当に人間の心を持っているかみたいな発言だったわ!!」
1ヶ月前
竈辻「確か、このコーヒークリーム少なめだったわね…」
明島「なあ、青沼。たった600万しか俺に出せないとかどういうつもりだよ?」
青沼「我慢してくれ、次に絵を売るのは1週間後だから。それまで辛抱してくれ」
加津井「でも、案外上手くいくものね。こういうの」
日田「ええ、私が10年前に行ったけど、誰も気がづいてないしね」
竈辻 (10年前って飛行機事故のことじゃない!!)
青沼「けど、いつバレるか内心ビクビクしてるけど…」
日田「大丈夫よ、世間騙してるけど詐欺罪なら7年だから。もうムショ行きはないわ!」
明島「それなら、安心だな!!」
加津井「けど、民事はあるよね?」
日田「それなんだけど、20年だから後10年前経てば、無効になるわ」
明島「そうなったら、もう完全に俺たちの豪遊人生は、邪魔されないってことだな!」
加津井「そうね、私たち、誰も殺してないからね」
青沼「けど、10年前、少女が助けを求めてたけど、彼女は一部始終見てて裁判になったら…」
日田「大丈夫だって、10年前のことで民事起こしても、優秀な弁護士立てれば大丈夫よ。そもそも向こうに裁判起こす費用あるわけないでしょ?それに、氷川の性分利用すればいいし!」
明島「まあ、どっかでくたばっていれば、こっちはより楽だけどな」
「「「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」」」
竈辻 (……こいつら…!!!)
竈辻「ヤツら、10年前のことに対して何一つ後悔なんてしてなかったわ!!むしろ、開き直ってしてやったな感じだった…」
山方「なんちゅう連中だよ…!!」
竈辻「まさか、あの会話を私に聞かれたなんて夢にも思わなかったようね。実際、明島を殺そうとしたとき、奴の弁解が笑えるみたいだったわ」
ーーー
明島「がぁっ……竈辻……なんで…騙した…?」
竈辻「騙した……?お前は世間全体を騙してるのによく、そんなこと言えるよね?」
明島「っ!?」
竈辻「10年前…飛行機事故…これで思い出した?お前たちの悪事、全て知ってるのよ?」
明島「……っ!!?あっ…お前まさか…」
竈辻「ええ…私は10年前の唯一の生存者よ…お前たちのせいで私のお母さんは死んだ、助けを求めた人たちも死んだ。お前たちが殺したのも同然よ」
ガッ!
明島「あぁっ!!?いだい…いだい……待って…金やるから……あの時は魔がさして…」
竈辻「それじゃ、楽屋の会話はなに?私に向けてどっかでくたばってくれねえかな?とか後10年経てば裁判は向こうになるとかも聞こえたわね」
明島「あ…あれは…酔っ払いの戯言……」
ガッ!!!
明島「ごっ……」
ドサッ
竈辻「まあ、10年前のことから死ぬことが決まってたけどね…」
ーーー
竈辻以外「「「「「…」」」」」
竈辻「…さて、もういいでしょ?刑事さん?私を逮捕するんでしょ?もう私のすべきことは終わったから。もうどこにも逃げる気はないしね…」
剣待「……」
剣待は黙って手錠をかけようとしたその時…
江村「真里子……お前…真里子なのか!?」
竈辻「江村さん?なに、不思議そうな顔してるの?当たり前でしょ?」
江村「俺だ……
久本松八だ……」
竈辻「…………はっ?何言ってるの?確かに、兄の名前はそうだけど、聞いてなかったの?兄は死んだのよ!?生存者は唯一私だけ…新聞記事がその証拠よ?中禅寺君の推理でその記事で分かったことだし」
江村「嘘じゃない…。信じられないけど……失っていた記憶を思い出したんだ…」
竈辻「慰めとかだったら、いらないわよ。惨めな気持ちになるだから」
龍斗「彼は言っていることは本当だ」
竈辻「……え?」
剣待「実は、10年前警察の調べで当時10歳だった久本松八は、遺体こそ見つからなかったが、死亡扱いとなった。だが、今回の事件、江村松八が久本松八だと分かったのは、彼自身が中禅寺に言ったからなんだ」
龍斗「俺も驚いたんだよ実際…。そして、調べてもらったら、墜落寸前、彼は席ごと外に放り出されたが、奇跡的に森に着いた。木がクッションになって、外傷は大きくなかったんだ。そして、行き着いた先が江村家だったんだ…。彼は記憶喪失の子供として育てられた。記憶が蘇ったのは、明川警視のミス推理によるものだったんだよ。つまり…あんたの兄は生きてたんだ!!」
竈辻「……本当に…お兄ちゃんなの?」
江村「ああ…DNA鑑定すれば、すぐにわかることだよ……」
