食堂
ディナーの時間となったため、龍斗と裕谷は先に食堂に来ていた。ディナーのコースはゴージャスみたいだ。美味しそう…。
龍斗「ひょ〜〜〜、メシだ、メシ!!」
裕谷「みんな、まだ来ていないな」
龍斗「かまーねー、かまーねー♪もー、時間だもん!てきとーに席ついていようぜ」
その時、厳格な男性の声が聞こえた。
?「おい、そこのガキ!そこは俺の席だ!客はお前らだけじゃないんだぜ!」
龍斗「な、なんだこのおっさん!?」
裕谷「まて、中禅寺!席に全部名札がついてある!」
よく見ると、テーブルの上にそれぞれのネームプレートが書いてあった。龍斗が座ろうとしたのは『剣待様』と書かれていたネームプレートだった。
剣待「フン、そーゆこった!バカヅラ並べてボーッとしてんじゃねえぞガキ!!」
龍斗「やっな〜ヤロ〜!」
裕谷「おさえろ中禅寺!」
その後、次々と部員が集ってきた。
富重「お〜〜、本格的なフルコースじゃん!」
行彦「いいニオイだな」
佐方「席には名札がついてあるから自分の名前の席についてね」
龍斗「もっと早く言ってほしかったぜ…!」
美早希「どうかしたのたっちゃん?」
龍斗「なんでもねえよ」
裕谷「お…俺たちも食おっか…?」
龍斗「そ…そーだな!」
美早希「もうみんなそろった?」
修乃「あれ?その席空いてるけど誰だ?」
美早希「昌絵ちゃんだわ…」
龍斗「!」(日崎昌絵…)
龍斗は稽古の時に、何らかを恐れた顔をしていた昌絵を思い出す。
美早希「あたし、ちょっと見てくるわ」
龍斗「美早希!?」
美早希「彼女、さっき何だか様子が変だったの。何かひどく怯えたような…」
行彦「ハハ…美早希ちゃんの気のせいだろ?」
美早希「でも、布形先輩!1ヶ月前にあんなことがあったばかりなんですよ?もしも…彼女まで何かあったら…」
修乃「そ…そうだな。俺も一緒に探すよ」
富重「俺も」
美早希「ありがとう、お願いね」
「きゃああああああああああああ!!!!」
行彦「お…女の悲鳴だ!」
芳美「なんですって?」
修乃「俺も聞こえたぞ!」
裕谷「だ、誰の!?」
美早希「まさか昌絵ちゃん!?」
佐方「みんな!日崎さんを探すのよ!急いで!」
裕谷「俺は外の方を探すからロビーの方を頼む!」
修乃「ああ!」
富重「日崎さーーん!」
美早希「昌絵ちゃんどこなの〜〜!?」
しかし、いくら手分けして探しても彼女の姿は見つからなかった。
美早希「どうしよう、部屋にどこにもいないわ!」
龍斗「おちつけよ!」
ジリリリリリリリリリ
美早希「開幕ベルの音だわ!」
龍斗「すると劇場か!?」
後から思えば思うばこのベルこそ…凄惨な事件の"幕開け"を告げるベルだったのだ
劇場
龍斗「この中か!?美早希、真っ暗だ!ライト!」
美早希「うん!」
パッ!
BGM 悪魔組曲 第一章
点けた瞬間そこは目を疑う現場となっていた。まばゆい光がその人物を照らしながら、変わり果てた日崎昌絵を闇に照らしだした…。重さ数百キロはあるだろう鉄の照明機材が彼女の左肩と右の頭部を惨たらしく押し潰していたのだ…。頭部は正に中身の"モノがはみ出しており、死んだ日崎本人はまさかこれが自分の最後の姿さえ思わなかっただろう…。
龍斗「美早希!!見るな!!」
美早希「え、な、なんなの!?」
龍斗「…昌絵が照明器具に押しつぶされている…しかも、頭と頭部に集中してな…」
美早希「そ、そんな…」
そして、他のメンバーも劇場に着いた。
涼香「っ!?きゃああああああああああああああ!!!?」
修乃「ひ、日崎!?」
裕谷「嘘だろ…あんなものが…彼女に…!?」
佐方「日崎さん…!!」
剣待「お前ら、下がってろ!!」
裕谷「あ、あんたは一体何者だ!?」
剣待「俺は警視庁捜査一課の剣待警部だ!」
殺人課警部 剣待勇悟 (つるまちゆうご) (38)
行彦「け、警察…!?」
剣待「ま、こんな時間は俺が出るまでもないがな。なにしろ古い劇場だ。照明のワイヤーが老朽化して切れて、そこに被害者が立っており不幸にも押しつぶされたんだろう」
富重「じゃあ、不幸な事故…っ…!?」
修乃「…オーナーっ!!なんで、ワイヤーを取り替えなかったんですか!?」
忠和「いえ、そんなはずはありません!決して簡単に切れないようにしてますし、全く新しい物ですよ!?」
龍斗「その人の言う通りさ」
剣待「なんだと!?」
美早希「た、たっちゃん…」
龍斗「これは事故なんかじゃない。殺人だ!日崎昌絵は殺されたんだ!」
芳美「なんで、そう言い切れるの?」
龍斗「見ろ!照明を吊っていたワイヤーだ!問題はこの切り口だよ!」
よく見ると、それは明らかに、滑らな線で真っ直ぐな方向だった。
