side女神
私は愛の女神。仕事以外の全てを愛している存在....そんな私は今、今までの人生...いや、女神生で初めて興奮している....!
「あぁ、なんと愛らしいのでしょう...!」
きっかけは数週間前、1人の少年が他の神の手違いにより死んでしまったこと...その時はめんどくさい仕事を押し付けられた....と思った....さらに言えばその手違いで少年を殺した神から、好きな願いを叶えさせて転生させて〜と馬鹿みたいなお願いをしてきたのだ....
「あの時はよくあいつの顔面に、グーパンだけで許したものです...」
少年の願いを叶える過程で少年の過去を見た....親に虐待され、様々な大人に騙され続け、苦しみ続けた哀れな少年ではなく...そんな環境にいても人を信じ続ける馬鹿な少年だった....それを知った女神は、その少年を憐れむ....のではなくその少年の境遇に...その少年が苦痛に歪む顔を見るのに....興奮してしまった
「確か、人間世界で言う「曇らせ」というものなのでしょう....最高ですね...!」
さらにその少年を愛する為に自分好みの見た目にし、その少年がキヴトォスで生きていくのをのぞ....見守っていた
「ですが....まだ足りませんね...もっと良い「曇らせ」を...!」
今まで少年が曇った場所など最初や1部だけである、それでは女神は足りないようだ...周りの曇らせも良いが女神はあの少年に曇って欲しいと思っている
「エデン条約...いいことを思いつきました....!」
女神はそう言うと急いでキヴトォスに行く準備を始めた
キヴトォスのどこか
女神は目が6つの異形の女の後ろに現れた
「あなたがベアトリーチェで、あっていますね?」
「何者だ!」
「私の名前は....そうですね....愛神ハートと名乗りましょうか。」
「そのような生徒がいる記録はどこにもありませんよ」
黒い服の男がいたのは予想外だったのか一瞬驚いた女神だが、すぐに落ち着いた
「それはそうでしょう、私は生徒では無いのですから...どちらかと言えばあなた達とは違う観察者と言った方が正しいですよ。」
「我々とは違う観察者...?」
「ええ、1人の少年...今は少女でしたか....まあ、それの観察をしていただけですから。」
「1人の少女?」
「ええ、その少女名は星々そら、黒服あなたが調べようとした少女ですよ。」
「!そこまで知っていましたか。」
「ええ、あれは私の物です。貴方ごときが調べていいものでは無いのですよ」
「私を置いて話をしないでもらえるかしら?」
「ああ、そう言えば貴女に用があったのですよ、ベアトリーチェ」
「私に用?」
「ええ、あなたの計画は叶わない...私の観察している星々そら達によって打ち砕かれます。」
「.....それを私に教える意味は?」
「もちろん、それじゃつまらないからですよ。....私はあの少女に苦しんで欲しい、あの少女が悲しんで欲しい!貴女はその舞台装置であって欲しいのです。ただのやられ役ではつまらない、だから貴女に教えたのですよベアトリーチェ。」
「私が舞台装置....!?つまらない事を言うな!」
その瞬間ベアトリーチェが女神に襲いかかろうとするが、一瞬で何かが起り、ベアトリーチェの首に無数の剣が向けられる
「あなたを殺すことなど容易いのですよ。私は貴女に伝えたいことは伝えました。では」
そう言って帰ろうとした女神は光に包まれ消えそうになった時何かを思い出したようにベアトリーチェに話しかけた
「そういえば、ありえないとは思いますけど....もし、私のあの子を殺したら.....一切の愛を与えずにあなたを殺します。」
そう言って女神は光に包まれ、天界へと帰り、現世を見る鏡越しにベアトリーチェを見た女神が呟く
「まあ、せいぜい踊りなさい、舞台装置...ベアトリーチェ....」
そして、鏡の映像を変え、ぐっすり寝ているそらを見て呟く
「ああ、愛しの子...そら、もっと貴方の苦しむ顔を見せて...!」