星屑のアーカイブ   作:そーさん

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何故ここにいるのか

「補習授業部はちょっと変わった意味で、ある種舞台のように注目を浴びる存在です。本来ならアズサちゃんのような「スパイ」は、こんな注目されるところに長くいては行けないはずです」

 

確かにそうだ....いくらスパイとして疑われてるとはいえ、ここに残る方が疑われ続けるリスクもある...本来ならアズサちゃんは、俺たちに気づかれないようにして、消えるべきだ...だがそれをしなかった理由を多分俺は知っている。

 

「今までに、私たちに気づかれないように消える....そんなタイミングはあったはずです。....でも、アズサちゃんは、そうしませんでした。それは何故ですか?」

「理由.....疑われないように...?いや...なんで...」

「アズサちゃん!ここでの生活はどうでしたか?」

「ここでの生活....」

「私は、ここでの生活は楽しかったです。みんなで一緒に勉強したり、ご飯を食べたりして....楽しかったです!アズサちゃんはどうでしたか?」

「私は....私も楽しかった....何かを学ぶということ、みんなで何かをするということ.....その楽しい時間を、私は手放せなかった....私は....友達と離れたくなかった....」

「アズサちゃん....」

「分かります、その気持ち....同じように思った人が、いたんです」

「.....?」

 

今まで楽しそうに、笑っていたハナコちゃんが話し始めた

 

「なぜかその人は要領がよくて、何をしても周りから煽てられてしまうようなタイプで....その人にとってトリニティ総合学園は、嘘と偽りで塗り固められた、欺瞞に満ちた空間でした。」

 

その人って...ハナコちゃんなのかな....?

 

「その人にとって、全ては無意味で....学校を、辞めようとしていたんです。ですが....その人とアズサちゃんは違いました」

 

ハナコちゃんが言うには、アズサちゃんはアリウスを裏切ったらトリニティを去る気だったようだ....

 

「それは知っていたはずなのにアズサちゃんは....補習授業部でいつも一生懸命でした。その人は試験をわざと台無しにして、学園から逃げようとしていたのに.....アズサちゃんがいつも言っていたように、全ては虚しいのに....ですが...同時にアズサちゃんはその後ろに、いつも言葉を付け加えていましたね」

 

たとて全てが虚しくても、それは抵抗を諦める理由にならない....俺もこの言葉のおかげで頑張ろうと思えた..."今"を見ようと思った...

 

「そして、その人に友達が出来ました。そうして....その人は...学園生活の楽しさに気づきました...」

 

補習授業部で楽しかったことをハナコちゃんが言った....ちょっと記憶捏造してない...?

 

「いや、裸ではなかったけど....」

「さ、散歩を水着ではありませんでしたよ....!?」

「えっ!?やっぱりあれ下着だったの....!?」

「ふふっ...アズサちゃんの言っていた通りです。虚しいことだとしても、最後まで抵抗をやめてはいけませんね。」

「ハナコちゃん....」

 

そうだ、最後まで、諦めるわけにはいかない....!

 

「桐藤ナギサさん....彼女を、アリウスの襲撃から守りましょう。そして私達は無事に試験を受け、合格するのです。後からどんな文句も言えないように、かけておいた罠はそのままに....それが今の私たちにとって救いとなる、唯一の答えです」

「....でも、そんなことは物理的に不可能のはず....試験は9時から。アリウスの作戦開始時刻も同じ時間に予定されている。」

 

何か方法はないのか......!?

 

「私たちならきっと何とかできるはずです、何せ、ここには正義実現委員会のメンバーとゲリラ戦の達人と、ティーパーティーの敬愛を受ける自称平凡な人と、トリニティのほぼ全てに精通した人、シャーレの最終殲滅兵器と言われた子がいます。その上ちょっとしたマスターキーのような「シャーレ」の先生までいるんですよ?」

「確かにそのメンツなら....って!ちょっと待ってください!シャーレの最後殲滅兵器ってなんですか!?てか誰ですか!?」

「それは勿論...そらちゃんですよ?」

「私そんなふうに言われてるんですか....?」

「シャーレの近くのビルを崩壊させ、先生が出張中にアビドス周辺で起きた光のビーム、ミレニアムで起きた光...全てそらちゃんでしょう?」

「な、何故それを....」

「その話から、そらちゃんはシャーレの最後殲滅兵器と不良達に言われているのですよ♡」

「流石に冗談ですよね!?」

「その噂聞いたことあるけど、嘘だと思ってた....」

「私も最近その噂を聞きました...」

「実は私もその噂、聞いたことあるんだよね....」

「先生まで!?」

 

俺が聞いたことないのに!?

 

「何はともあれ、この組み合わせなら、きっと....トリニティくらい、半日で転覆させられますよ♡」

「......はい!?」

「転覆!?」

「えっ、どういうこと!?何する気!?」

「何をするも何も、試験を受けて合格するだけです♡作戦内容は私にお任せ下さい。」

「えっと...とりあえず頑張ろう!」

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