犯人視点
ある人物は、最後の1人を殺すことを諦めていなかった…。
その人物は、冬音の写真を見続けていた。
?「冬音…」
彼女が死んだ…いや、奴らに殺されたと言った方が正しい。
彼女らの行為によって、彼女の顔は…
そして、あの日、彼女の心は死んだのも同然であり病院の屋上から死んだ…。
そして、彼女の死の原因を作った奴らを殺すことを決めた…。これまでの自分を殺して…,
最初は、日崎を圧死させ、2人目は、桐口を絞殺…
だが、アクシデントが起こり、予定外の人物を殺してしまった…。
もう、冬音に幻滅されたであろう…。もう、3人も殺している…。元通りの生活には戻れない…。
だが、これは…私自身が選んだことなのだ…。この暴走はもう止めることは…。
そして、私は、明日、最後のターゲットを殺そうと行動した。
翌日
朝
時間は9:30である。
裕谷「もう…あんな時間だったんだな…」
その時、裕谷は誰かとぶつかった。相手は龍斗である。
龍斗「裕谷!ちょうど良かった。食堂に来てくれないか?」
裕谷「はあ?どういうことだ?」
龍斗「もう、お前以外集まっているんだ。実は、これから劇の『フィナーレ』が開くところなんだからよ!」
裕谷「は、はあ…」
食堂
裕谷を食堂の席に座らせると、龍斗は、皆んなから質問攻めをされた。
修乃「それで、何を話すんだ?」
富重「そうだよ…こんな朝っぱらから…」
龍斗「これから、話すのは、この殺人劇の全貌と犯人『歌月』の正体だ!」
剣待「なにをバカな事を言っているんだ?歌月は海から誤って飛び降りて死んだんだろう?」
龍斗「いや、そんな人物なんてもん、最初から存在なんてしていない。そもそも『歌月』という存在そのものが犯人のトリックだったのさ!」
剣待「トリック?それは、どういうことだ?」
龍斗「犯人は、俺たちがこの島に来る前に『歌月』と名乗って、このオペラ座館にやってきた。そして、『部屋に誰も入れないように』と言ってこっそりこの島を出たんだ」
修乃「でも、ここは孤島だぜ?泳いで帰ったというのかよ?」
龍斗「ゴムボートだよ。空気を抜けば、あのスーツケースに入る。それを使って、まんまと犯人はこの島から出たんだ」
剣待「じゃあ、あのスーツケースは長期旅行のためではなく、ゴムボートを入れるダメであったのか!」
龍斗「ああ…そして、犯人は合宿の初日、俺たちと一緒にこの島を何食わぬ顔で訪れたんだ」
美早希「そ、それじゃ…た、たっちゃん…」
龍斗「ああ…犯人はこの中にいる!」
行彦「だ、だがよ…中禅寺…日崎が殺された時、俺たち食堂にいたじゃないか」
富重「確かに…あの叫び声で襲われた時に殺されたんだから……」
龍斗「いや…あれは犯人のアリバイ工作だ」
修乃「アリバイ工作?」
龍斗「そうだ。流れはこうだ。まず、犯人は、合宿の初日、稽古中で日崎の悲鳴を録音しておく」
裕谷「録音…あっ!確かに、初日に確かにしていたな…」
龍斗「そう、それを利用してアリバイトリックに使ったんだ。そして、稽古が終わると、犯人は日崎に会って舞台で話がしたいとか言って呼び出したんだろう。もちろん、時間も決めてね。それと、念入りに他の者には携帯で連絡したり、直接会って伝えるなとか言ったんだろうな。さもないと『月光の事件のことをバラす』とね…そして、時間が来ると、音響室でタイマーセットしてあったオープンリールが回り、悲鳴が食堂まで響いた」
修乃「そうだ!それで、俺たちは食堂から出て探したんだ!」
龍斗「そう!しかし、まだこの時、日崎昌絵は生きていたんだ!」
剣待「ちょっと待て!それなら、舞台にいた被害者も聞こえていたはずだぞ!」
龍斗「確かにな…!だが、緞帳が下りていたなら、まだ話は別だけどな…!」
剣待「緞帳?」
龍斗「舞台の外側の一番厚い幕さ!あれが、下りていると、舞台にはスピーカーの音が一切聞こえないんだ!」
美早希「あっ!昨日の実験!!」
龍斗「そうだ!日崎が殺された時も、緞帳は下りていた!つまり、食堂を出た犯人は、日崎を探すふりをして、急いで劇場向かった!そして、彼女の本当の悲鳴や物音を消すために開幕のベルを鳴らせ、ワイヤーを切って殺害した!」
ーーー
?「着いた…!」
昌絵「あの人…いつになったら、ここに来るの?彼女にしたことがバレたら部活どころか…学校にだっていられるか…」
? (いるな…まずは、これだ…)
ジリリリリリリ!
? (…後はあのワイヤーを切れば…その前に…)
?「おーい!」
昌絵「っ!そこで何してるの?」
?「何って、そりゃ…
お前を殺すためにいるんだよ?」
昌絵「えっ?」
パチンッ!
昌絵「っ!?」
昌絵「え、嘘…」
ぐっシャああああああっ!!!
昌絵「っ……ぁ……っ」
ーーー
龍斗以外「「「「「………」」」」」
龍斗「結果的に、頭に直撃したから悲鳴自体は出せなかっただろうな。後は、緞帳を上げて、あたかも今来たかのように振る舞えばいい。しかし、犯行に使ったテープを音響室に残したままにしたことが、予定外の殺人を起こしてしまった」
剣待「佐方か…」
龍斗「そう…犯人は、日崎を殺した時に使ったテープを回収するために音響室に来たが、先に先生が見つけてしまったため、口封じとして殺してしまった。その証拠に、音響室につけ爪があった」
裕谷「じゃ、じゃあ…俺たち全員アリバイが無いことに…!?」
剣待「つまり犯人は…」
龍斗「まだ生きてる!おそらく、真犯人の書いたシナリオでは、死んだ『歌月』の仕掛けた罠によって、ここで第4の殺人が起こる!」
修乃「そ、その真犯人は誰なんだよ!?」
修乃は立ち上がると龍斗が注意した。
龍斗「動くな!時間が来れば、真犯人は自ら名乗りでる!それまで、じっとしてるんだ!」
修乃「わ、分かったよ…!」
そして、皆んなが座ってから数分が経った。
?(まずい…いま、ここで、このままの態勢を取れば間違いなく自爆する…!あと、10秒…)
? (仕方ない!)
バッ!ガタンっ!!
そして、ある人物が椅子から倒れ、横になった!
龍斗「どうした?ボーガンの矢なんて飛んで来ないぜ!どうやら正体を表したようだな!!お前が、今回の真犯人『歌月』だ!」
容疑者リスト
× 佐方愛夏 (さがたあいか) 死因 撲殺
× 日崎昌絵 (ひざきまさえ) 死因 圧死
布形行彦 (ふがたゆきひこ)
×桐口芳美 (きりぐちよしみ) 死因 絞殺
黒寺忠和 (くろでらただかず)
土森裕谷 (つちもりゆうや)
乙川涼香 (おとかわりょうか)
仙川富重 (せんがわとみしげ)
神俊修乃 (かみどしおさの)
剣待勇悟 (つるまちゆうご
原作 (アニメ、ドラマも含む)との違い
・犯人のモノローグがある。 (小説のため