竈辻「……」
竈辻は、江村に向かって走り出し……
竈辻「お兄ちゃん!!」
江村「わっ…!真里子……」
竈辻は10年ぶりの兄と再会により、涙が出た。しかし、同時に幼児退行しているようにも見えた。
竈辻「お兄ちゃん。私、ずっと楽しみにしてたの…千葉のテーマパークに行けること…」
江村「……俺もだよ…本当にお前、楽しみにしてたもんな…」
山方「会話が……」
吉門「全く、先ほどのことに噛み合ってない…」
響野「いえ…邪魔しないでおきましょう…。10年ぶりの兄妹の再会ですから…。10年前、彼女の心に悲しみと絶望の吹雪が吹き荒れていた…愛するものを失った悲しみと絶望が彼女を夜叉と変えてしまった…。悲しき夜叉に…でも、もうその面影は消えている…実の兄との再会によって……」
歌音「ええ……そうよね!」
美早希「竈辻さん…」
道警のヘリ来て、竈辻は乗せられるところだった。そこに…
竈辻「……」
龍斗「……竈辻さん!死んだお母さんやお父さん、そして、ここにいる松八さんはこんなこと望んでいなかったんじゃないかな!?」
竈辻「っ!?」
龍斗「生きて、幸せになって欲しかったんだと思う!竈辻さん!あんた分からなかったのかよ…?お母さんがなぜ、君を押してしまった意味をことを…!?竈辻さん、今からでもきっと遅くないよ!!」
竈辻「………その通りよね……ありがとう…中禅寺君!!」
龍斗「っ!」
竈辻はそのまま、警察署に移されることとなった。
江村「……中禅寺君…俺…思うんです…もし、もう少し早く記憶を取り戻していたら…彼女を止められたんじゃないかって……」
龍斗「松八さん……」
江村「だから、妹は犯した罪を償います…でも、きっとそういつか、家でやり直したいです!!失った時間を取り戻すために…」
龍斗「ええ…きっとできますよ!!俺も彼女はきっと立ち直れることを信じてますので…!」
明川「……負けましたよ……剣待君…。今回は思わぬ失態を見せましたが、次はこうはいきませんよ……」
剣待「明川警視……どうか、その失態を拭い切れることを心から願っています…」
こうして、背氷村で起こった連続殺人事件は幕を閉じた…。
10年前に母親を見殺しされた少女は、4人に対し憎悪と悲しみを募らせ雪夜叉は生まれてしまった…。しかし、もうその面影は消えている…。死んだと思っていた兄との再会によって…。
そして、数日が経ち、やはり、竈辻さんと江村さんは実の兄妹であったことが分かった。DNA鑑定を実施したためである。
龍斗の家
テレビでは、歌音が出演していた。
司会者「お待たせしました〜!今日のゲストは赤水歌音ちゃんです〜!」
美早希「……」(むう〜)
美早希は内心嫉妬していた。
龍斗「わ〜お〜」❤️
司会者「今回の事件は大変でしたね?」
歌音「はい!どうもご心配おかけしました!」
龍斗「やっぱ、かわいいな〜///」
美早希 (何よ〜龍斗ったら!!」
司会者「今日はバレンタインデーだけど、いくつチョコあげたの〜?」
歌音「え〜、私、義理チョコって嫌だから1個しかあげてません!」
司会者「おっと、爆弾発言!それって本命チョコってわけ!?」
龍斗「えっ!?だれ、ダレ、誰!!?」
美早希「知〜らない」
龍斗「聞いてなかったのかよ、歌音ちゃんとしみじみと
話し込んでいただろ〜?」
美早希「ボーイフレンドはいないのよあの子」
龍斗「だって今…」
その時、インターホーンが鳴り配達員が来た。その中身は、バレンタインチョコであった。
龍斗「お〜!バレンタインチョコだぜ!やっほ〜!」
美早希「誰からかしら?」
龍斗「だれだれ〜?」
美早希「……もう…あの子も隅におけないわね…」
手紙には
中禅寺君へ
あなたを思う
U.Aより
そして、テレビで赤水歌音はウインクをしていた。その先のウインクは彼に決まっている…。
雪夜叉伝説殺人事件 終わり
次回、事件簿
俺は会長に、ミステリー研究会に誘われテストを受けることになった。そして、この学園には七不思議に関することであった。
しかし、学校に送られた脅迫状…差出人は放課後の魔術師…。ヤツの毒牙にかかったものは殺されてゆく…。
そして、夜中になった時…奴による被害者が!
事件簿 No 3学園七不思議殺人事件
原作 (アニメ版ドラマ版を含む)との違い
・飛行機に乗るまでの会話がある
・楽屋で被害者たちが事故のことに関して侮辱極まりない発言をしているため更に鬼畜度がアップしている (救いようがないぐらい)
・江川ポジが綾辻ポジの兄となっている。