死神代行が渋谷事変で刃を払う   作:浮世ばなれ

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虎杖たちは一護と出会い、呪術とは別である死神の力に驚く。そこから時がたち記録--2018年 10月31日 19:00
渋谷事変が開幕するのだった。


第2話 協力関係の成立と渋谷事変の開幕

「や、ヤンキーじゃなかったのか?」

 予想外の反撃を受けて、一瞬動揺してしまう釘崎。

「お前らが俺のことを何も知らないように、俺も呪術師だか、呪霊だかは知らねーよ。だけど、一つ言えることがある。死神代行として現世を守るのが俺の役目だ。いいぜ、お前ら。俺は協力に賛成だぜ!」

 一護はニヤリと笑った。

「おっ、やっぱそう来なくちゃな。一護!」

「話が分かるやつだな虎杖、いや、お前下の名前は?」

「悠仁。虎杖悠仁だ」

「改めてよろしくな悠仁!」

「ああ一護!」

 どうやら一護と虎杖は気が合うようだ。二人は拳を突き合わせてグータッチをした。

「………!」

 一方の釘崎は動揺してしまった自分自身に驚いていた。呪術師として幾度も呪霊と戦ってきた釘崎がちょっとした言葉の反撃で動揺するはずがない。呪力ではない巨大な圧力が、一護の言葉と共に正面から襲ってきたのだ。

「どうやら只者では無さそうだな」

 同じく圧を感じた伏黒がつぶやいた。

 

「ところでよー。その死神代行ってのは死神なんだろ? 一護の姿を見る限り人間にしか思えないけどなんか仕組みがあんのか?」

 現代では珍しい下駄と帽子、甚平という格好の浦原喜助という人物から渡された、謎にうまいお菓子をばりぼりと食べながら虎杖は一護に尋ねた。

「あァ。今は普通の人間なんだ」

 そう言って一護は腰あたりをゴソゴソと動かした。テーブルでちょうど隠れていてその動作は見えない。

「コレ。死神代行戦闘許可証。通称、代行証」

 一護が見せた代行証という物は、ドクロマークにバッテンがしてある不思議なお守りのようなものだった。

「うお! なんかカッコいいな!」

「…悠仁。やっぱりコレが見えるのか。伏黒と釘崎。お前らは?」

「見えるぞ」

「フツーに見える」

 伏黒と釘崎は順番に答えた。

「そうか……。やっぱりお前らと協力するのは正解だな。コレは普通の人には見えない。虚が普通の人に見えないのと同じようにな」

「虚ってなんだ? 呪霊みたいなものか?」

「まぁ同じようなものだ。簡単に言うと悪霊みたいなイメージかな。それを天国に送り返すのが死神代行だ」

「そう言うことか。だんだん分かってきた」

 伏黒がうんうんと頷いた。

「それに、お前らなら死神姿の俺も見れそうだ」

「死神の姿になるのはどうやって? 変身とかするのか?」

 虎杖がまたまた聞いた。

「幽体離脱するんだ。ホラ、この通り」

 代行証を触っていた一護の身体が二つに分かれた。高校生だったほうの身体はパタリと倒れた。

 いつの間にか、もう一方の黒装束の一護がテーブルの上に立っている。

「うおおお! スゲェ!」

 虎杖は思わず感激した。

「コレが死神代行の姿? まるで…」

「ウソでしょ?」

 伏黒と釘崎は驚いた。

 五条は一護の死神姿にニヤリと笑った。

「刀カッケーな!」

「ああ、これか。斬魄刀で名は斬月。コイツで虚をどんどん倒していくんだ」

「一護、やっぱりお前強いな。お前みたいな奴がいたら人間側もかなりやりやすい」

「そりゃどーも。俺は守らなければならない人がいたから強くなった。それだけだ」

「うん。どうやら協力関係構築は成功だな」

 五条は一護と虎杖の様子を見て満足した。そしてもう一度黒猫を撫でようとする。黒猫はそれを反射的に避け、カウンター猫パンチを繰りだした。しかし、猫パンチは五条には届かない。オートで無下限の術式を入れているからだった。

「………」

 黒猫は五条の無下限をじっと観察して、何やら考えていた。

 

 

記録--2018年 10月31日 19:00

東急百貨店 東急東横店を中心に

半径およそ400メートルの帷が降ろされる

 

 渋谷地下には特級呪霊を数体確認。被害を最小に抑えるため、五条悟による単独での渋谷平定を決定した。

 

 五条は東京メトロ渋谷駅 B5F副都心線ホームにて漏瑚、花御、脹相と交戦。花御を消滅させる。その後やってきた真人によって引き継いられた改造人間たちを前に0.2秒の領域展開。

 その隙に現れた夏油によって獄門疆開門。五条の間に流れた3年間の青い春の記憶が閉門への時間を狭めてしまった。

 五条悟は封印される。

 呪霊と術師の力はイーブンになる。

 渋谷周辺で待機していた他の術師たちが動き出した。

 一方の呪霊たちにそれぞれの思惑があった。真人と漏瑚は虎杖を殺すか宿儺を復活させるかでゲームを開始する。

 それに釣られて脹相と陀艮も行動を開始した。

 さらに呪詛師がかつて五条を追い詰めたフィジカルギフテッドの禪院甚爾を降霊術により殺戮人形として復活させる。これが渋谷をさらなる混沌に陥る原因なっていた。

 それぞれが呪霊や呪詛師と戦う中、七海、真希、直毘人の三人は陀艮と交戦を開始するのであった。

 

 

【19:50 空座町 黒崎家】

 晩飯を食べ終わり、いつものように自分の部屋のベッドでゴロゴロとジャンプを読んでいた一護。そこにスマホから着信がかかる。こんな時間に誰だよ。と思いながらスマホを取り出した。『呪術高専』と書かれた表示画面は、五条から協力を持ちかけられた時に交換した呪術師と繋がる連絡先だった。

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