星屑のアーカイブ   作:そーさん

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全ては虚しい

俺とハナコさんが着替え終わり、俺達はみんなの元へ行った。もちろん別々で着替えたよ。

 

「...なんというか...そらちゃん...」

「少しぶかぶかですね...」

「少しじゃないと思うんですけど..」

 

ヒフミさんから貸してもらった体操服とジャージ....めちゃくちゃぶかぶかなんだよ...なんか自分の身長が小さくなったのを実感する....

 

「あはは...私の身長が小さいだけなので...」

 

悲しい!そう思いながら俺たちの掃除は始まった

 

「そら!大掃除開始の宣言をして!」

「はい!お掃除開始ィ!」

 

俺たちは合宿所付近の雑草を抜いたり、ロビーの掃除をしたりし始めた。

 

「う〜...」

「高いところは私がやりましょうか?そらちゃん」

「あ、ハナコさん...!...その、お願いします...」

「うふふっ、はい。」

 

まあ....適材適所ってやつだ、前世の俺なら届いてた!うん!女神のせいだ!しょうがない。

 

「家具が多いせいでホコリが多いですね...」

「ええ、マスクは必要そうですね。」

 

ロビーや教室、体育館などの掃除も終わらせた

 

「こんなところかな...?」

「そうですね。細かいところの掃除も終わりました。」

「だいぶ綺麗になった気がする。気持ちいい。」

「....うん、悪くない。」

「そうですね。来た時とは比べ物にならないほど綺麗になりましたし、終わりましょうか。」

「あ、まだ1箇所だけ残っていますよ?」

 

ハナコさんがそう言ったけど....どこだろ?食堂もみんなの部屋も先生の部屋も俺の部屋も掃除したし.....

 

「あと1箇所?」

「そうでしたっけ?」

「はい、屋外プールが♡」

「え?...ブール?」

「たしたかにプールはありましたけど....」

 

俺...泳げない...俺はそう思いながらプールに向かった

 

プール

 

「これは...」

「だいぶ大きいですね....」

「ああ、だがそもそも、補習授業部に水泳の科目は無かったはずだけど?」

「試験に関係ないなら、別にこのままでもいいじゃん。掃除する必要ある?」

「でも...なんていうか...このままにしておくのは気が引けるんですよね....」

「はい...」

「ですがよく考えてみてください、キラキラと輝く水で満たされたプール、楽しい合唱、はしゃぎ回る生徒たち....なんだか楽しくなってきませんか?」

「!?え、何!?わかんない、」

「やっぱりここだけ掃除せずに残すのは、ちょっと寂しい気がします。」

「このサイズだし、昔はきっと使われていた時期もあったんだろう。元々は、賑やかな声が響き渡っていた場所なのかもしれない。」

「そうですよね...ここが使われなくなって、プールも....って感じでしょうか...」

「うん。賑やかだった場所でも、こんな風に変わってしまう。「vanitas vanitatum,」..それがこの世界の真実。」

 

あれ?この言葉...どこかで...?

 

「えっと...?」

「古代の言葉ですね、「全ては虚しいものである(vanitas vanitatum)」...確かにそうなのかも知れません」

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