龍斗「刃物で切ったように、スッパリと切れている!もし、自然に切れたものなら、もっとほつれてバラバラになるはずだ。これは明らかに鋭利な刃物で切られた跡だ!つまり、誰かが故意にワイヤーを切り舞台の上の彼女に照明を落としたんだ!」
龍斗「刑事さん、これに気が付かないんじゃ、犯人の思うツボだぜ?」
剣待「っ〜〜〜〜!!おっほん!では、今から取り調べを行う!全員食堂に集まれ!」
食堂
剣待「警察は天候が回復するまで来れんそーだ。よって、ここからは俺の指示に従ってもらう!」
佐方「ちょっといいかしら刑事さん?」
剣待「っ?あんたは!?」
佐方「佐方愛夏。この子たちの引率で演劇部の顧問ですわ。あなたはどうもこの中に犯人がいると疑っているようですけど日崎さんの悲鳴が聞こえた時、私たち全員食堂にいたじゃありませんか」
行彦「そうだ、だから、襲われたのはその時…だから、俺たちにはアリバイが…」
佐方「それなら、私たちには彼女を殺せるはずはないのでは?」
剣待「むっ…」
忠和「あっ!」
剣待「どうした、オーナー!」
忠和「なんてこった!うっかりしてた…実はもうひとり、ここにおられないお客様が…」
剣待「なんだと!?」
忠和「昨日チェックインされた「歌月」様ですが、なんとも奇妙な方でして…たまっている仕事を片付けたいから、部屋には誰も近づかないでくれほしいと。食事も全て部屋で済ますからと…でも一番妙だったのは、あの顔ですよ!なにしろ包帯でぐるぐる巻きだったんですから!」
部員「「「「「顔に包帯!?」」」」」
修乃「月光さんと同じだ…顔に包帯ってあのことしか…」
剣待「よし、オーナー!すぐに鍵を持って『歌月』の部屋に案内しろ!!」
忠和「は、はい!」
オーナーはすぐにマスターキーを持ち、歌月の部屋に入った。しかし、部屋の中は…
行彦「部屋がズタズタに…」
剣待「逃げたか…!」
龍斗「っ!包帯とスーツケースが…!」
開けてみると空であり、ケースの中も部屋の中と同じだった…!
龍斗「長期旅行と見せかけた擬装か?」
裕谷「じゃあ、包帯をしてた理由は…」
龍斗「顔を隠すためだよ…」
美早希「た、たっちゃん…!」
龍斗「どうした、美早希!?」
美早希「あ、あれ…」
美早希が指を差した先には、ある言葉が刻まれていた…。
地獄の業火に焼かれよ
その言葉はあまりも形が崩れており、まるで死者がこちらに来たような感じだった…。
龍斗「この言葉…月光冬音が死にぎわに言った…『オペラ座館の怪人』の台詞…!?」
富重「亡霊だ…月光冬音の亡霊だ…!!」
行彦「じょ、冗談じゃない!俺は帰る!日崎があんなことになって、そんなイカレ野郎とこの島に1秒もいられるかよ!」
美早希「布形先輩!」
行彦「島を出たい奴は俺と一緒に来い!!」
剣待「無茶はやめろ!!こんな天気じゃ、いくら船でも!!」
行彦「構うか!!」
行彦は剣待の忠告を聞かず、外に出てしまう。それに、富重もついて行った。
外
愛夏「ちょっと、戻ってきなさい!!」
芳美「転覆して流されたら、元も子もないわよ!!」
布形「うるさい!!港に着いたらさっさと…」
しかし、布形はそこで足を止めた。
美早希「布形先輩?」
富重「あ、あれ…」
涼香「嘘でしょ……クルーザーが…」
龍斗たちの乗っていたクルーザーは海に流されてしまっていた。これで、完全に警察が助けに来るまで待つことなってしまった。さらに、驚くことに…
富重「こ、これ!ロープを切った跡が…!!」
布形「クソが!!あの包帯野郎の仕業だ!!」
龍斗「悪あがきはもうやめたほうがいいぜ…」
布形「中禅寺!?」
龍斗「もう、誰もこの島を出ることはできないんだ…!!この嵐が過ぎ去るまでは…」
龍斗「突然姿を消した歌月…お前は一体…何者なんだ?そして、日崎を殺した犯人は誰なんだ…?」
演劇の合宿中に起こった悲劇…頭と左肩を潰されるという凄惨な死を遂げた…日崎…しかし、悲劇は幕を開けたばかりだった…。
龍斗「この謎…必ず解いてみせる!じっちゃんに名にかけて!」
容疑者リスト
現段階
佐方愛夏 (さがたあいか)
× 日崎昌絵 (ひざきまさえ) 死因 圧死
布形行彦 (ふがたゆきひこ)
桐口芳美 (きりぐちよしみ)
黒寺忠和 (くろでらただかず)
土森裕谷 (つちもりゆうや)
乙川涼香 (おとかわりょうか)
仙川富重 (せんがわとみしげ)
神俊修乃 (かみどしおさの)
剣待勇悟 (つるまちゆうご) CV:三木眞一郎 キャラデザ:
ペルソナ5 スクランブルの長谷川善吉
×は死亡者
現在までの原作との違い
・結城ポジは出ない
・照明器具が落ちた時、頭らへんに落ちた。そのため、死体の状態は酷くなってる。
・龍斗が美早希に死体を見せなかったため、気絶シーンはなし
・取り調べするときのところはカット
・歌月の部屋に入る時は、マスターキーで開けてもらってる。